現在91歳!代表作の動物シリーズなどコレクター垂涎の作品が集結
nullリサ・ラーソンは1931年にスウェーデン南部のスモーランド地方、ハールンダに誕生。1949年にヨーテボリのスロイドフォレーニング校(現HDKヨーテボリデザイン工芸大学)に入学し、陶芸の道を歩み始めます。
その後ヘルシンキのデザインコンペティションに出品した花器が北欧ミッドセンチュリーデザインの巨匠として名高いスティグ・リンドベリの目にとまり、スウェーデン最大の陶芸制作会社グスタフスベリ社に1954年入社。翌年には小さな動物園シリーズが誕生し、商品化されます。
『リサ・ラーソン展』では数十年に渡って大規模に生産された猫、犬、ライオンなどの動物フィギュア作品だけでなく、少量の生産だったために希少価値が高く、コレクターたちが探し求めているような作品も紹介しています。
リサ・ラーソンの生活を取材した貴重なメディア資料も
nullアーティストの制作過程やその生活スタイルを取り上げる記事はいまでは珍しくないですが、リサ・ラーソンは駆け出しの60年以上前の若い頃から注目され、取り上げられていました。
本展では、そのことがよくわかる貴重な雑誌などのメディア資料も展示しています。彼女のデザインした作品だけでなく、彼女自身と家族の生活もスウェーデンメディアから注目されていたのです。
唯一のエナメル画など貴重なユニークピースや原型作品も紹介
null今回展示された作品のなかには、商品化する前の原型作品や希少なユニークピースも多数展示されています。なかでも1950年代に制作された鳩がモチーフのエナメル画は、リサ・ラーソン本人によると唯一のエナメル画への挑戦作。平面にワントーンで描きながら浮き出てくるような躍動感が感じられる作品です。
てぬぐい、トートバッグにマグカップ…展覧会限定グッズに目映りしちゃう
null展覧会後のお楽しみなのが、展覧会限定のグッズ。本展では、ショップには展覧会に入場した人のみが入れます。今回の展覧会限定のグッズは、トートバッグやTシャツなど定番の布ものから、マスキングテープ、てぬぐい、ふきんなどが並んでいます。
展示を見たあとならば、陶器に心惹かれる人も多いはず。スウェーデンから届いた製品から本展限定の陶器の動物、日本の陶磁器メーカーとのコラボによるちょっとお手頃なものまでたくさん並んでいます。
商品には限りがありますので、気になる方はお早めに足を運んでみてください。
なお、展覧会期間中の5月20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)、6月3日(土)、4日(日)には、特別ワークショップとして「ポップアップカードに色を塗ろう」が開催されるそうです(参加費はお一人様500円)。お子さんと一緒にアート体験をするのもいいですね。
松屋銀座『リサ・ラーソン展』
会期:2023年5月17日(水)~6月5日(月) ※会期中無休
会場:松屋銀座8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
開場時間 :午前10時から午後8時
※日曜日は午後7時30分閉場
※最終日は午後5時閉場
※入場は閉場の30分前まで
入場料:一般・大学生1,500円、高校生・中学生700円、小学生300円、ペアチケット2,500円(ペアチケットは、一般・大学生の方2名が入場できます)
※未就学児の入場料は無料
お問合せ先:03-3567-1211(松屋銀座大代表)
松屋銀座での展示終了後は、日本国内を巡回展示予定
2023年7月8日~8月27日 秋田アトリオン
2023年9月9日~11月19日 北海道立帯広美術館
2024年3月2日~5月26日 滋賀県立陶芸の森陶芸館
2024年6月8日~8月25日 岐阜県現代陶芸美術館
© Lisa Larson / Alvaro Campo
大阪生まれ。IT系出版社に勤務後、「女性にもITをもっと分かりやすく伝えたい!」とIT系編集・ライターとして独立したはずが、生来の好奇心の強さとフットワークの軽さから、気が付けばトレンドライターとして幅広いジャンルを取材・執筆するように。商業施設や店舗の出店や話題の新商品など、時流にまつわるできごとをさまざまな切り口で伝えています。