現代日本は、“おめでたい人”に有利!? それってどんな人?
『「おめでたい人」の思考は現実化する』(小学館)という本があります。著者は大学教授でもある精神科医の、和田秀樹さん。この中では、おめでたさの勧めが説かれています。
<「批判をあまり気にしない」とか、「物事をポジティブにとらえる」といった要素を持つ「おめでたい人」は、停滞を打ち破る可能性を秘めている。>
とした上で、こうも書かれています。
<現代の日本は「おめでたい人」に有利で、反対に「おめでたくない人」は生きにくいことが多い。>
おめでたい人、というと、KYなタイプを浮かべてしまうかもしれませんが、同書のいう“おめでたい人”は、信念と自信を持ったアグレッシブな人、といったイメージでとらえた方がいいかもしれません。
孫社長やスティーブ・ジョブズも“おめでたい人”だった!?
その証拠に“おめでたい人”の例として挙がっているのが、長嶋茂雄さんや孫正義さん、故スティーブ・ジョブズ氏など、名だたる面々ばかり。
失敗を恐れて前に進めない“おめでたくない人”が多い中で、おめでたい思考のもとに行動できれば、ビジネスでも、もちろん恋愛でもチャンスが無数に生まれる、ということのようです。
でも、球界のスターや超大物経営者を引き合いに出されても……と、イマイチ現実味を伴わないかもしれません。
そんな人は、もっと身近で親しみやすい“おめでたい人”を見つけて参考にしましょう!
悪いタイプもいるの!? いいタイプの“おめでたい人”になるには
<・周囲の批判を気にしない
・まずは行動してみる
・うまく行かなければ、次に行く身軽さ
・正解などない、と思う謙虚さ>
これは同書が、「いいタイプのおめでたい人」として示したものです。同じおめでたさでも、“自分が正しいと信じて疑わない”などの「悪いタイプのおめでたい人」もいるとした上で、このように挙げられています。
慎重派の人やネガティブな思考に陥りがちな人には、簡単なようで難しく感じるかもしれません。
それなら、同書の著者も、そして僭越ながら筆者も太鼓判を押す“おめでたい人”、あの「平成の無責任男」をお手本にしてみるのは、どうですか!?
目指せ、女版・高田純次! 純次マニアもオススメ、“テキトー節”とは
<以前、私は何人かの精神科医に、「どういう人がメンタルにいい見本だと思う?」と聞いたことがある。その時によく挙がったのが、タレントの高田純次さんの名前である。>
その“明るい適当さ”から「平成の無責任男」の異名を取り、マルチに活躍している高田純次さん。その高田さんの名が、同書に登場しています。
旅番組や散歩番組にもレギュラーを持つ、高田さん。何を隠そう、筆者はそれらを録画して観る、“純次マニア”です。
旅先や街中の素人相手に、適当節の連発。女性と見ればセクハラすれすれの冗談を言い、興味のない商品にはそっけないリアクションも厭わない、本来ならタブーな言動が多々。
もちろんキャラを意識しているところもあるのでしょうが、見ているこちらの気分が楽になるところは、間違いなくあります。
その証拠に、同書にもこうあるのです。
<メンタルヘルスの世界では、「適当」は非常に大事です。>
以上、精神科医が勧める、“おめでたい人”への道でしたが、いかがでしたか?
おめでたい人の方が恋愛もうまくいきやすいのだそう! まずは高田純次さんをお手本に、「平成の無責任女」を目指すところから始めてみますか!?
【参考】
2016/6/28 BizLady掲載
執筆/袰川有希