1:まだそのときでなくとも日ごろから“転職情報”をチェックしておく
転職しよう!と決めてから行動するよりも、日ごろから情報収集をしておくことで、“転職すべきタイミング”をよりよく知ることができます。経済の流れによって募集が少なくなる時期もありますし、特定の職種だけ募集が多いという現象もあるようです。
「どんな仕事がいくらぐらいの報酬で募集があるのか」、「どんな経験、資格が求められているのか」を知ることも大切。人材紹介会社に登録し、信頼できる担当者が見つかればその人から随時情報をもらうとよいでしょう。
2:自分に足りない経験や資格を積極的に補う
自分が転職するために、また同じ会社にいても“市場価値を高める”ためにはどうすればよいか。それは情報収集をした結果得られた情報を活かすことです。
仮に部長クラスのポジションに転職を希望するとして、あなたの経験と資格は足りていますか? もし「10人以上の部下を采配した経験があること」などという条件があるのなら、今の仕事で進んでプロジェクトリーダーなどの役割に立候補していきましょう。資格が必要ならすぐにリサーチをはじめ、本当に必要だということがわかったら早めに着手しておくべきです。
3:自分の職務経歴書を時々更新してみる
よい職務経歴書とは実績が数字で表されているものだとよく言われます。たとえば「Aというプロジェクトでは20人体制のリーダーを務め、3か月で3億円の売上実績を残しました」というように。
こういう数字はときを経ると忘れてしまいがちですので、プロジェクトが終わるごとに職務経歴書に足しておけば確かな情報を記載できます。
また、職務経歴書に時々向き合うことで、自分のキャリア人生を客観的に見つけ直すきっかけにもなるでしょう。
4:仕事とは関係ない人脈を作る
仕事での市場価値を高めるという意味では職務経験や資格が大切ですが、企業が本当にほしい人材とは、スキルはもちろんのこと、視野が広く、様々なタイプの人とうまく仕事ができる人間力のある人。そのためには非日常の世界に触れたり、日ごろ付き合う人とは違った種類の人と過ごすことが大切です。
地域の活動でも、NPOのボランティアでも、趣味の分野でも、とにかく仕事と家庭・友人以外の人と活動する機会を設けてみましょう。
以上、“自分の市場価値を高める4つのアクション”をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
忙しい毎日の中で立ち止まって振り返ること、目標を確認すること、幅広い人と関わりいろいろな経験をすることは、市場価値のみならず“あなたの人生”を豊かにしてくれることでしょう。
2015/8/9 BizLady掲載
執筆/坂口由乃