生理前は食欲が増すけど、生理中はなくなる…人それぞれ違う「生理と食欲」の関係
排卵後から生理が始まるまでの間は黄体期といって、赤ちゃんを迎えるための準備期間です。そのため、水分や栄養をとりこみやすく、その結果むくみやすく便秘にもなりがちです。
黄体期には、プロゲステロンという黄体ホルモンが分泌されますが、プロゲステロンは血糖値を調節するホルモンであるインスリンの働きを弱くする作用があります。そのため、生理前は血糖値が不安定になりやすいのです。
つまり、食事を摂った後に血糖が急上昇しやすく、かと思ったら急降下しやすい。急降下すると一気に食欲がでて、甘いものが食べたくなったりします。
生理が始まるとプロゲステロンの分泌は低下するため、血糖値が比較的安定しやすく、異常な食欲はおさまってくることが多いでしょう。
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生理前にお腹がすいたとき、甘いものが食べたくなったときに、チョコレートやスナック菓子などGI値が高いもの(血糖値が急激に上がりやすいもの)をつまんでしまうと急激に血糖値があがり、インスリンが大量に分泌されます。インスリンは余った糖を脂肪細胞に蓄える働きがあるため、体脂肪がつきやすくなってしまうのです。
そのため、血糖値が急激にあがりにくいもの(GI値の低いもの)を摂るとよいです。例えば、ヨーグルト、ナッツ類、大豆製品などです。甘いものを間食に食べたい方はサツマイモがオススメです。サツマイモは甘くて腹持ちがよいのに、白米やじゃがいも、パスタなどの他の炭水化物と比較してGI値が低いのです。
逆に食欲がなくなる人へのアドバイス
食欲がない場合は、無理に食べようとせず、消化によいものを食べましょう。冷たい飲み物や食べ物は胃腸がびっくりしてしまい、ますます食欲が低下してしまうため、あたたかい飲み物や食べ物をよく噛んで食べるようにしましょう。
いかがでしたか? 生理前や生理中の食欲がコントロールできずに悩んでいた方、参考になりましたでしょうか。原因が分かっていれば安心して体の変化も受け入れやすくなりますね。