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【スターバックス】メニューやカスタマイズでカロリーがどれだけ変わるか検証してみました!

新メニューが出るたびにチェックを欠かさないという人も多い『スターバックス』。甘いビバレッジ類を飲むときに気になるのが砂糖の量やカロリーではないでしょうか。今回は、管理栄養士の宮崎奈津季さんに、定番メニューの栄養情報や、カスタマイズでどうカロリーが変わるかなどを教えてもらいました。ダイエット中の人はもちろん、よくスターバックスに行くという人はチェックしておきたい情報が満載です!

定番メニューの栄養情報を見てみよう!

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こんにちは。管理栄養士の宮崎奈津季です。みんな大好きスターバックス。新作メニューも次々と発売されるため、どんどん試してみたい一方、カロリーなども気になるところ。主な定番メニューの栄養情報や、カスタマイズの工夫について調べてみました!

ラテ類

まずはスターバックスのエスプレッソ系のラテの一部をまとめてみました。

※以下、ドリンク類は全てトールサイズの数値です。

ラテは種類により、ミルクの量やシロップ、ホイップクリームの有無などが異なるためエネルギー量も変わります。また、ミルクやホイップクリームの量が増えると、エネルギー量だけではなく糖質や脂質の量も多くなります。

スターバックスラテ、カプチーノはともにエスプレッソ×スチームミルク×フォームミルク(泡立てたミルク)の組み合わせですが、カプチーノの方がフォームミルクの分量が多くなっています。その分ミルクの量が少なくなるため、ラテに比べてカプチーノの方がエネルギー量も低くなります。

ラテの中でもカフェモカやホワイトモカはエネルギーが400kcal前後あります。シロップが使われているので甘さが強い分、糖質の量もスターバックスラテの2倍以上あります。

カフェモカやホワイトモカのエネルギーや糖質は、シュークリーム約2.5個分ほど。ちょっと驚きますよね!

ちなみに同じ商品、同じサイズでもホットよりアイスの方がエネルギー量が低くなるのは、氷が入ることでミルクが少なくなっているからだと考えられます。

フラペチーノ類

フラペチーノはシーズン毎に新しいものが発売され、人気の高い商品。今回は定番のフラペチーノの一部をまとめてみました。

コーヒーフラペチーノはコーヒーとミルク、氷をブレンドしたシンプルなフラペチーノです。これがベースとなっており、チョコチップやホイップクリーム、ダークチョコパウダーを追加したものがダークモカチップフラペチーノ、キャラメルシロップやホイップクリーム、キャラメルソースを追加したものがキャラメルフラペチーノ。追加アイテムがの分エネルギー量が多くなります。

バニラクリームフラペチーノは、ミルクとバニラシロップ、氷がブレンドされており、シロップは甘さが強い分糖質が多いため、エネルギー量も少し高くなります。

一番エネルギー量が低いマンゴーパッションティーフラペチーノは、果物とパッションティーが使われておりミルクが含まれていないため、他のフラペチーノよりもエネルギー量が低く、脂質も0.0gとなっています。

ティーラテ類

コーヒーが苦手な方に嬉しいビバレッジであるティーラテ。今回は定番のティーラテの一部をまとめてみました。

スターバックスのティーラテは紅茶にミルクを加えたもので、200kcal以下で飲めるものが多いです。チャイティーラテにはスパイスを効かせたオリジナルのシロップを、抹茶ティーラテは抹茶とミルクをブレンドしており、他のティーラテに比べるとややエネルギー量は高めになっています。

一番糖質が高いものはホットの抹茶ティーラテで、その糖質量はカステラ1切れと同じくらいです。

カスタマイズでどう変わる? 

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スターバックスの楽しさはカスタマイズにもありますね。ミルクの種類、シロップの追加や変更などで自分好みの1杯を作ることができます。カスタマイズによりどう変わるかを見ていきましょう。

ミルクの種類を変えると?

ラテ、フラペチーノ、ティーラテはミルクを使っているビバレッジであれば、ミルクの種類を変更することが可能で、それにより栄養素の量が異なります。

例えば、スターバックスラテ(ホット・トールサイズ)の場合、通常ミルクで作ると223kcalですが、低脂肪タイプに変更すると181kcal無脂肪乳に変更すると139kcalと大きくカロリーオフすることができます。特に脂質が減るため、脂質が気になる方におすすめのカスタマイズです。

また、豆乳に変更すると247kcalになり、通常のミルクと比べるとやや炭水化物を控えめにすることができます。

アーモンドミルクの場合は225kcalとなり、この中でも一番糖質がオフできるカスタマイズのため、糖質が気になる方におすすめです。

オーツミルクの場合は249kcalと通常のミルクとそこまで変わりませんが、食物繊維が豊富なのが特徴なので不足が気になる方は取り入れてみると良いでしょう。

ちなみに、一番エネルギー量が高いのが「ブレべ」。ブレべとは、牛乳と生クリームを1:1で混ぜたもので甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。エネルギー量は通常のミルクの3倍以上になるので、リッチな気分を味わいたいときに試してみたいですね。

ビバレッジの種類によってミルクの量が異なるため、栄養素の増減の仕方にも少し差が出ます。気になる方は公式サイトでチェックしてみてください。

追加メニューを入れると…

追加メニューで人気なのがホイップクリーム。フラペチーノトールサイズのホイップクリームは82kcalほど、さらに脂質が8.5gあるので、脂質が気になっている方は要注意です。

チョコ好きの方はチョコレートチップを追加することもあるのではないでしょうか。こちらは、1スプーンで27kcal程度。脂質1.6g、糖質2.6g程度となっているので、ホイップクリームよりも全体的に抑えることができます。追加のしすぎには注意したいですね。

シロップはバニラフレーバーとキャラメルフレーバーで20kcal。チョコレートシロップとホワイトモカシロップで52kcalで糖質もかなり高めです。

ソースは種類によって異なりますが、キャラメルソースで16kcal、チョコレートソースで13kcalとなります。

こうみると、甘さを出すのであれば、シロップよりはソースを追加したほうがエネルギー量を抑えることができそうですね。

ダイエット中でも楽しみたいスターバックス。ビバレッジの種類やカスタマイズによって気になるカロリーや栄養素を抑えたり、とりたい栄養素をプラスすることができます。数字にとらわれすぎず、食生活にメリハリをつけながら、スターバックスで過ごす時間を楽しみましょう。

<参考文献>

・スターバックスコーヒージャパン株式会社「栄養成分情報」
https://product.starbucks.co.jp/allergy/nutrient/(閲覧日:2024年2月20日)

・文部科学省:「食品成分データベース」
https://fooddb.mext.go.jp/(閲覧日:2024年2月24日)

・香川明夫:「はじめての食品成分表 八訂版」、女子栄養大学出版部(2022)

・香川明夫:「毎日の食事のカロリーガイド 第3版」、女子栄養大学出版部(2018)

宮崎 奈津季 
宮崎 奈津季 

管理栄養士・薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業を2年間従事した後、フリーランスの管理栄養士に。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。

HP:https://www.mnatsuki.com/

X:https://twitter.com/NatsukiMiyazak1

※「崎」は正式には立つ崎(たつさき)です

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