体は起きても、声は起きてない!?
null起床してから脳が働きだすまでに、2~3時間かかると言われています。
一方、声は起きてすぐでも出る。でも寝起きの声って、電話越しでもわかるもの。声にも本格始動までの助走が必要なんです。
ハキハキ声の基本は、やっぱり発生練習。「赤巻き紙青巻き紙黄巻き紙」「隣の客はよく柿食う客」など、有名な早口言葉を使う光景はおなじみでしょう。
でも早口言葉のバリエーションなんて、そんなに多くは知らないですよね? 忙しい朝、メモを取り出し思い出しながら発声練習なんてしていたら遅刻しかねません。
だけど大丈夫。準備なんてしなくても、目の前にあるものを使えばいいのです。
特別なことはなし! “ながら発声”でOK
nullオススメなのは朝のメイク時間を使っての、“ながら発声”。
鏡に向かったらまずは、お腹から「アー」と息が続く限り声を出してみる。この時、適当なところでやめるのではなく、もうこれ以上出ないというギリギリまで頑張ってみてください。
これはいわばウォーミングアップ。これが済んだらメイクを進めちゃいましょう。手を動かしながら、口も動かす。簡単なのは「アエイウエオアオ、カケキクケコカコ……」と50音を“ワ行”までひたすら繰り返すこと。なにもメイク中、最後まで続ける必要はありません。3分もやれば違いが出てくるはずです。
もし余裕があったら何か手近にある文章を読んでみましょう。近くに新聞があったなら、見出しだけでもいいので順に声に出してみる。テレビをつけているのなら、出演者が言ったフレーズをそのまま繰り返してみる。
もちろん、覚えている早口言葉があるならそれを使うのもOK。いずれの場合も意識してほしいポイントは、“一語一句ハッキリと発声すること”と“口をそれぞれの音の形に大きく開けること”。
せっかくの発声練習も、ただ漫然と声を出しているだけではほとんど意味がありません。
あら不思議! 表情まで!?
nullポイントを意識しながら発声した後は、表情まで違っていることに気づくでしょう。口を目いっぱい動かすと、頬や額も動いているのがわかります。つまり自然と“顔の体操”までできているというわけです。
冬は寒さで体だけでなく顔の筋肉もこわばり、自分でも気づかないうちに無表情になっているもの。発声練習で表情筋を動かしておけば、豊かな表情、素敵な笑顔まで手に入りやすくなるのです。
以上、“美声・美表情”朝活についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
「発声練習なんて、アナウンサーでもなければ必要ないでしょ!」なんて思っていたあなたも試してみて!
ハキハキした声と笑顔は、どんな人にも魅力を与えます。「おはよう!」の声がイキイキしていたら、職場の皆のあなたを見る目も変わるかも!?
2015/12/14 BizLady掲載
執筆/袰川有希