まずは「長所」に注目し、それを伸ばす
null新しいメンバーに対し、無意識のうちに粗探しをしてしまっていませんか。できないところがついつい目についてしまうのも無理はありません。けれど、どんな人にも必ず自分にはない部分、優れたところがあるはずですので、そこに注目してみてください。
私は、ビジネスパーソンは弱みを克服するより強みを伸ばすほうが、本人の成長の面でも組織への貢献の面でも効果的と考えています。
その人の「得意」にフォーカスし、「〇〇さんは△△が上手いから、それを専任で担当してもらってはどうか」など提案してみてもいいでしょう。
動きの「理由」を理解してあげる
null相手に対して、「ムダな動きをしている」「効率的ではない」と感じることもあるでしょう。けれど本人には本人なりの目的や意図を持ってやっていることもあります。本人の成功体験から、遠回りではあるけれど、結果的には高い成果につながることもあったりします。
気になるのであれば、その動きの背景にあるものを聞いてみてください。その上で、やはりムダな動きだと感じるようなら、他のやり方の選択肢を具体的にアドバイスしてみてはいかがでしょうか。
コミュニケーションの難点は「第三者」視点で注意する
nullコミュニケーションが取りにくい人の場合、なぜそんな態度?言い方するの?……と、イラッと来ること、ありますよね。
それでも面と向かってダメ出しするのは気が引けることもあるでしょう。
そんなときは「そういう言い方だと、取引先の人にはこんな印象を与えてしまうかも」など、第三者目線で伝えるのがおすすめです。「私はあなたのここが嫌」という主観でなく、客観性を持った言い方をすることで、カドが立ちにくくなります。
注意するだけでなく、「こうすれば、印象が良くなるよ」「相手に伝わりやすくなるよ」とより具体的に前向きな提案もしてあげてください。本人には悪気はなく、今まで指摘されず気付けていないだけであることも多いですから。
上司が相手なら、「カジュアルな場」で伝えてみる
null上司の動きが気になることもありますよね。上司としては、上のポジションに上がるほど周囲から指摘や叱責を受けることがなくなっていますから、やはり「自分で気付けていないだけ」ということもあります。言ってみれば、意外とすんなり受け入れられるかもしれません。
この場合、飲み会などカジュアルな場で、多少の無礼講は許される雰囲気に乗じ、笑いにしつつ伝えてみるのも手です。「〇〇部長ってこういうところありますよね」というように。
そうした指摘もできない、けれど放置するとメンバーが困るような場合には、さらに上の上司、あるいはその人が仲良くしている同期の人などに相談し、その人からそれとなく伝えてもらう手もあります。
お互いの価値観やペースを理解し合うようにすればイライラが解消されることも多いもの。せっかく縁あって仲間になったメンバーなのですから、ぜひいい関係を築いてください。