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【11月8日は、いい歯の日】50代以上の人が「やめておけばよかった…」と後悔する歯にまつわるエピソード

11月8日は“いい歯の日”。私たちが日々おいしく食事ができるのは歯がそろっているおかげですが、普段はなかなかその存在価値を意識することがないのではないでしょうか。

失って初めてわかる歯のありがたみ。「これくらいは大丈夫」と歯にとって不健康な生活習慣を続けていると、5年後、10年後に虫歯や歯周病など口の中でトラブルが多発し、過去の自分を激しく呪うことにもなりかねません。

そこで、『kufura』では、50歳以上の男女407人を対象に、若い頃の自分に伝えたい!“やめておけばよかった……と後悔している歯にまつわるエピソード”をテーマにアンケート調査を実施しました。

歯磨きせずに寝てしまうこと

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「酔っぱらってたびたび歯磨きをしないで寝てしまったことを後悔しています」(76歳男性/その他)

「働いていたとき、仕事で疲れて動けないほど大変で、寝る前の歯磨きをサボってしまったこと。虫歯だらけになって、疲労に負けた自分を後悔しています」(52歳女性/主婦)

「寝る前の飲食。歯磨きした後でも平気で飲食していたので、45歳で歯周病にかかった。適当な歯磨きと寝る前の飲食は悪しき習慣だったと反省している」(65歳男性/その他)

今回のアンケートでは、“歯磨き”に関するエピソードがたくさん寄せられましたが、なかでも“歯磨きせずに寝てしまうこと”を悔やむ人が続出。

『kufura』の過去記事によれば、歯磨きなしの就寝は、虫歯になりやすい最も危険な生活習慣の一つとのこと。というのも、飲食した後、歯磨きせずに放置する時間が長ければ長いほど、口の中の環境は悪くなり、特に、就寝中は、歯の再石灰化(修復作用)を担う唾液の分泌量が減るため、歯が虫歯菌の格好の餌食になってしまうようです。

どんなに疲れていても酔っ払っていても、「歯磨きは翌朝にまわそう」ではなく、口の中をきれいにしてから、眠りにつきたいものですね。

自己流の歯磨きで満足すること

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「食べた後の、歯磨きとか口内ケアをしっかりしていたらと悔やまれます。歯の治療費も結構な額になりました。歯の健康に無頓着であったことにとても後悔しています」(75歳男性/その他)

「長いつわりの時期があった後、忙しい育児があり歯磨きを疎かにしたことで虫歯が増え時間とお金が掛かり反省と後悔をしています」(70歳女性/主婦)

「歯科検診などの時にアドバイスされた歯磨き方法などを真剣に聞いておけばよかったと思います。正しく歯磨きするだけで随分と歯の健康状態に差が出ることを後で知りました」(73歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「歯ブラシで強く磨きすぎて、歯茎がかえって下がってしまったので、あまり強く磨かなければ良かった」(66歳男性/営業・販売)

歯磨きせずに寝てしまうこと以外に、手抜きだったり強く磨きすぎたりなど、自己流のケアを長年続けてしまったことを後悔する人も多数。

まず、飲食した後、丁寧に歯磨きする習慣が大切ですが、いくら自分ではきちんと歯磨きしたつもりで口の中がさっぱりした感があっても、実は磨き残しだらけということも少なくありません。自分の歯磨き方法に自信がない人は、一度、歯科医院でチェックや指導を受けてみてはいかがでしょうか。

甘いものを食べ過ぎたこと

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「昔はキャラメルを毎日食べていました。食べた後マメに歯磨きをしておけば虫歯を防げたと思う」(60歳男性/営業・販売)

「若い頃、夜腹が減るとケーキと甘い缶コーヒーを飲んでそのまま寝てしまっていた」(64歳男性/総務・人事・事務)

「親が酒を飲まない代わりにお菓子が好きで一緒に食べていた」(67歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

甘党だからといって必ずしも虫歯になりやすいわけではありませんが、やはり食べた後に歯磨きをしないで放置するのはNG。大好きなスイーツを何歳になっても堪能するためにも、お口のケアはしっかり心がけたいところです。

虫歯を放置したこと

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「詰め物が取れたときに放置してしまったこと。新卒の就職直後でなかなか歯医者に行けなくて一年近く放置していたら差し歯になりました。今はその差し歯のところが原因で歯や歯茎に色々な問題が起きているので、若い頃の自分にさっさと歯医者に行けと言いたいです」(50歳女性/総務・人事・事務)

