仕事もPTAも家族会議も、もうメモや記憶に頼らなくていい。編集ライター、そして主婦・母親として“言った言わない”から解放される、私の新相棒をご紹介します。
AI音声レコーダー「Plaud Note Pro」ってなに?
null私が今回レビューするのは、AI 音声レコーダー「Plaud Note Pro」です。
このアイテムは、簡単に言うと「会議・インタビュー・打ち合わせなどの音声を高精度で録音し、AIが自動で文字起こし・要約してくれる」という画期的なレコーダー。編集者として取材や人物インタビュー・編集会議に多用する私目線でも、音声を録ることによって、話すこと・聞くことに集中できるようになって、非常に助かっています。

ちなみに、この秋に発売になったこの最新モデルProは従来の「Plaud Note」の上位版で、より音を拾いやすく、AI による要約/議事録化機能も強化されたモデルです。
使い方は、3ステップで超シンプル!
null「Plaud Note Pro」を使うには、スマホアプリを入れて、「Plaud Note Pro」本体をBluetoothでつなぐだけ。録音したい場面で本体のボタンを長押しすれば音声の録音スタートとともに、すぐクラウドに保存され、アプリ上で文字起こしと要約が自動生成されます。


編集ライターとして使ってみた感想
null普段私は、山や海を取材するだけでなく、人物インタビューや編集会議、取材同行など多岐にわたって「音」を扱う機会も多いです。これまでは当然、「iPhone」のボイスメモアプリを回しつつも、メモを取りながら進行していました。でも、その「メモ取りながら聞く」という行為自体が、話し手との対話を少し遮っていたり、思わぬ言葉を聞き逃したり……というストレスがありました。
そこに「Plaud Note Pro」を導入してから、“レコーダー回す→聞き手に徹する”というシンプルな流れに変えられたのが、自分の中で大きな変化です。
録音中もメモを取らずに会話に入り、終了後にスマホのアプリを通じて「文字起こし+要約」をいとも簡単に得られるなんて!
ちなみに、オフの日の飲み会でも試してみたことがあります。
仕事仲間と居酒屋で話していると、酔った勢いで生まれる“名企画”や“人生相談の名言”って、翌朝すっかり忘れてることが多いですよね。「Plaud Note Pro」を回しておくと、翌日読み返して「あのネタ、意外と使える!」となることもしばしば。仕事脳と酔いのアイディアを救ってくれる救世主です。

だがしかーし!! 言いたいのはここから。
じつは「働くママ・家庭を回すママ」こそ、この製品が必要な理由
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さて、ここからがkufura読者の皆さまに向けて伝えたい本題。
この「Plaud Note Pro」、じつは「ワーママ/家庭を回すママ」「PTAに参加するママ」「子ども関連の学校・面談・家族会議を持つママ」こそ、大いに活用できるツールだと思うんですよね。
なぜなら、仕事の場面だけでなく、「家庭・子育て・家族」や「学校」、「親族・相続」という領域において、“日常のさまざまな会話や決定の場”をあとから振り返り、「言った言わない」を防ぐことができる、まさに現代の生活を支えるツールと呼べるからです。
では具体的な例を挙げてみましょう!
1:PTA会議・役員会で積極的に議事録係が引き受けられる

