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挫折せず運動を続けられる方法って?習慣化に成功した人にコツを聞きました。ポイ活アプリなど活用

健康や美容のため、運動習慣を身につけたい!……と、一念発起してウォーキングなど始めてみたものの三日坊主で長続きしない人は多いかと思います。年齢を重ねてから「若い頃にもっと足腰を鍛えておけばよかった」などと後悔しないためにも、無理なく運動を継続するにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、体力や運動神経に自信がなくても始めやすい“ウォーキング、ランニング(室内のマシンを使った運動を含む)”に絞って、習慣化に成功したことがある196人を対象に“運動を続けるコツ”についてアンケート調査を実施しました。

楽しむための工夫をする

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「痩せるため長距離サイクリングをしたが長続きせず、ビデオカメラを購入し、野鳥動画撮影を始めました。“今日はどんな鳥が撮れるかな?”という楽しみができ、珍しいのが撮れたら疲れが吹っ飛んでしまいますね」(59歳女性/その他)

「ウォーキングはデジカメを持ち、季節の花や昆虫などを探して撮影しながら歩くと楽しめる」(46歳男性/その他)

「普段行かない道を探索する楽しさを見出すことでランニングやウォーキングが少しばかり継続できた」(28歳男性/学生・フリーター)

「近所の空き家を探したり、土地を見たりして、いろいろ思いを馳せながら歩くと結構楽しい」(45歳女性/総務・人事・事務)

「景色の良い海岸などを散歩していると、飽きずに続けられる」(63歳男性/その他)

ウォーキングやランニングは老若男女誰でも取り掛かれるシンプルさが売りですが、ともすれば単調で飽きやすいのがネック。四季折々の景色を愛でたり、ルートを変えたりなど、何らかの楽しみを見出すことが挫折せずに続ける秘訣だといえそうです。

ゲーム感覚で取り組む

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「ウォーキングをやってるけど、ポイントをもらえる徒歩アプリを使うようになってから小さな楽しみができて継続するようになりました」(50歳女性/総務・人事・事務)

「歩数アプリで、歩けば歩くほどポイントを稼ぎやすくなるため、一駅くらいなら時間に余裕があれば歩いてポイ活しようというモチベーションが上がった。その結果、自然とウォーキングやジョギングの習慣が身についた」(36歳男性/その他)

「万歩計のアプリをインストールして、目標を達成したら特典がもらえるので、継続できています」(47歳男性/公務員)

“楽しむ”という点では、アプリなどを活用してゲーム感覚で運動に取り組むのもアリ。歩くことで健康になり、さらにポイ活もできるなんて一石二鳥ですよね。

「ながら」で体を動かす

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「自宅でYouTubeを見ながらだと続きました。推しの動画を見る」(40歳女性/その他)

「好きな音楽を聴く時間と兼ねたら、楽しみな時間に変わったから」(38歳女性/主婦)

「オーディブル等の聞く読書を聞きながらやると楽しみながら続けられる」(41歳男性/その他)

ランニングマシンやエアロバイクなど室内の運動では、“ながら”が継続するコツ。好きな音楽や動画を視聴しながらであれば気分が上がり、時間を忘れて運動に没頭することができそうです。

用事のついでに歩く

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「買い物をするスーパーをウォーキングの必要距離に合わせて決める。毎日そこで買い物することにしてから継続的にできるようになった」(65歳男性/その他)

「歩いて行ける距離の買い物を自動車で行っていたのをきっぱりやめて徒歩に。行きは早足で歩く」(60歳女性/主婦)

「通勤の際、自宅から駅まで30分歩く」(55歳男性/総務・人事・事務)

「実家での仕事が週2あり、歩くと往復1時間。どうせなら運動を兼ねて歩こうと思い、どんな悪天候でもとりあえず歩くことにしたところずっと続いている」(67歳女性/主婦)

