1:相手が女性ならその人のイメージに合ったものを
最近は女性社長や女性の役員昇格も多くなっています。先方が女性なら、なるべくその方のイメージに合ったものを差し上げたいですね。
(1)清楚なイメージの方
「オフホワイトをベースに、全体的に淡いペールトーンでまとめてくださいと伝えれば、優しいイメージの花束になるでしょう」
(2)はつらつとカジュアルな感じの方
「明るいトーンの黄色やオレンジ色の花を中心にして、反対色の青や紫をさし色に使ってくださいと伝えれば、きっと元気いっぱいの花束が仕上がってくると思います」
(3)エレガントな女性
「色味をおさえたグレイッシュトーンのパープル系ピンクのバラや淡いパープルの花で、ゆったりとエレガントな感じに仕上げてくださいと伝えてみましょう」
2:年配の方ならクラシックなイメージをうまく伝えて
定年退職や年配の方のお誕生日祝いなどは、すこし重厚感のあるクラシカルな雰囲気のものが似合います。
「年配の方に贈りますので、落ち着いた赤や橙色をポイントにして、深い色味にまとめてくださいと伝えれば、イメージが伝わりやすいと思います。“重さ”や“適度な緊張感”がポイントです」
単に「格調高い感じで」と伝えるよりも、よりイメージにあったものができあがってきそうです。
3:モダンな方には個性的な花束を上手にオーダー
「少し人とは違ったお花にしたいという場合は、モダンテイストがおすすめです。ヴィヴィッドトーンを一色選んでそれにグリーンを合わせるだけで、スタイリッシュにまとめてくださいなどとオーダーしてみましょう」
個性的な花束なので、どうしても作り手のセンスが問われます。「この花屋はセンスがいい!」とあらかじめわかっている花屋があれば、そういうところに依頼をするのが良さそうです。
以上、“相手のイメージにあったお花のオーダー方法”をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
キャリアや人生の節目を彩る花束ですが、相手のことをあれこれと考えながらオーダーすれば、その気持ちはきっと伝わるはず。これから花束を贈るときには、相手のイメージをより良く花屋さんに伝えて、相手に喜んでもらえると良いですね!
【取材協力】
落合邦子(おちあい・くにこ)・・・アトリエオルタンシア主催。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。1987年にフラワーアレンジメントスクールを開く。大好きなアジサイにちなみ、“アトリエオルタンシア”と命名。絶妙な色彩感覚やそのセンスに幅広くファンを得ている。和と洋のフュージョンスタイルは海外での評価も高く、パリやトゥールーズで個展を開き、また在日スウェーデン大使館などでも展示する。現在は完全オーダーメイドでブーケやアレンジメントの注文を受けつつ、海外での企画も視野に入れている。著書に『The Story of Flower Color』 (パッチ―ワーク通信社)や『花でめぐるフランス』(誠文堂新光社)がある。
2015/8/14 BizLady掲載
執筆/坂口由乃