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「褒められて伸びる」のは当たり前!? 先輩vsゆとり…意外な本音

“ゆとり世代”という言葉が浸透して久しい今、“さとり世代”なる言葉も表れ、なにかと先輩世代とのギャップが取り沙汰されますよね。自分がこの年代だった頃は……と、いつか聞いた「最近の若いモンは!」的な嘆きを、心の中で、もしくは仕事の後の一杯の場で……つい吐き出しているあなた!
そのもやもやの最たるもののひとつは、“褒め”や“叱り”への意識のギャップではありませんか!?
「今の若者は叱らず、褒めて伸ばそう」という風潮が、いつの間にやら蔓延してきている現代。さらにはその若者本人が「自分は褒められて伸びるタイプなので」と上司や先輩を前に堂々と先制パンチを繰り出す、という場面もあるとかないとか……。
そこで今回は、20~40代の女性220名を対象に以下のテーマでアンケート調査を実施!
「あなたは、自分を“褒められて伸びるタイプ”と言う人のことをどう思いますか!?」

「褒められて伸びるタイプ」と自分で言っちゃう人は、けっこう受け入れられている!?

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まずは結果からご覧いただきましょう。

5位・・・褒められて伸びるのは当たり前、ただの甘えた考えだと思う(10.9%)

4位・・・若いうちは買ってでも叱られる経験をするべきだと思う( 14.1%)

3位・・・悪いことではないが、褒められること以外でも成長するべきだと思う(20.9%)

2位・・・ポジティブでとてもいいと思う(21.4%)

1位・・・いずれにせよ、伸びるのならいいと思う(32.7%)

上位2つはいずれも「いいと思う」という、肯定的な答え。合計すると半数越えという、高い割合になります。

一方で、やや否定的と取れる答えを含めた、3位から5位の“否定派”の答えは、合計4割強。肉薄しているとはいえ、「褒められて伸びるタイプ」と自ら言ってしまう人のことを肯定する人の方が多いことがわかりました。

しかしこの調査で気になるのは、回答者年齢が“20~40代”という部分ではないでしょうか!?

本人達はどう思っいてる!? ゆとり・さとり世代の本音

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“ゆとり世代”や“さとり世代”の明確な定義づけは難しそうですが、“ゆとり教育を受けた世代”と考えると、だいたい20代の人全般が入ることになりそうです。

今回の調査に答えてくれた220名の女性の中で、20代は50名。その50名がこの質問になんと答えたのか、知りたくありませんか?

回答を20代のみに絞った、気になるその答えがこちらです。

5位・・・褒められて伸びるのは当たり前、ただの甘えた考えだと思う(10.0%)

4位・・・若いうちは買ってでも叱られる経験をするべきだと思う(16.0%)

3位・・・ポジティブでとてもいいと思う(18.0%)

2位・・・悪いことではないが、褒められること以外でも成長するべきだと思う(20.0%)

1位・・・いずれにせよ、伸びるのならいいと思う(36.0%)

その差は僅かではあるものの、全体回答と比べ2位と3位に入れ替えが。さらに4位、5位の厳しめな回答も、全体回答とほぼ同数、あるいはそれを超える割合だったのです。

 

さてこの結果、どうご覧になりましたか?

以上、自分で「褒められて伸びるタイプ」と言う人のことをどう思うかの調査結果でしたが、いかがでしょうか?

世代が違えば、考えや仕事への意識に相違が生じてもやむを得ません。肝心なのはその違いを超えて“個”を見ること、そして双方がお互いを尊重して歩み寄ることかもしれません。

冒頭に挙げたような「近ごろの若いモンは!」的嘆きをしょっちゅう漏らしているあなたも、「ゆとり・さとり」と一括りにされて納得いかないあなたも、その間に見えない垣根を感じるならば、よいしょ!と、一度乗り越えてみませんか!?

2016/9/12 BizLady掲載

執筆/袰川有希

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