「生野菜」はできるだけ避ける!
null夏休みは、お出かけや部活動、学校給食の休止などにより、家庭でお弁当を用意する機会が増える時期。気温や湿度が高まるこの時期は、梅雨から引き続き“食中毒対策”が不可欠です。
栄養士・管理栄養士100人に「自身でお弁当を作る際に、一般的には入れそうだけど衛生の観点から入れない意外なおかずを挙げてください」と聞いたところ、以下のような食材が。ちょっと意外なものもありませんか?



1位:仕切りに使用するレタス等を含む生野菜・・・31件
2位:へた付きを含むミニトマト・・・25件
3位:半熟卵・卵料理(煮卵や卵サラダ)・・・20件



4位:ポテトサラダ・・・17件
5位:ちくわやハム、チーズ(非加熱)・・・16件
6位:マヨネーズ使用のおかず・・・9件
管理栄養士の小野 くみさんによると、「お弁当の彩りとしてよく使われるミニトマトや生野菜、半熟卵、ポテトサラダなどは、今や“要注意食材”として広く認識されつつあります。
ですが、特に気をつけたいのは“そのまま食べられる”と思われがちなちくわやハム、非加熱チーズといった加工食品です。これらは冷蔵保存が前提とされているもの。常温で持ち歩くことで黄色ブドウ球菌などの食中毒菌が増える可能性があり、お弁当には不向きな場合があります。お弁当に入れる場合は必ず加熱してから入れるようにしましょう。
また、味付きごはんや自家製冷凍食品は、水分量や加熱・保冷の不十分が原因で菌の増殖につながる恐れもあります。安心してお弁当を楽しむためには、ごはんは白ごはんにする、しっかり加熱し冷ます、持ち歩く際の保冷対策を行うなど基本を守ることが大切です」
ちくわ、ハム、チーズなんてお弁当では頻出の食材! 使用するときは必ず加熱するということを肝に銘じたいと思います。
お弁当作りの衛生対策は「しっかり冷ます」が第一!
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また、「お弁当を作る際に気をつけていることを教えてください」という質問には、以下の回答が寄せられました。
・しっかり冷ます・・・61件
・素手で触らない・・・18件
・水分を切る・除く・・・17件
・保冷対策・・・13件
・十分な加熱・・・12件
・弁当箱の消毒・乾燥・・・11件
・作り置きおかずの扱い・・・10件
・冷凍食品の取り扱い・・・6件
ここでも食中毒の原因となる菌をつけない&増やさないための衛生対策がたくさん挙がりました。
・ごはん・おかずはしっかり冷ましてから詰める
・手袋・菜箸・トングなどを使って、手で直接食材を触らない
・おかずの汁気をしっかり切る
・適切に保冷する
・食品はしっかり中まで加熱する
・弁当箱や使う器具を清潔に保つ
・作り置きはなるべく避け、当日調理を心がける
など、一つ一つは常識ともいえるものですが、毎日のこととなると「面倒だから、時間がないから……」、「これくらいは大丈夫」と思ってしまうこともあるもの。この季節は、特に基本を徹底することが安全・安心なお弁当につながります! ぜひ自分のお弁当作りを振り返って、以上のポイントをチェックしてみてくださいね。
■調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年3月26日~4月6日
有効回答者数:栄養士・管理栄養士資格保有者100人
調査結果詳細:https://www.e-mish.com/news/press_release/6961