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HSPという言葉を知っている、という女性の3人に1人が「私もそうかも」と感じていた!その理由は…

近年、よく聞かれるようになった“HSP”という言葉。刺激に敏感、感受性が強いなどの気質を持った人のことを指す言葉です。今回は“HSP”という言葉の認知度や、「自分もHSPかもしれない」と感じた経験がある女性の割合をアンケートで調査してみました。

HSPって何の略?どんな人が当てはまる?

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“HSP”とは、“Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)”の略。直訳すると、“とても感受性が高い(繊細な)人”という意味になります。

1990年代にアメリカのエイレンN.アーロン博士が研究を始め、人口の15~20%に見られる特性であると言われています。

HSPの特性としては、例えば、以下のようなものがあげられるそうです。

・音・光・匂いなどの刺激に敏感

・共感力が高く、周囲の人や日々のニュース、ドラマ・映画の悲しいシーンに傷ついてしまう

・人の機嫌がとても気になる

日本では、このHSPという言葉の認知度が急激に高まっています。最近では“HSP”を“繊細さん”と名付けた書籍がベストセラーとなり、社会からの関心が高まっています。

「HSP」の認知度は6割超!3人に1人の女性が自分のHSPを疑っていた

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今回『kufura』編集部が20~40代の女性378人にアンケートをとったところ、“HSP”のという言葉の意味を認識していた女性は、62.7%でした。

さらに、HSPを認識していた女性237人に「自分はHSP(生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質をもった人)に、当てはまると思うか」と聞いてみたところ、回答は以下のような割合になりました。

自分はHSPに当てはまると思う・・・37.6%

自分はHSPに当てはまらないと思う・・・29.1%

自分は当てはまるかどうか分からない・・・33.3%

3人に1人以上が「当てはまると思う」と回答していました。

HSPの特性を持つのは、全人口の15~20%と言われていますが、その数値を大きく上回る結果となっています。

この数値が高い理由として以下のような理由が考えられます。

・今回のアンケートでは”HSP”という言葉を知っている人に回答者を絞ったこと。 すでにHSPという言葉を認知している人は、もともと自分のことを繊細だと自覚していた女性が多いと思われる。

・アンケート対象者を人生の中でも変化の多い20~40代の女性のみに絞ったこと。

・一部のメディアを通じて「HSP」の注目度が急激に上がっていること。

・生まれつき持ったHSPの気質と、後天的に身についた性格が混同されている可能性がある。

また、これは筆者自身の個人的な仮説ですが、今年に入ってからの新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、“心のセンサー”が鋭敏になって感受性が刺激されやすくなっている女性も少なくないのではないか……とも考えられます。

「私、もしかしてHSPかも…」と思った理由を聞いてみたら…

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続いて、自分を「HSPに当てはまると思う」と回答した女性にそう感じた理由について聞いてみました。

6つの理由が集まっていました。

(1)メディアのセルフチェックを通じて

「テレビのチェック項目、すべてに該当したから」(38歳・その他)

「HSPに関しての本を何冊か読んだところ、チェックリストで、必ずHSPの気質となるので、そうなのかなと思いました」(39歳・その他)

「最近テレビでも取り上げられているが、チェック項目に当てはまっていたから」(47歳・主婦)

「HSPの特性によく当てはまると思うから(この特性を知ってとても楽になりました)」(43歳・主婦)

(2)音・光・匂いなどに敏感

「音や匂いに敏感」(48歳・総務・人事・事務)

「嗅覚や聴覚が極めて敏感。長時間他人とともに過ごせない。などです」(33歳・主婦)

(3)共感力が高すぎて日々のニュースやドラマで傷つく

「人がバッシングされていたりするとすぐに感情移入してしまい、当事者よりも泣いてしまうから」(29歳・金融関係)

「ニュースの内容に気持ちが異常にふさぎ、ぬけだせない」(43歳・総務・人事・事務)

「音や匂いに過敏だったり、人混み後疲労困憊、ドラマ・映画の感受性強くて見た後疲れるし引きずってしまう」(39歳・その他)

「相手に共感しすぎてしまう」(29歳・公務員)

(4)人の顔色をうかがって疲れてしまう

「人の顔色をうかがいすぎて疲れることが多い」(35歳・その他)

「舌打ちをしたり大きなため息をつく人を見かけると、ドキッとするから」(23歳・学生・フリーター)

「人との会話を深く考えて疲れるから」 (36・主婦)

(5)人の集まりが苦手

「友達との飲み会で一滴もお酒を飲んでないのに翌日まる一日寝続けてしまうほど疲れる」(39歳・その他)

「飲み会の後、すごく楽しかったはずなのにすごく疲れて自分をいやになってしまうことがある」(41歳・主婦)

(6)医療機関を通じて

「現在通院している精神科の主治医に言われたから」(36歳・その他)

このように、様々な要因から自分自身を「HSPの可能性がある」と考えているケースが寄せられました。

中には「HSPという特性があることを知って、心がラクになった」という声もありました。

社会はこれ以上ないほど鋭敏な感受性と共感力を必要としているのに、繊細であることを許してくれない……。こんな生きづらさを感じているかたは少なくないと思われます。

 

HSPの他にも注意力が欠如している人、特定の領域での学習が苦手な人、強いこだわりのある人など、人の特性にはあらゆる偏りがあります。

人の特性には凸凹があることが広く、正しく認知されて許されていくと、個々がもう少し生きやすくなるかもしれませんね。

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