子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

歯にまつわる50代以上の人の「やっておけばよかった」後悔とは…若い頃の自分に言いたい!

その昔、“芸能人は歯が命”というCMフレーズがありましたが、芸能人に限らず、一般人にとっても歯は全身の健康にも関わる非常に重要なパーツ。皆さんは、お口の中のケアをしっかり行っているでしょうか?

11月8日の“いい歯の日”にちなんで、『kufura』では50歳以上の男女407人を対象に、若い頃の自分に伝えたい!“やっておけばよかった、もっとこうしていれば……と後悔しているエピソード”をテーマにアンケート調査を実施しました。

歯磨きをきちんと行えばよかった

null

今回のアンケートで最も多く寄せられたのは、歯磨きに関するエピソード。

「一日3回の食後の歯磨き。まだアラカンだというのに、歯が19本程度しか残っていません。若い頃に歯磨きを怠った結果だと後悔しています」(59歳男性/その他)

「どんなに疲れていても、歯磨きだけは絶対にさぼってはいけないよ!!と若い頃の自分に声を大にして言いたいです」(52歳女性/主婦)

「できるだけ早い時期から糸ようじや歯間ブラシを使って歯の隙間をきれいにしておけば、虫歯や歯周病をある程度防げたと思う」(71歳男性/その他)

「電動歯ブラシを早めに使いたい」(51歳男性/その他)

「安い歯ブラシばかり使わず、少々高めの歯ブラシを使うべきだった。高い歯ブラシのほうが長持ちして、結果として安上がり」(56歳男性/その他)

「歯を磨き過ぎて知覚過敏になっていたので、何回も磨き過ぎないこと」(57歳女性/その他)

「歯の正しい磨き方を徹底的に覚えて、実践すべきだった。今の磨き方は悪いし、癖が抜けない。正しい磨き方ではないから、“磨いた”とはいえない」(65歳女性/主婦)

忙しい朝や疲れている夜など、どうしても歯磨きが雑になったり、スキップしたりしてしまいがちですが、日々の歯磨きこそオーラル・ケアの基本のキ。磨き残しがないように、歯間ブラシなども活用し、時間をかけて丁寧に磨きたいところです。

また、力任せにゴシゴシ磨くなど、まちがった方法では、かえって口の中を傷めるおそれも。自分のやり方に自信がない場合は、歯科医院などで歯磨き指導を受けるのもよいかもしれませんね。

もっと早く歯科治療を受ければよかった

null

「虫歯の痛みを鎮痛剤で我慢したせいで、骨が溶けてしまった。怖がらずに、痛みが出たらすぐに歯科に行くこと」(59歳男性/会社経営・役員)

「仕事で歯医者に行く時間がなく、虫歯が進行してしまい下奥歯を両方失くしてしまった。そのためインプラントを入れることに。高い出費になってしまった」(60歳男性/その他)

「歯を削るドリルのキーンという音で、歯医者で予約待ちをしていて逃げ出したことがある。今はとっても後悔しているが恥ずかしい話です」(75歳男性/その他)

「仕事にかまけて歯医者に行かず放置した結果、歯周病になって大きな病院で歯茎切開の手術をしたことがある。初期の段階で医者へ行けばよかったと後悔している」(73歳男性/その他)

筆者自身も心あたりがありますが、“歯医者”と聞くと気分が重くなる人は多いのではないでしょうか。しかし、口の中に何らかの異常が生じた際、「忙しいから」「怖いから」と治療を先延ばしにしていると、悪化する一方で取り返しのつかないことにもなりかねません。

今は“痛くない治療”を心がけている歯科医院も増えているようですし、少しでも自覚症状がある場合は、なるべく早めに相談してみてはいかがでしょうか。

定期健診に行けばよかった

null

「少なくとも年に1回は、状態を歯科医や歯科衛生士に確認してもらい、歯磨き指導などを、受ければよかったと思う」(62歳女性/その他)

