個性の異なる3ブランドが誕生!「会社での贈り物」「気負わないプレゼント」など用途ごとに選べる
null銀座コージーコーナーの歩みは、1948(昭和23)年、銀座6丁目の小さな喫茶店「コージーコーナー」からスタートしました。今回、ブランドデザインに関わった経営戦略部の下山田亜紀子さんは、1970年代に百貨店出店をするまでの間の喫茶店時代を知る古い職人さんにインタビューをして回ったと言います。
「今ではファミリー層のブランドになったコージーコーナーですが、喫茶店時代はれっきとしたフランス洋菓子のお店でした。現在要冷蔵で売られるマカロンも、当時はその日の分だけ焼いて常温で売るスタイル。まさにパリのパティスリーと同じ方法で提供していたそうです」(下山田さん)
個々のお店の厨房で焼き菓子ができた際のオーブンから香る、甘くて香ばしいにおい。元々銀座コージーコーナーが財産として持っていた職人の技術力、プライドを掘り起こしたい。自社の高い技術力を手土産の世界でパッケージ化、ブランド化できないか。そうした思いで、下山田さんは3つのブランドを企画したのだそうです。
新登場するブランドは下記の3つ。
・SAVOIRFAIRE(サヴォアフェール)・・・最高級ブランド
・CHARITES(カリテス)・・・カラフルで楽しいメインブランド
・lastnote(ラストノート)・・・シンプルでスタイリッシュなスタンダードブランド
それでは、各ブランドを詳しく見ていきましょう。
新ブランド1:「SAVOIRFAIRE」はコージーコーナー史上、最上級の職人技が光るブランド
null焼モンブラン、ガトーショコラ、フロマージュバトー、モワルーズフィナンシェといった商品ラインナップで魅せるのは、最上級ブランドの「SAVOIRFAIRE(サヴォアフェール)」。SAVOIRFAIREとは、靴やバッグといったメゾンの職人技を意味するフランス語。その名の通り、コージーコーナーの技の粋を集めたブランドです。昔からあって、今もなお王道をいくアイテムが揃っています。
半月型の缶のパッケージは、シャティーモンターニュ(焼モンブラン)6つが入った「eclair6(エクレール6)」(6個、3,024円・税込)。それとは別に、手前の商品は右上から時計回りに、ガトーショコラ、モワルーズフィナンシェ、タルトタタン、キャラメルバトーです。
“光”を表現したショッパーやパッケージは上質感があり、会社での贈り物や大切なご挨拶などフォーマルなシーンにも最適。
「SAVOIRFAIRE(サヴォアフェール)」のメイン商品である「シャティーモンターニュ」は、常温で持つ焼モンブラン。土台の生地の上にマロンクリームを絞り、渋皮栗の欠片をのせ、しっかりとオーブンで焼き上げた、現在流行りの生搾りモンブランの対局をいくものです。栗の渋みを感じた後に、最大限に引き出された栗の甘みが口に広がります。一口サイズでも充分な満足感があります。
伝統的なチョコレート菓子である「ガトーショコラ」は、非常にエアリー。とにかく軽く、舌の上にのせるとショコラの味わいがにじみ出ますが、飲み込むと甘さが口の中に残ることがありません。いくらでも食べられる。そんな逸品です。
新ブランド2:「CHARITES」はパッケージもお菓子もカラフル!花を贈る感覚でお菓子をプレゼント
null次に紹介するのは、「CHARITES(カリテス)」。祝祭感が漂うカラフルな女神の三姉妹をイメージしたメインブランドです。「アレもコレも好き!」とアグレッシブに活動する20〜30代女性に寄り添いたいとのことで、パッケージもイエロー、レッド、パープルと色彩も華やか。
メインアイテムは、女子会やオフィスでも片手で食べられるカラフルなマカロンやスティックケーキ。スティックケーキはプレーン、レモンティー、ピスタチオ、チョコと4種の味わい。特にピスタチオは口に含むとしっかりとピスタチオの香りが鼻に抜け、下山田さんが話していた「焼き菓子がオーブンで焼けた時のいい匂い」とはまさにこのことかと思わされます。
レモンティーは、紅茶のフレーバーとレモンの風味が交互に感じられます。表面にシュガーをまぶし、しっかり焼くことで、少しだけカリッとした食感を感じられるのが、また良いんです。
そして一番驚いたのが、エンゼル型フィナンシェのフルールドロンです。パッケージを開けると、部屋いっぱいに香るイチゴとレモンのジュレの匂い。パーッと室内が明るくなったような錯覚を起こします。酸味の効いたジュレを包むのは、しっとりと優しく焼き上げた甘さ控えめのフィナンシェ。食べて楽しい一品です。
新ブランド3:「lastnote」は普段使いのちょっとしたお返しにぴったり!
null最後はスタンダードブランドと位置づける「lastnote(ラストノート)」です。下山田さんは、“おうち時間”が徹底されていたコロナ禍で、唯一足を運べたのが自社の工場だったそう。その時に「工場で嗅いだ芳醇なバターや小麦の香りが忘れられない」と言います。
ものすごく良い香りを放っているのに、作っている工場はオートメーションで無機質。そのミスマッチな感覚をブランドに取り入れたとのこと。シンプルでスタイリッシュなボックスに、ラングバトンやラングドシャ、サンドクッキー、フィナンシェとバターを感じさせる温かみのあるアイテムが揃います。
下山田さんが「まずはこの王道から食べてほしい」と太鼓判を押すフィナンシェ。プレーン、ピスタチオ、チョコの3種のうち、プレーンとチョコを試食。プレーンは、しっかりとした焼き目、香ばしさと軽さがポイント。そしてチョコはプレーンに比べてややしっとりとしており、チョコの香りが舌から鼻に抜けるのが特徴です。
サンドクッキーのレモンティーは、紅茶をまぶしたサクサク食感のクッキーで、レモン風味のバタークリームをサンド。さらに中央にはとろりとした酸味の効いたベリーのジュレが挟まれています。シンプルなのに気が効いている。ちょっとしたお返しなどにもってこいな、普段遣いにピッタリなギフトです。
2023年に創業75周年を迎え、フランス洋菓子店としての職人の底力を新たなブランドに託した銀座コージーコーナー。「SAVOIRFAIRE(サヴォアフェール)」、「CHARITES(カリテス)」、「lastnote(ラストノート)」の3つの中から、ライフスタイルに合わせてギフトを選んでみませんか。
文/横山由希路