子育て中・シフト勤労者では約7割が睡眠に悩んでいる!
同調査で睡眠の満足度について質問したところ、「まったく満足していない」「あまり満足していない」と答えた人は全体の58.0%。約6割の人は睡眠について何らかの問題を抱えているようです。
そして、生活リズムが不規則になりがちな乳児・幼児育児世帯とシフト勤務者ではさらにその傾向が強く、それぞれ約7割もの人が睡眠に悩んでいることが明らかになりました。
具体的な悩みとしては、もっとも多かったのが「夜中に目が覚める(32.5%)」。次いで「寝つきが悪い(30.1%)」「朝の目覚めが悪い(29.1%)」となりました。
そして、睡眠の質は日中の仕事の生産性にも影響を及ぼしているようです。同調査で「仕事など日中の活動に集中できているか」と質問したところ、睡眠に「大変満足している」「満足している」と答えた人では、それぞれ91.6%、80.7%が「集中できている」と回答。
一方、「あまり満足していない」「まったく満足していない」と答えた人のそれぞれ52.8%、70.3%は集中力の低下に悩まされていることがわかりました。
「残業時間と寝ながらスマホ」が睡眠不足の原因に?
また、「自身の睡眠不足の原因となっているものは何だと思うか」という質問については、トップが「仕事や外出などによる帰宅時間の遅さ(31.6%)」。次いで、「ベッド・布団に入ってからのスマホ(25.7%)」、「起床を早くする必要性(通勤・通学時間がかかる)(18.1%)」でした。
働き方改革が推し進められているとはいうものの、まだまだ過渡期なのか多くの人が夜遅くまで働いているようです。
悪名高い“寝ながらスマホ”ですが、頭では悪いと思っていてもなかなかやめられないというのが実情。この“寝ながらスマホ”、20~30代の若い世代でとりわけ多いようです。思い切って「〇時以降は一切見ない」というルールを設定するとよいかもしれません。
また、4位に「家事(17.4%)」、5位に「育児(13.6%)」がランクインしているのも気になるところ。働く主婦の場合は、トップ3位の理由と合わせてさらに睡眠時間が短くなる傾向にあるようです。
9割近くの人が「睡眠を改善したい」が実践しているのは少数派
このように、ほとんどの大人が悩まされている睡眠不足の問題。多くの人がどうにかしたいと思っているものの、具体的な方法がわからないまま放置しているのが現状です。
同調査によると、睡眠不足の改善に「関心がある」と答えた人は全体の85.2%。しかし、「自身の睡眠を良いものにするために取り組んでみたことは?」という質問に対しては、もっとも多かったのが「特に取り組んでみたことはない(44.9%)」実に半数近くもの人が具体的な行動を何も起こしていないことがわかりました。
2位以下に挙げられている「寝る前の行動(食事、運動、入浴など)に気を付けた(26.4%)」「自分に合った寝具をそろえた(23.3%)」「寝る前の室温や照明に気を付けた(20.6%)」などの対策をとり、“寝ながらスマホ”をやめれば、日中の仕事の効率もアップするかもしれません。
働く人の睡眠の実態調査についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?
無駄な行動を削減したり運動や入浴に気をつけるなど、小さなことから睡眠の時間と質を改善していきましょう。
【参考】
【2017年度「睡眠負債」実態調査】約6割が自身の睡眠に不満、子育て世帯・シフト勤務者では7割以上 – 株式会社ニューロスペース