「虫歯・歯周病対策として、定期的に、歯石等の除去と各種検査をしておくべきであった」(74歳男性/その他)

「現在は2~3カ月に一度歯科医で手入れしています。20代くらいからやっていれば今のような入れ歯生活がなかったのにと後悔しています」(82歳男性/コンサルタント)

「定期的な歯科検診。歯医者が怖くてよほどのことがないと行かなかったのですが、若いうちから歯科に通う慣れや習慣をつけておけば、これから老後は歯のトラブルが出てくると思うので、それほどの怖さや抵抗感なく気軽に行けるようになっていたのではないかと思うから」(54歳女性/主婦)

歯の治療のためではなく、予防のために通院しておけばよかった……との声も続出。歯の痛みがないときでも、定期的に歯医者を訪れていれば、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができたり、普段の歯磨きでは対処しきれない頑固な歯石を除去してもらったり、歯磨きの指導を受けられたりとメリット満載です。

かかりつけの歯医者を探しておけばよかった

null

「良い歯医者を見つける目を持ったらよかった」(63歳女性/主婦)

「歯科選び。歯科選びを間違えたことで、歯をけずられまくった」(53歳女性/主婦)

「信頼できる歯医者さん選び。歳をとってから埋伏歯が見つかり、どうしようもない状態になっていました」(51歳男性/その他)

いざ虫歯になってから、歯医者を探すのではもう遅いかも!? 病院選びでは口コミなどをチェックする人が多いかと思いますが、必ずしも口コミが正しいとは限らず、焦って駆け込んだ歯科医院の腕がいまいちだったり、あるいは先生との相性が合わなかったり……なんておそれもあります。

そういった観点からも、歯医者を敬遠するのではなく、問題が起きていない平常時に気軽に健診で訪れて、信頼できるかかりつけを探すのが得策かもしれません。

歯列矯正をしておけばよかった

null

「歯科矯正。歯並びが悪く、写真が嫌い」(68歳女性/その他)

「歯列矯正。前歯の歯並びが悪いので、特に歳を取ってから食物の残りかすが溜まりやすい」(67歳男性/その他)

「歯並びが悪いためかみ合わせも悪い。若いうちに矯正をすればよかった」(73歳女性/主婦)

「歯列矯正。小学生のうちにしておけばよかったです。大人になって歯列矯正を考えましたが、高額なのと期間が長いのでためらっています」(52歳女性/その他)

歯並びが悪いと見た目が気になるだけでなく、きちんと歯磨きができなかったり、かみ合わせの問題が生じたりするデメリットも。

歯列矯正は、費用も期間もそれなりにかかるので、なかなか気軽にできるものではありませんが、あまり高齢になってからでは歯茎などのコンディションによって歯列矯正が不可になるおそれもあるので、始めるには早いに越したことがないかもしれません。

その他、こんな後悔も…

null

「親知らずを若いうちに抜いておけば良かった。あとあと痛みと虫歯に悩まされるから」(58歳女性/主婦)

「煙草を早くやめればよかった。煙草を沢山吸っていたので、歯を磨いてはいたが、茶色になってしまった」(79歳男性/コンサルタント)

「歯がすり減っているのでマウスピースをして就寝する習慣をつけていればよかった」(50歳男性/その他)

ちなみに、筆者自身、歯ぎしりの癖があるため、先日、歯科医院でマウスピースを作ってもらいました。市販のものでは顎が痛くなってしまったのですが、さすが歯医者のオーダーメイドだと快適! 保険がきいたので、それほど費用もかからず「なんでもっと早く作らなかったんだろう」と少々後悔しています。お口の健康で気になることは、お早めに専門医にご相談を……。

 

以上、歯にまつわる「やっておけばよかった」「もっとこうしておけばよかった」エピソード集をお届けしました。歯は他のパーツと異なり、問題が生じてしまった場合、放置して自然に改善することがあまりないように思います。10年後、20年後に後悔しないように、今回ご紹介した皆さんのコメントもぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載