ボリューム過多はNG
nullスカスカの職務経歴書が好印象を与えないのはもちろんですが、実は「びっしり書きすぎ」も好ましくありません。なるべく多くの情報を記載して、経験のどれかに目を留めてくれれば……と思うかもしれませんが、逆効果になることの方が多いのです。
まず人間心理として、「読むのが面倒」という点で印象はマイナス。また、「情報を整理できない人」と思われることもあります。
あるいは、情報を詰め込みすぎて、「結局、この人の強みはどこかがわからない」と見送られることも。職務経歴書のボリュームは、A4紙に印刷した場合、2枚程度に収まるようにしましょう。
「何を求められているのか」を読み取ってから書く
特に、複数の職場で働いた経験がある人は、幅広い経験・スキルを伝えたいからといってダラダラ書き並べてはいけません。
相手企業の求人情報から「何を求めているか」を読み取り、それに合う経験・スキルを中心に書くようにしてください。ボリュームオーバーとなるくらいなら、相手企業と関連が薄い経験については簡潔にしておくのが得策です。
相手が知らない専門用語を多用しない
nullこれまで在籍していた業界の「専門用語」を書き連ねている書類もよく目にします。同業種の企業に応募するならそれでも構いませんが、異業種の会社に応募するのに、専門用語を多用し、説明書きも添えていないのはNG。
採用担当者は、経験してきた内容が理解できず、能力を正しく評価できないばかりか「配慮がない人」と思われてしまいます。
同様に、会社独自の用語を気付かずに使っているケースもあるので要注意です。
「使い回し」は一目で見抜かれる
null「志望動機」の欄は、実は職務経歴以上にしっかり見られていることが多いものです。「志望動機」を見て、「どの会社にも同じ文面を送っているな」ということは、一瞬で見破られます。ありがちなのは「●●●の経験を活かせると考えました」「貴社の成長性に魅力を感じました」など。
すべての会社に通用するようなありきたりな言葉が書かれていると、その時点で採用担当者の気持ちはスッと冷めてしまいます。
「即戦力となる経験を持っているけれど、志望動機があいまいな人」と「未経験だけど、その会社に入りたい動機に説得力がある人」では、実は後者が選ばれることのほうが多いのです。
職務経歴書は一度作ったものを使いまわすとしても、志望動機欄に関しては、相手企業に合わせて1社1社必ず書き換えるようにしましょう。
構成/青木典子