例えば、PTAの役員会や学校の保護者会など、会議形式で保護者同士・先生とのやり取りを行う機会があります(今年、PTA校外係をやっています)。そんなPTAの会議で議事録係になることをためらっていた方も多いのでは? 「何をメモすればいいかわからない」「途中で話について行けなくなる」「あとでこんなこと言ってないよねとなる」……という悩み。
ここで「Plaud Note Pro」を回しておけば、会議中は聞き手に徹し、会議終了後にアプリから自動要約・文字起こしが手に入り、すぐさま役員に提出できるのです。「忙しいなか会議の議事録作成をがんばった○○さん」の眼差しを向けられること請け合い。
2:子どもの学校面談でも安心の“記録”
子どもの学校面談。先生の発言、進路・学習・生活面のやり取り……。多くのママが「メモし損ねた」「でもリアルタイムで聞き取れなかった」という経験があるでしょう。
録音しておけば、面談後に「先生ってこう言ってたっけ?」「家で夫と共有したいのに忘れた」というモヤモヤも解消! 「Plaud Note Pro」なら、話した内容を要約してくれるため、家族への共有資料にもなります。
3:夫との “家族会議”も記録・共有できる
家族会議……例えば「今後の予定」「子どもの習い事」「家計」「旅行」「親のこと」など、夫とじっくり話し合う時間がありますよね。
でも「前にこう話したよね?」→「そんなこと言ってない」「聞いてなかった」というすれ違いの原因にもなりがち。ここでも録音+要約が役立ちます。会議後にお互いの理解状態を「録音→要約→共有」することで、言った・言わないのモヤモヤが減り、“会議をやった/内容をお互い認識した”という安心が得られます。文字で改めて会議内容に触れることで、より記憶にもインプットされるように感じます。
4:遺産相続・親族トラブルも“言った言わない”対策に
そしてもう一段踏み込んで、使えるぞと思うのが「相続」など親族間での重い会議の場面。例えば親のお金・親族間の話し合い・法定相続人間でのやり取りなど、「言った・言わない」で揉めるケースは実際に多いと聞きます。ここに「Plaud Note Pro」を活用すれば、あとから「このときこう言った」「あの人がこう返していた」という客観的な証拠として機能します。
ここで、相続とは少し違いますが、試しに「Netflix」の大人気ドラマ『地面師たち』の序盤で流れるニセ契約シーンの音声を録り、それを要約してみました。
いや〜ものすごい的確さ! 文字起こし、権力ダイナミズム(登場人物の権力関係)も全部把握していました。

もちろん、家族の信頼関係を保つための“録るべきタイミング”“相手への説明”“法的・倫理的な配慮”は必要ですが、「メモだけでは足りない」「記憶だけではあいまいだ」という状況では強力なツールになります。
言い換えれば、ワーママでなくても「家庭という複数人が集まる場の情報共有/意思決定の場」にこの機器は一役どころか二役も三役も買うわけです。

それでも「録音=気まずい」と思うなら… 「NotePin」もある!
null「録音しておくなんて、置いておくだけで引かれるんじゃ……」。きっとそう思う方もいるでしょう。そこで紹介したいのが、同社のもうひとつの機器、カプセル型デザインの「Plaud NotePin」。

この「NotePin」は、「装着型」「ピンバッジ風」「ネックレス・クリップ型」など、会議・打ち合せ・親族の集まりなどでも自然装着できる設計になっています。 アウトドア雑誌などの撮影では、山を歩きながら山岳ガイドに話を聞いたり、最新の登山靴を何人かで履き比べをしながら道を歩いたり……と動きながら音声を録る場面も少なくなく、非常に便利に使っています。

