白髪染めの経験、ある?ない?
nullまず、白髪染めをしたことがあるかどうかを下のような選択肢をもうけて聞いてみました。その結果が次の通りです。
今も染めている・・・168人(28.0%)
以前は染めていたが今はやめた・・・86人(14.3%)
白髪染めをしたことがない・・・346人(57.7%)
もっとも多かったのは「白髪染めはしたことがない」と答えでおよそ6割と半数を超えました。次いで、「今も染めている」という方が約3割、「以前は染めていたが今はやめた」という方が一番少なく、1割強という結果に。なにより、染めたことがない人が半数以上に及んだことが意外で、筆者は少々驚きました。
男女で比べてみると…こんなに違う!?
null上記の結果を、“男女別”でも見てみました。
男性(416人)
今も染めている・・・74人(17.8%)
染めるのをやめた・・・65人(15.6%)
白髪染めをしたことがない・・・277人(66.6%)
女性(184人)
今も染めている・・・94人(51.1%)
染めるのをやめた・・・21人(11.4%)
白髪染めをしたことがない・・・69人(37.5%)
男性は「白髪染めをしたことがない」という人が約7割近くと圧倒的に多く、多くの方がとくに対策をしていないことが分かります。それに対して女性はというと、ほぼ半数の方が「今も染めている」と答え、“老け見え”に関してより敏感な傾向にあると言えそうです。
さらに、男女それぞれ年代別での内訳を調べてみると、興味深い傾向が見てとれました。
まず、30代は男女ともに「染めたことがない」という人が7割以上と圧倒的に多く、まだ白髪が気になる人が少ない年代だと考えられます。
その後、男性は白髪染めしたことがある人の割合は増えていくものの、“微増”という程度で顕著な変化は見られませんでした。
興味深いのは女性側の結果です。40代に突入すると「染めている」人の割合が一気に跳ね上がり、全体の半数以上を占めました。これは30代の時のなんと約5倍!(この年代に該当する筆者も、白髪悩みと向き合う日々です……)以降、50・60代を迎えても「染めている」人が右肩上がりに増え続けています。
「染めるのをやめた」人の割合を見ると、60代では1割強だったところが、70代ではおよそ4割弱にまで数を伸ばしていました。女性は、このあたりの年代から“ありのままの状態”を受け入れ始める方が多くなるのかもしれません。
ここからは、白髪染めをやめた理由に注目。きっかけや、やめたことによって起こった変化などについてもうかがってみました。
白髪染めをやめたのはいつごろ?
null具体的に、白髪染めをやめたのが何歳頃だったのかたずねてみたところ……
30~34歳・・・2人(2.3%)
35~39歳・・・2人(2.3%)
40~44歳・・・14人(16.3%)
45~49歳・・・9人(10.5%)
50~54歳・・・10人(11.6%)
55~59歳・・・18人(20.9%)
60~64歳・・・13人(15.1%)
65~69歳・・・11人(12.8%)
70~79歳・・・7人(8.1%)
このような結果に。男女全体で見てみると、50代後半でやめたという人が最多で、次に40代前半、60代前半と続きました。50・60代で染めるのをやめる決断をした方が多いということがわかります。
白髪染めをやめた理由は?
nullお金・手間がかかる
「白髪は増えてくるので、キリが無くやめた」(47歳男性/研究・開発)
「定期的に費用が掛かるので」(56歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「頻繁にやらないと意味がないなと思って面倒になったので」(60歳女性/主婦)
ダメージや薄毛の方が気になり出した
「白髪染めよりハゲの方が目立ってきたのでどうでも良くなってやめた」(66歳男性/その他)
「染めるたびに髪に艶が無くなってきた。出かける時は帽子を被っているので自然に任せようと思っている」(71歳女性/主婦)
年相応でいいと感じ始めた
「50代前半の頃は染めていたが、白髪も年相応で良いのではないかと思いやめた」(63歳男性/総務・人事・事務)
「髪の毛全体が白くなってしまったので。もうこのままでいいやと思ったから」(59歳男性/その他)
「綺麗に白髪になってきたので、それをみせたいと思った」(73歳女性/主婦)
その他の理由
「妻から“若作りはやめろ”と言われたから」(53歳男性/その他)
「病気療養で数年間美容室に行けず、気づいた時にはすっかり白髪が伸びてしまっていたのでショートカットにして、グレイヘアでいることに決めた」(62歳女性/その他)
「定年退職をきっかけに、染めたりする面倒なことから解放されて本当に自由になったんだと実感したかった。遺伝的に多分白髪だけになるし、若いときから真っ白になるのもファンキーだと楽しみだったから」(70歳女性/主婦)
染めても染めてもキリがない、お金や手間がかかるなどの理由を挙げる方が多数でした。また、年相応の自然な状態を受け入れたという人も。その他、入院などで染められなくなったことがきっかけになる場合や、反対に退職を機に染めることから解放されたというケースもあるよう。中には、「真っ白になるのもファンキーで楽しみ」なんて声も……なんだかかっこいいですね。
やめたことによって変わったことや周囲の反応は?
nullポジティブな変化
「白髪を染める手間が無くなり、時間的な束縛が減って気が楽になった」(76歳男性/その他)
「誰も何にも言わないし、白髪が少々あっても気にならなくなった」(66歳男性/その他)
「自然体にしてストレスがなくなった」(50歳男性/その他)
「やりたかった髪型に色々変えて楽しんでいる」(70歳女性/主婦)
「染める手間が無くなり楽になりました。白髪が目立たないようにロングだった髪をショートにし、頭も気持ちも軽くなりました。友人から“ショートも似合うね”と言って貰え嬉しかったです」(68歳女性/主婦)
「グレイヘアの具合がいいと褒められることが多い。美容院で数時間かけてヘアカラーした数日後に、白髪を見つけて悲しくなる思いがなくなったことが本当によかった」(62歳女性/その他)
「生え際にしか白髪がなく、しなくてもそれ以上増えなかったので、メッシュが入っているような感じで白髪染めから解放されてスッキリした」(69歳女性/主婦)
「年相応で逆に好感度が上がった」(63歳男性/総務・人事・事務)
「髪の毛が健康になった」(49歳女性/総務・人事・事務)
ネガティブな変化
「実家帰省して親戚に会ったときに驚かれた」(56歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「見た目が老けたので、服装に気をつかう」(49歳男性/その他)
「老けて見られるようになってしまった」(59歳男性/その他)
白髪染めをやめたことによって、ポジティブになったという声がたくさん! 手間や時間、お金もかからなくなり、気が楽になったとの意見が特に目立ちました。また、最近ではおしゃれなグレイヘアも人気ですし、白髪を生かしたスタイルが時代に合ってきているのかも。一方で、老けて見られてしまった、周りに驚かれたというちょっと苦い経験談も聞かれました。
白髪=老けた印象になるのでは?ということで、なんとなく染め続けている方も多いのではないでしょうか。加齢とともに増える一方なので、「一体いつまで続くの……」と溜め息をつきたくなることも。もし白髪のやめ時に悩んでいる方がいたら、これらの声が少しでもこの先のヒントや後押しになればと思います。
趣味は、ショッピング、寺社仏閣巡り、歌舞伎鑑賞など。短大時代に生け花や茶道に触れ、伝統文化に興味を持つ。花が好きなこともあり、花屋での勤務も経験。また、わんこも大好きで、愛犬の初老チワワに癒される毎日です。