重曹バスソルトの効果・メリット
null重曹を入浴剤として活用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
重曹は湯に溶かすと弱アルカリ性になります。弱アルカリ性の重曹風呂につかると、肌表面の不要な角質が柔らかく取り除かれ、お肌がすべすべに、また、汗のにおいや体臭を抑えるデオドラント効果も期待できるとのこと。
さらに、天然塩を加えると、発汗作用もプラスされ、からだの芯からポカポカ温まって風呂上がりに湯冷めしにくく、新陳代謝もよくなると言われています。
重曹バスソルトの作り方・入浴方法
null重曹バスソルトの作り方・入浴方法は以下の3ステップです。
(1)重曹と天然塩を洗面器の湯に溶かす
洗面器に湯をいれ、重曹と天然塩を溶かしましょう。基本の分量は、それぞれ大さじ1ですが、からだを温める天然塩は夏場には少なめにするなど、お好みで調節してもOKです。
「塩は少々値が張っても、合成塩ではなく必ず天然塩を使いましょう。天然塩のほうが肌に優しいうえ、複雑に含有されたミネラルによる美肌効果が期待できます」(以下、「」内は岩尾さん)
(2)浴槽の湯に(1)を混ぜる
浴槽に張った39〜41度程度のぬるめの湯に(1)を加えてよく混ぜます。……と、ここで、超ズボラ人間の筆者は素朴な疑問が。洗面器で溶かさず、重曹と天然塩をいきなり浴槽に投入するのはダメなのでしょうか?
「洗面器で溶かさず、浴槽にいきなり入れても問題はありません。ただ、大粒の塩などを使っている場合は浴槽の湯をかきまわすよりも、洗面器のほうが溶かしやすいと思います。
また、浴槽に直接入れた後すぐに浸かると、溶け残りのザラザラが肌に触れて不快に感じられるおそれも。心地よく入浴するには、洗面器であらかじめ溶かしたほうがよいでしょう」
(3)20分ほど浸かる
シャワーで全身を洗い流してから、浴槽に20分ほどつかります。10分を2回に分けてもOKです。
重曹バスソルトの注意点は?
null重曹バスソルトを活用するうえでの注意点について、さらに岩尾さんからお話をうかがいました。
(1)重曹バスソルトは毎日使ってもOK
重曹も天然塩もどちらもナチュラル素材で肌に優しいので、重曹バスソルトは毎日使用してもOKです。
ただし、どんなに安全な素材でも体質・肌質によってトラブルはゼロとは言い切れないので、重曹バスソルトを初めて使用する前には、必ずパッチテストを行いましょう。
方法は、重曹を同量の水で溶いて、二の腕の内側に塗り、そのまま1日おくだけ。何も変化がなければOKですが、赤くなったりかゆみが出たりした場合は、すぐに洗い流して使用を中止しましょう。
(2)追い炊き風呂では釜に塩分が残らないようにする
重曹バスソルトを入れた浴槽を追い炊きすると、循環釜のなかに塩分が残って、サビなどの原因になるおそれがあります。これを防ぐには、入浴の終わりに足し水・足し湯モードを使って循環釜内部の塩分をしっかり追い出すようにしましょう。
重曹バスソルトの残り湯を掃除に活用する方法
null重曹バスソルトの残り湯は、バス小物のお手入れに活用することが可能です。
お風呂上がりに、椅子や洗面器などを残り湯につけておきましょう。バス小物の汚れが気になる場合は、残り湯に1カップほど重曹を足してもOKです。翌日、小物を引き上げてスポンジでこすれば、汚れや湯あかが落ちてツルツルに!
また、湯を抜いたあとの浴槽は、湯あかを重曹で軽く磨いてさっとシャワーで洗い流すだけで掃除は完了です。
重曹バスソルトを使えば入浴剤として楽しめるだけでなく、風呂掃除の手間も省けるので、一石二鳥です。ぜひ重曹バスソルトを試してみてはいかがでしょうか。
【監修】
岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。
【参考】