求人がたくさんある、本当に役立つスキルって……?
手に職と言ってもさまざまですが、求人倍率が高く転職に役立つスキルのひとつに“プログラミング”があります。
文系出身の女性だと、「私には関係ない」「難しそう、無理無理!」と思ってしまうかもしれません。まずは書籍でも買うかと思っても、どの本がいいのかすら、門外漢だとわからないものです。
1回のレッスンは3分程度! 時間や場所を選ばない学習アプリ
そんな人にぴったりなのが、NHKの番組で紹介されたこともある『codebelle(コードベル)』という無料アプリ。1回のレッスンが3分程度なので、子どもがいても仕事が忙しくても、スキマ時間で気軽に勉強を始められるんです。
開発したのは、株式会社Manabelle(マナベル)。代表の小林コトミさんは「女性が育児などと両立しながら、時間や場所に拘束されず自由に働くことができる世の中を作りたい」という思いで同社を立ち上げ、『codebelle(コードベル)』をリリースしたそう。
3月8日の国際女性デーには「Apple 表参道」にて、トークイベントが開催。その様子をレポートするとともに、『codebelle』の使用感をお伝えします!
事務、経理は倍率が高すぎる! 大きな武器になるのは…
小林さんはもともと、IT企業にプログラマーとして勤務。激務でしたが、仕事が大好きだったそう。
出産を機に退職し、1年後に就職活動をスタート。育児との両立を考え、“湘南エリアの自宅から30分で通える事務職や経理職”に絞って応募をしたところ、「簿記は資格も持っていたけど、倍率が高くて。50社くらい落ちてしまいました」という厳しい現実が待っていました。
「自宅から30分で通える範囲の会社はどこも中小企業。事務や経理は枠が少ない上にベテランの人が働いていて、さらに志望者も多い激戦区。これはだめだと諦めて、プログラミングのスキルをアピールしたら、一発合格したんです。就職できたのは、とある企業の人材派遣会社を立ち上げる部門。そこで情報を得るうちに、私と同じように東京には通えない女性が多いと知りました」
ママ友の話も開発の役立った
やはり就職にはスキルを身につけることが大事。プログラミングは大きな武器になることを自らの身を持って知っていた小林さんが会社を立ち上げることになった理由とは?
「私が最初の会社でプログラマーをしていた頃は、セキュリティの問題でPC持ち出し禁止だったので、会社で長時間働く……という感じでした。でも今はリモートワークが普及して、出社は月に数回でOKという働き方も可能になった。家で働きたい女性にぴったりですが、プログラミングは“難しそう”と敬遠される傾向にある。学べるきっかけを作りたいと思ったんです」
アプリを開発するうえで参考になったのは、ママ友たち。LINEなどのメッセージアプリを使っている人が多かったことから、『codebelle』もチャットをするような感覚で学べるように設計したのだそうです。
仕事は仕事と割り切りたい女性も多いかもしれませんが、日々の気づきが仕事に役立つこともあります。常に仕事のことを考える必要はありませんが、ちょっとアンテナは張っておいて損はなさそうです。
チャットアプリのような画面でサクサク学べる
たしかに『codebelle』の画面は、メッセージアプリのよう。実際にはどのように操作するのでしょうか。そして、文系出身の筆者でも理解できるのでしょうか。試してみました。
プログラムには、さまざまな“言語”がありますが、『codebelle』で学べるのは「Swift」というものです。
下部のボタンを押すと、会話が進んでいきます。自分でメッセージを打つ必要はありません。テキストフィールドが出現し、ここには自分で入力します。実行ボタンを押すと……、
「はじめまして、BizLadyさん」という文章が表示されました!
解説が入って、イントロダクションは終了。“3分程度”というのは本当でした!
会話調なので、一方的に説明されるよりもサクサクと読めます。また、「正解はどれ?」などの質問も表示されるので、“体で覚える”感じがします。
お勉強!と構えなくてもいいので、電車を待つ間など、ちょっとした時間で進められます。
トークイベントでは、「プログラムを学んだからと言って、プログラマーにならなければいけないわけではない。プログラムの知識を踏まえた上で企画を立てるなど、職種の幅はさまざま」という話も出ました。
何か手に職がほしい!と思っている人は、まずは『codebelle』を使って、自分にプログラミングが向いているかを確認してみては? 考えたこともなかったけど、意外と性に合ってた……なんてこともあるかもしれませんよ!
【参考】
2017/3/13 BizLady掲載