とにかく走らなきゃ、歩かなきゃ……と運動が義務化するとプレッシャーで長続きしないもの。肩の力を抜いて、何かの用事のついでに歩くという発想にシフトすることで、意外と運動習慣が定着しやすいようです。

あまり堅苦しく考えず、ちょっと遠くのスーパーまで足を運んだり、通勤の際、最寄り駅を利用せず一駅分歩いたり、なるべく車やバス・電車を頼らない生活を心がけてみてはいかがでしょうか。

誰かと一緒に運動する

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「日頃の健康維持のために子どもと一緒にジョギングを週1回行っている。2人だと続きやすいと思う」(55歳男性/デザイン関係)

「ウォーキングを友人と楽しみながらやっている」(55歳男性/その他)

「夫婦で雨・雪の日以外はウォーキング」(68歳男性/その他)

「犬を飼っているので、自分の体調が悪くても、犬のためになんとか行かなくてはと思うので、ウォーキングを休むことはない」(53歳女性/主婦)

ウォーキングやランニングは思い立ったらいつでも始められますが、言い換えれば、やめるのも簡単。この点、家族や友人など一緒に取り組む仲間の存在は、「自分だけ投げ出すわけにはいかない」という脱落予防効果があります。

リアルで一緒に運動する相手がいない場合、SNSでウォー活・ラン活仲間を見つけて、「今日はこれだけやった!」と互いに励まし合うのもよいかもしれません。

敢えてお金をかける

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「お金を払ってジムに通うようにした。もったいないこともあり続けることができた」(47歳男性/その他)

「エアロバイクを継続して行い、3年目になりました。三日坊主にならないように、自分にとってはやや高価な機材を揃えました」(63歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「ジョギング用に上等なシューズを買った」(35歳女性/会社経営・役員)

「これだけお金をかけたのだから!」というもったいない精神もかなり強力なモチベーション。初期費用がかかりにくいのもウォーキング、ランニングの強みですが、そこを敢えてお金をかけて三日坊主を予防しましょう。

無理せずマイペースに楽しむ

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「頑張る気持ちはほどほどにして、継続することを優先。自信がついたら少しずつステップアップすればよいと思います。無理して翌日休むより、10歩でも100歩でも歩いて翌日も続けることがベターでは。マイペースを貫いて10年以上ウォーキングを継続しています」(66歳男性/その他)

「初めは全く距離を意識せずに、自分が走れる距離から身体を慣らすと、プレッシャーを感じずに続けることが可能になった」(47歳男性/研究・開発)

「以前は散歩をしていたが、人と会うのが億劫で家のエアロバイクをたまに漕ぐようになった。やらなければならないと自分に押し付けるのでなくやりたいときにやることで続いている」(63歳男性/その他)

運動習慣が続かない原因として、はじめからハードルを上げすぎたり、自分に厳しすぎたりするという点も挙げられます。とにかく1日1分でもまずはやってみる。そして、それさえ達成できなくても、ただ自己嫌悪に陥るのではなく、「そういう日もある」と気持ちを切り替えて、翌日には再開する。そんなふうに緩~く捉えることも長続きの秘訣だといえそうです。

その他、こんな意見も…

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「運動に対してポジティブなイメージをいつも持つことが一番大事」(40歳男性/営業・販売)

「早朝のジョギングを30年以上続けている。朝を有効に使って健康になれていることが自己肯定につながり継続できている」(54歳男性/その他)

「運動の後の楽しみ(甘いものやお酒等)を作ること」(54歳女性/主婦)

特に、体を動かすのが得意じゃない人の場合、運動を苦行にしないことが第一。時には、運動後のスイーツやビールで、がんばっている自分を思いきり褒めてあげることも大切かもしれません。

 

以上、“運動を無理なく習慣化するコツ”について、経験者のアドバイスをご紹介しました。「いつも挫折してばかりだったけれど、次こそは!」という人は、ぜひご参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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