「小さな虫歯が出来ても痛みが出るまでは医者へ行かなかった事が多く、結局行く度に歯を抜く羽目になって今では元々の歯が半分もない。もっと違う面で我慢しろよっと言いたい」(72歳男性/その他)

「ドリルの音にビビって逃げなければよかった。その歯を治すのに90万円以上もかかることになりましたが後悔してもしきれませんね」(75歳男性/その他)

歯の変色や痛みなど、何らかの異変に気付いた際、見て見ぬふりをしたり、痛み止めでごまかしたりして、歯医者に行くのを先延ばしにするのは厳禁! 進行してしまった虫歯は自然に治ることはないので、結局は症状が悪化した状態で歯科医院にかけこむ羽目になるようです。

早めに治療を受けていれば軽く済んだはずが、虫歯が進行してしまうと、治療が長引いたり費用が高額になったり、何よりも抜歯せざるをえなかったりなど、百害あって一利なし。先人たちの声を教訓に、口の中に少しでも違和感があれば、それを“なかったこと”にしないで、できるだけ早く受診しましょう。

自分の歯の状態を過信したこと

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「あまり危機感を持ってなかったが、歯周病になり、口腔ケアの大切さを痛感した」(72歳女性/その他)

「元々、歯が丈夫で気にせず定期検診にも行かなかったため、知らないうちに歯が割れ、金属をかぶせ固定せざるを得なくなりました」(76歳男性/その他)

「歯科健診を4年さぼったこと。かみ合わせに問題が出てしまい、対応が遅くなったから」(58歳女性/主婦)

45歳以上の過半数がかかっているともいわれる歯周病。進行すると歯がぐらぐらになり、最終的には歯が抜けてしまうおそれもありますが、初期では痛みなどの自覚症状がないため、非常に厄介です。

ちなみに、筆者自身、成人してから一度も虫歯になったことがないため、油断していたものの、人にすすめられて歯科検診を受けたみたところ、歯周ポケットがところどころかなり深くなっていることが判明し愕然……。もし検診を受けていなかったら、知らず知らず悪化して、いずれ取り返しのつかないことになっていたのでは、とぞっとします。

歯科検診は、歯周病だけでなく、初期の虫歯などさまざまなトラブルの早期発見にも役立ちますので、歯の痛みがないからといって「自分は大丈夫」などと過信せず、定期健診を受けてみてはいかがでしょうか。

歯科医院や治療方法を吟味しなかったこと

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「自分と相性の悪い歯科に行き続けたこと。面倒でほかの歯科を探さなかったこと」(56歳男性/コンピュータ関連技術職)

「抜かなくてもいい歯を抜かれたような気がします。さらに入れ歯が合わなくて毎日のように調整に通っていましたが、さすがに嫌になって別の歯医者さんに行ったら、一発で調整してくれて、それ以来、年に一回調整に行くかどうかの頻度です。歯医者選びは、本当に慎重にした方がいいです」(74歳男性/その他)

虫歯の痛みがひどいときなどは、一刻も早く何とかしたくてどこで治療を受けるのか吟味する余裕もありませんが、拙速に動いて「もっと腕のいい歯医者にかかっていればよかった」と後悔することも。

自覚症状が出てから「さあ大変だ」と歯医者を探すのではなく、平常時から近くの医院をチェックして、自分に合いそうなところがあれば実際に定期健診を受けてみるなどして、かかりつけ医をキープしておくのがよいかもしれませんね。

その他、こんな後悔も…

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「コーヒーが大好きでコーヒーばかり飲んでいたら歯の着色汚れがひどくなってしまいホワイトニングにお金がかかってしまったのをとても後悔している」(55歳女性/主婦)

「つい4~5年前までタバコを吸っていたので歯の裏が真っ黒。お金もかかるし、喫煙はやめておけばよかった」(66歳男性/その他)

「ソーセージの留め具を歯でとろうとして前歯が欠けました」(52歳男性/コンピュータ関連技術職)

「かたいおせんべいを食べたとき、差し歯が折れた」(88歳女性/主婦)

何気ない生活習慣や行動によって取り返しのつかない事態が起こることも……。歯に負担をかける行為は慎まないといけないですね。

 

以上、“やめておけばよかった……と後悔している歯にまつわるエピソード”をご紹介しました。もし心当たりのあるケースがありましたら、5年後10年後に後悔しないようにこの機会にぜひ改善してみてはいかがでしょうか。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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