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小学生は「スキンケアの空白地帯」!?「ファンケル」が勧める、子どものスキンケア教育

乾燥しやすい冬。大人はもちろん子どもが小さいうちは親が気をつけて保湿ケアをしているという子育て世代は多いのではないでしょうか? しかし子どもの肌ケアに関する意識は小学生になると薄れていき、その傾向は子どもが自らケアをはじめる思春期まで続く傾向にあるようです。果たして小学生の肌ケアは、このまま放置でいいのでしょうか?

スキンケア製品を利用している小学生がわずか2割!

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赤ちゃんから幼児期の子どもの肌は敏感で乾燥しやすく、お風呂上りなどに保湿が必要なことはよく知られています。しかし子どもが大きくなるにつれて親が保湿をする意識は低下し、子どもが思春期になって自らスキンケアを意識する時期になるまでそのまま放置されがちに。化粧品メーカー『ファンケル』の調査によると、小学生がスキンケア製品を利用している割合はわずか2割だといいます。ほとんどの子が洗顔料や保湿用スキンケア製品を使っておらず、洗いっぱなしの状態なのです。

とくに小学校低学年~中学年がスキンケア空白地帯に。

つまり小学生時期は人生における“スキンケアの空白地帯”。小学生でもきちんとスキンケアを行う必要があるのではないか? そんな考えのもと、ファンケルでは幼児期から思春期にかけて大規模な肌の研究を行い、小学生の肌実態を解明しています。

小学生は水分量も皮脂量も大人より少ない!? 『ファンケル』提供資料。

その結果“プレ思春期”と言われる9歳から12歳までの小学生の肌の水分量は、大人の約3分の1。3歳から7歳という幼児期とほぼ同じくらいであることが分かりました。その一方で皮脂量は大人の約5分の1。水分と皮脂量のバランスが悪く、さらに肌のバリア機能も未熟なので紫外線などの外的刺激の影響も受けやすいといいます。この小学生の肌はキメが細かいので一見キレイにみえますが、実はけっこう肌にダメージをうけているのが実情なのです。

小学生の「抗酸化力」は大人の半分しかない

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(左から)「クリアアップ 泡洗顔料」(容量:200ml/価格:1,320円、「クリアアップ ジェルミルク」(容量:70ml/価格:1,320円)すべて税込。<医薬部外品>

ではダメージをうけている小学生の肌は、どのようにケアを促してあげればいいのでしょうか? 『ファンケル』では小学生がターゲットのスキンケアシリーズ「クリアアップ」を新たに発売。その狙いは一体どんな点にあるのでしょうか?

開発に関わった『ファンケル』総合研究所研究員・山田優里菜さん。

社内で商品の研究開発に関わった研究員の山田優里菜さんは次のように語ります。

「日本では幼い頃から歯磨きに関する正しい知識を学ぶ習慣があります。それなのに、スキンケアの大切さついては、ちゃんと学ぶ機会がない。幼い頃から正しいスキンケアを知ることで、大人になって肌トラブルで後悔する人を減らしたい。そんな想いでこのシリーズを開発しました」(ファンケル総合研究所研究員・山田優里菜さん)

肌バリアが未熟な状態で紫外線を浴び続けると、肌に有害な状態「酸化ストレス」が引き起こされます。この「酸化ストレス」と戦う力を「抗酸化力」といい、『ファンケル』ではまず、子どもの抗酸化力に着目したそうです。

「『ファンケル』独自の技術を用いて、抗酸化力の指標の一つである抗酸化たんぱくDJ-1の測定を実施しました。DJ-1が少ないと紫外線による炎症が起こりやすくなりますが、子どものDJ-1の量は大人の約半分。つまり子どもは大人に比べて参加ストレスと戦う力が弱く、子どものスキンケアは抗酸化力を補ってあげることが重要となります」(ファンケル総合研究所研究員・山田優里菜さん)

小学生のスキンケアのファーストステップは「洗顔」から

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子どもが思春期になると自然とスキンケアに関心が高まり、自ら情報収集するようになる子も増えていきます。しかし小学生、特に男子は親がある程度フォローしてあげないと、なかなか自分でスキンケアを習慣化するのは難しいのではないでしょうか。実は肌ダメージをうけているといわれても、見た目はキメの細かさでキレイにみえてしまう。かと言って放置すると、思春期になって肌トラブルが多発するリスクが高くなります。

スキンケアの基本は洗顔。

具体的なスキンケアとしてまず『ファンケル』がおすすめするファーストステップは洗顔。ゴシゴシとこするのではなく、肌の水分と油分を守りながら優しく洗うのが重要となります。また今回、小学生を対象に自分たちで顔を洗っている様子をチェックする調査を実施したところ、多くの子どもたちがすすぎの際に髪の生え際部分やアゴ下の泡残りがあったそうです。

そうなると親は子どもが自分で洗顔している際にすすぎ残しがないか確認してあげたほうがよさそうですが、思春期に近づいていく年齢だと「ウザい」と言われることもありそうです。だからこそ小学生の洗顔料は泡切れのいい、落としやすいタイプがおすすめです。

脱毛に興味津々の小学生は“保湿”が重要に

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そして次のステップは保湿。大人と同様に水分と油分をバランスよく補うことが重要となりますが、化粧水や乳液など複数のアイテムを使うのは面倒。そうなると1 つで完結するオールインワンタイプのものを選ぶのがいいのではないでしょうか?

さらに最近の小学生、特に女の子が興味を持っているのが“脱毛”だそう。ファンケルの担当者は次のように語ります。

「最近は脱毛サロンに行っている子もいれば、家庭で使える脱毛器を使って処理している子も多くいます。にもかかわらず処理後に保湿をせず、肌に炎症を起こしてしまうケースもあるようです。脱毛後は肌が熱を持っているので、特に保湿が重要となります」(ファンケル商品企画・中川あゆさん)

ちなみに今の時代はムダ毛を気にするのは女の子だけではなく、男子も同様。親が知らないところで無茶な自己処理をして肌を傷つけてしまうのも小学生のプレ思春期では“あるある”。この先は洗顔と同様に保湿も重要なステップとなりそうです。

子どもたちが成長した時、肌トラブルをできるだけ少なくしてあげたい。そう願う親はぜひ一度、小学生のスキンケアについて考えてみてはいかがでしょうか?

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