『kufura』ではこれまで、夫婦関係にまつわるたくさんの記事をお届けしていますが、一つの傾向として、男性と女性とで、“親としての実感をもって主体的に行動する“までには、若干の時差があるようです。
子どもの乳幼児期には、その“時差”が夫婦間の一時的な“ギクシャク”をもたらす原因になっているケースも見受けられます。
男性と女性にアンケートをとってみると、女性側からは「察してほしい」「手伝って欲しい」という声が、男性側からは「何をしていいかわからない」「何かをするとダメ出しされる」という声が、多く寄せられます。
ひょっとしたら夫婦の“ギクシャク”を最小限に抑えるためには「いま、相手にして欲しいこと」「自分にできること」を夫婦で共有することも大切なのかもしれません。
というわけで今回は、153人の既婚女性に子どもが小さいときに、夫にしてもらえたら嬉しいこと、嬉しいと感じたことについて聞いてみました。
多く集まった回答をご紹介します。
5位:子どもをお風呂に入れる(5人)
null終始子どもを抱えなければならない乳幼児期のお風呂は力持ちのほうが有利。「パパがお風呂担当」という家庭は多いのではないでしょうか。
「一緒にお風呂に入ってあげてほしい」(43歳・総務・人事・事務)
「お風呂に連れて行ってあげてほしい」(32歳・その他)
入れるだけではなくて「できれば、着替えまでやって欲しい」という要望もありました。
4位:夜泣き対応(12人)
null夜泣き対応や夜間の授乳のサポートを求める声も多く集まっています。
「夜中泣いてるときに1回くらいは抱っこしてほしい」(27歳・主婦)
「上の子は、1度泣くと数時間泣きっぱなしだったので、夜泣きの時に散歩に連れ出してくれてありがたかった。慢性的な寝不足だったので」(44歳・主婦)
「夜泣きの時に知らん顔しないで大変さをわかってほしい」(39歳・主婦)
寝不足でフラフラになるつらい夜泣き。“いつも”とは言わないから、“1度だけ”“たまには”といった言葉が並びした。何もせずとも「大変さをわかって」という声はちょっと切実です。
3位:家事(14人)
null子どものケアと家事を同時にすることができないとき、どちらか一方を担ってくれる人がいるだけで、ホッとしますよね。
「洗濯物を畳んでほしい。その間に他の用事が出来るから」(34歳・主婦)
「料理をしてもらいたい。その間に家事の他の事もやりたいから」(42歳・主婦)
「家事を少しやって欲しい」(24歳・営業・販売)
「仕事がないときや夕食時に皿洗いを積極的にやってくれてうれしい」(35歳・ 主婦)
家事を頼むことで他の家事や子どものケアに時間をあてたいという声が聞かれます。
2位:リフレッシュ時間の提供(23人)
null3位以降に大きく差をつけていたのが、育児や家事からしばし離れる時間を持つことです。
「ちょっとの間でもいいから子どもを預けて買い物に行きたい」(29歳・主婦)
「数時間だけ1人で出かける時間が欲しい」(22歳・総務・人事・事務)
「寝かしつけをしてもらうと、取りためたドラマが見られ、リフレッシュできる」(36歳・公務員)
「たまに子どもを半日ぐらいでも面倒見てほしい。子どもが小さくて1年以上美容院に行っていないので、美容院に行かせてほしい。いくらなんでもひどい」(38歳・その他)
「美容室やマッサージに行く時間を作ってほしい」(30歳・その他)
「数時間、子守りをしてもらいその間に自分の時間を持ちたい」(37歳・その他)
「2~3時間でいいから1人で外出させてほしい!」(36歳・公務員)
気の抜けない日常において、友達と会ったり、美容院や整体でセルフケアをしたり、静かな時間を持つことは、自分のためだけでなく、家族に優しい気持ちでいるためにも必要なのかもしれません。
1位:子どもと遊ぶ・出かける(26人)
null今回、子育て中の女性が乳幼児期に夫にしてもらってうれしいことは、子どもと遊んだり、出かけたりすることでした。
「子どもを連れて、最低3時間くらい出かけて欲しい。誰かが家にいると、片付けが永遠に終わらないような気持になるときがある」(47歳・その他)
「子どもを少しの時間でいいので外に連れ出してほしい」(30歳・公務員)
「公園遊びに連れて行ってほしい」(42歳・主婦)
「下の子が生まれて間もないときは、上の子と遊んでほしい」(43歳・主婦)
「たくさん遊んでほしい」(31歳・主婦)
外に連れ出して良い刺激を与えて欲しいという理由や、子どもの心身の発達のため、さらには家事に集中したいという理由が集まりました。1人で家事を終えたら、静かな部屋でほっとお茶をすすりながら夫と子どもの帰りを待つ時間、幸せそうですね。
以上、今回は子どもが小さいときに夫にして欲しいことについての記事をお送りしました。
子どもの面倒を見てもらっている間に、途中で中断することなく家事をしたり、リフレッシュすることを望む女性の声が非常に多く集まりました。裏を返すと、それらが足りていない状況に置かれている(いた)女性が多い、と推測できます。
少し余裕がなくなってきたら、「今、ちょっと助けて」を夫婦で言い合えるようになると、心理的な負担がかなり軽減されるのではないでしょうか。