「NotePin」はUSBメモリくらいのサイズなので、「はい、レコーダー置いてます!」と目立つわけではない外見と、会議中に自然に装着できる手軽さを備えており、動きながらという場面だけでなく、「目立たずに録る」選択肢としても有効です。
もちろん、倫理・プライバシー観点から「録音します」という了解を得ておくことや、地域・団体・家庭のルールを確認することを強くおすすめするのは言うまでもありません。
その他の特徴・編集ライター目線で気になるポイント
null少し専門的になりますが、編集者/取材ライター視点で挙げておきたい「Plaud Note Pro」の「使える機能」です。
- 「重要ポイント」をリアルタイムで印(ハイライト)できるボタン搭載:後から振り返る時、「この瞬間に重要と言った」の印があると便利です。
- 画像・メモの挿入機能:録音・書き起こしに加えて、会議中に撮った写真や手書きメモをアプリ上で併用できる。
- 長時間録音・高範囲音声取得:例として、音を拾う範囲が16.4フィート(約5m)で、騒がしい屋外や大人数会議でも不要なノイズをカットしてくれる。
- 音声認識は112カ国語に対応:英語や中国語はもちろん、フランス語、韓国語など多言語の会議や海外旅行でも自動で文字起こし・要約が可能。
- クラウド連携・スマホ連携:録音後のデータがアプリ/クラウドで管理できるため、スマホに取り込んで共有・検索が可能。
- 要約の自動送信:アプリで設定しておけば、音声を録るたびに自動で任意のメールアドレスへ音声起こしや要約をメールで送信することができる。
- 毎月、300分の文字起こし(要約)が無料。それ以上になると有料プランになるが、スマホの専用アプリから1カ月ごとに決済する月額プランも利用できる(たくさん使う月だけ有料契約もできる)。
実際に使った人は皆ハマる
せっかくなので「Plaud Note Pro」を愛用する2名の友人女性からもコメントをもらってみました!
「個人的にはノートの“要約”機能がイチ押しで、とりとめのない打ち合わせも、わかりやすくまとめてくれるレジュメに感動しました。会議やインタビューの時間が長くなると話してもらった内容の一部を忘れてしまうこともあるので、思い出すのにすごく役立ちました。さらに“To Doリスト”まで自動作成してくれる優秀さ! 取材ではなく打ち合わせ程度なら音声を聞き返す必要もないくらいです」(40代M・Oさん)
「要約とハイライト、そしてTo Doリストまで作成してくれる気の利くAI。座談会時にも使用したのですが、会の雰囲気についても“活気のあるディスカッションが行われた”と補足で書かれていて、細やかさにも感動。あまりにも便利すぎて、あっという間に無料300分を超えてしまい年間課金しちゃいました! 会議のまとめも的確で、『Plaud Note Pro』のまとめを提出したら、しごでき人間だと思われました(笑)。今や、あらゆるシーンで使っています」(50代 N.Uさん)


もはやステマかと思うほど、一様に褒めまくり!
もちろん、録音は万能でないし、超雑音や、複数人が同時に発言するような状況では録音・文字起こしの精度には限界があります。また、スマホで音を録り、Web上の音声起こしサービスを経て、ChatGTPに突っ込めば、似た要約は可能ではあります。
ですが、それをこの名刺サイズのカードが全部やってくれるなんて、すごいと思いませんか? Proはひとつ3万円ほどしますが、3年使えば月々800円ほど。家族予算で1台家庭に備えておいてもいいアイテムと言えます。
編集ライターも、ワーママも、“声”を味方につける時代が来ている!
null改めていうと、「Plaud Note Pro」は「ただのレコーダー」ではありません。「会話・議論という“人同士のやり取り”を後から可視化・整理化・記録化するツール」です。
そして、「録音しておくだけで安心」が得られるとはいえ、「会話の中身を丁寧に振り返る」「共有・活用する」ことが本当の価値を生むのだと思います。デバイスが変化のきっかけをくれ、あとは、それをどう日常に落とし込むか。多忙な日々を送る方には、まさしく“話す・聞く・記録する”の負荷を軽くしてくれるパートナーになるのではないでしょうか。
「Plaud Note」シリーズはいまや世界中で話題。数々の国際的デザイン賞を受賞しているのも、実際に使ってみると納得しかありません。
それにしても! 使えば使うほど実感するのは、「脳みそをますます使わんようになるな……」と言う点(涙)。息子はいろんなことを吸収しどんどん進化する一方で、退化の一途を辿る母親。加齢に抗うべく、今日もせっせと自宅トレーニング中です。
【製品概要】
『PLAUD』「Plaud Note Pro」
サイズ:85.6×54.1×2.99mm
重さ:30g
フル充電時間:2時間
価格:3万800円(税込)
フリーランスの編集者・ライター。アウトドアやスノーボードなどについての執筆を担当。国内の野外フェス制作にも多数携わる。一児の母。













