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森本千賀子さんに聞く女性の出世。「女性活躍推進」は本当にチャンスなの?

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このところ「働き方改革」が盛んに言われていますが、その前段にあるのが「女性活躍推進」。
日本の労働人口が減少していく中、政府が経済成長戦略として打ち出したのが「女性活用」であり、2016年には「女性活躍推進法」が施行されました。

「働き方改革」が進む企業では、在宅勤務や時短勤務などの制度整備、男性の育休取得推進などが実践され、女性が育児と仕事を両立しやすい環境は着々と広がっています。
では、「出世」のチャンスは、女性にとって本当に増えているといえるのでしょうか。

私は転職エージェントとして、日々企業から人事戦略の相談を受けていますが、女性は今「出世しやすい」状況にあるといえます。「女性管理職を外部から採用したい」とする企業は実際に増えているのです。その傾向は、大きく分けて2つあります。

社内での登用が難しいから外部から採用したい

管理職に占める女性の比率を高めていくよう、数値目標が設けられたのを受け、大手~中堅企業は自社内で女性社員を管理職に昇進させようとしました。けれど、もともと「女性活躍」の風土や文化がなかった企業では、当の女性社員にマネジメント志向や意識がなく、意識変革が困難。

また、組織のしがらみにより管理職に登用する女性社員を選出しづらい……といった事情があります。そこで、外部から女性管理職(候補)を連れてこよう、というわけです。

こうした背景の求人では、採用ターゲットは必ずしも管理職経験者とは限りません。「課長」「部長」といった肩書はなくても、チームリーダーとして後輩のマネジメントや育成を担ってきた女性、プロジェクトリーダーなどとして推進役を務めてきた女性などにもチャンスがあります。

入社後すぐにマネジャーを任されるわけではなく、少人数メンバーのチームリーダーからスタートする求人もあります。

若手女性社員のロールモデルになってほしい

一方、中小ベンチャー企業でも、「女性リーダー」のニーズがあります。特に新卒採用を開始して5年~10年経った企業などでは、女性社員がこれから続々と結婚・出産適齢期を迎えます。つまり、「出産後の働き方」への悩みが現実的になる頃。そんな女性社員にとって、「相談役」「メンター」となれる先輩女性の存在の必要性を感じているのです。

この場合、求めるのは30代~40代半ばで、2~3年以上の管理職経験と育児経験を持つ女性。「自分もこんなふうに働いて輝きたい」と憧れられる、いわば「ロールモデル」になってほしい、と企業は期待しているのです。

「女性中心の組織」を強化している企業にも、出世のチャンスあり

管理職の求人に限らず、女性を優先的に採用したいとする企業は増えています。特に、女性の視点や生活経験が活かせる業種では、その傾向が顕著です。

例えば、「住宅」「食」「生命保険」「教育」「医療」「保育」「家事代行」「介護」など。

こうした業種では、「保育士」「栄養士」「介護士」などの専門資格を持つ人だけでなく、企画・マーケティング・営業・セールスプロモーション・カスタマーサポート・施設運営など、「ビジネス」のスキル・経験を持つ女性のニーズも高いのです。

また、これまで男性が中心だった業種や企業で、「女性の営業チーム」を新設するといった動きも見られます。
このような「女性活躍」を前提として編成された組織では、今後も女性がマネジメントポジションで力を発揮できるチャンスがどんどん増えていくでしょう。

 

「人を育てることにやりがいを感じる」「裁量権を持って働きたい」「自分の時間を自分でコントロールできる立場になりたい」という人は、ぜひリーダー職・マネジメント職を目指してはいかがでしょうか。

 

構成/青木典子

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