アンケートにご協力頂いたのは、20~40代の働く女性200人。皆さんの職場で、女性に偏っていると感じている雑務について聞いてみました。
特に多かった雑務(複数回答可)は以下の結果となっています。5位から1位の結果をご紹介します。
5位・・・郵便物・宅配便の取り扱い(7人)
null「郵便周り」(38歳)
「各部署に届く社内便を取りに行く」(36歳)
「年賀状作成」(36歳)
郵便物の置き場に取りに行って、分類して部署のメンバーに配るという仕事が“よく気がつく人”に委ねられている場合、結局いつも同じ人がやっている……なんてこと、ありませんか? 年賀状の作成もデザインを決めて周りに確認して……と結構煩雑なんですよね。
4位・・・おみやげ配り(18人)
null「おみやげ配り」(29歳)
「頂き物の仕分け」(34歳)
おみやげやお歳暮・お中元として頂いたギフトを女子社員が配る職場は少なくないようです。個包装ではないケーキなどを切り分けるときは、準備から片付けまで結構な手間になってしまいますよね。
筆者は仕事柄いろんな会社に行きますが、出張や帰省のおみやげがコーヒースペースに置かれている“セルフサービス式”の職場もよく見かけます。
3位・・・女性に偏っている雑務は特にない(46人)
null「特に偏りはありません」(24歳)
「うちの職場では特にないと思います」(49歳)
今回のアンケートでは「特にない」との回答も多く集まりました。男女平等が職場にも浸透しているんですね!
また、男女問わず「雑務は新人が対応している」という回答もありました。
2位・・・掃除・片付け(51人)
null「トイレ掃除」(38歳・総務)
「シュレッダーのごみ捨て」(42歳)
「掃除機かけ」(33歳)
「給湯室の片づけ」(31歳)
今回、女性の4人に1人が回答していたのが掃除や片付けについてです。他にも台所、ロッカールーム、冷蔵庫の中、食堂、食器棚……など、様々な回答が寄せられています。女性社員が掃除を担当したり、自発的に行っているケースが多いと推測できます。
シュレッダーや三角コーナーの場合は「まだまだいける」と古紙や生ごみを押し込む社員がいれば、早めにゴミ袋を変える人もいて、結局は“気づいた人”がやることになるというケースもありそう……。
1位・・・お茶出し(57人)
null女性が「職場で女性側に負担が偏っている」と感じている雑務の1位は、お茶出しという結果になりました。
「来客があれば、お茶を入れること」(42歳)
「朝一、営業マンにコーヒーを運ぶ。夕方のコーヒーの後片付け」(32歳)
「お客さんへのお茶出し」(35歳)
最近では、お客さんのために自分でペットボトルや紙コップのお茶を用意する会社が増えていると思いますが、女性社員がお茶を用意する会社も多く見受けられます。お客さんだけでなく、上司や営業社員へのコーヒー出しを担当している女性の声もありました。
うちの会社が変わってるの!? こんな業務も…
null今回のアンケートでは、以下のような回答もありました。
「観葉植物の世話」(30歳)
「忘年会等での給仕」(46歳)
「上司のご機嫌うかがいと、ご機嫌取り」(49歳)
「職場で洗濯したものを干す」(36歳)
「備品の予約、予定表の書き換え」(27歳)
「コピー用紙補充、インク取り替え、提出関係とりまとめ、お土産配り、お茶だし、電話対応、飲み会幹事、送別品買い出し、名刺発注、郵送手配」(27歳)
“雑務”とひとくくりにされがちな仕事ですが、こうしてあげていくと自分の”本務”に取り掛かる時間がなくなっていまいそうなほどいろいろありますね。もちろん、“営業サポート”や“アシスタント”、“総務”として、様々な雑務を担うケースもあるでしょう。でも、そうではない場合には雑務”は往々にして人事考課の評価対象外なので、不公平感を覚えている女性もいらっしゃるかもしれません。
総合職、一般職、契約社員、派遣社員と、様々な社員がいる中で、女子社員に偏っている仕事があるのだとしたら、古くから組織に残っている構造や風土によるところも大きいのかもしれませんね。