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北欧インテリア雑貨で人気の「リサ・ラーソン」、展覧会もグッズも可愛すぎ!

スウェーデン出身のアーティスト、リサ・ラーソンが描くユーモラスな動物のイラストは、インテリアグッズやバッグなど、私たちの身近なアイテムとして人気となっています。実は、彼女は元々は陶芸家だってご存じですか? 

2023年5月17日から東京・銀座の松屋銀座にて始まった『リサ・ラーソン展』では、リサ・ラーソンの代表作である可愛らしい動物や静謐な人物像の陶芸作品に加えて、スケッチ画、そして古い出版物に掲載された活動の記録など約250点の展示を通じて、リサ・ラーソンの創造の全貌を紹介しています。

日本では十数年前から広く知られるようになり、「リサ・ラーソン展」は2014年に初めて開催されて以来、今回が国内4回目。少数しかないコレクターズアイテムや個人の工房で制作された1点ものの“ユニーク”作品など、希少な作品群が展示されています。

展示会開催のテープカットに出席したのは写真左からスウェーデン出身の俳優・庭師の村雨辰剛さん、リサ・ラーソンさんの長女のヨハンナ・ラーソンさん、駐日スウェーデン大使 ペールエリック・ヘーグベリさん、株式会社松屋取締役会長 秋田正紀さん。

現在91歳!代表作の動物シリーズなどコレクター垂涎の作品が集結

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リサ・ラーソンは1931年にスウェーデン南部のスモーランド地方、ハールンダに誕生。1949年にヨーテボリのスロイドフォレーニング校(現HDKヨーテボリデザイン工芸大学)に入学し、陶芸の道を歩み始めます。

その後ヘルシンキのデザインコンペティションに出品した花器が北欧ミッドセンチュリーデザインの巨匠として名高いスティグ・リンドベリの目にとまり、スウェーデン最大の陶芸制作会社グスタフスベリ社に1954年入社。翌年には小さな動物園シリーズが誕生し、商品化されます。

『リサ・ラーソン展』では数十年に渡って大規模に生産された猫、犬、ライオンなどの動物フィギュア作品だけでなく、少量の生産だったために希少価値が高く、コレクターたちが探し求めているような作品も紹介しています。

リサ・ラーソンさんの近影。御年91歳です。
「ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ」本モデルは1968年から製造。本作品は1968~1980年頃に製造されたもの。
「ハイイロアザラシ/危機に瀕した動物たちシリーズ」製造1977年。

リサ・ラーソンの生活を取材した貴重なメディア資料も

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スウェーデンの雑誌で取り上げられた、リサの記事。当時から人気が高かったことがわかります。

アーティストの制作過程やその生活スタイルを取り上げる記事はいまでは珍しくないですが、リサ・ラーソンは駆け出しの60年以上前の若い頃から注目され、取り上げられていました。

本展では、そのことがよくわかる貴重な雑誌などのメディア資料も展示しています。彼女のデザインした作品だけでなく、彼女自身と家族の生活もスウェーデンメディアから注目されていたのです。

唯一のエナメル画など貴重なユニークピースや原型作品も紹介

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今回展示された作品のなかには、商品化する前の原型作品や希少なユニークピースも多数展示されています。なかでも1950年代に制作された鳩がモチーフのエナメル画は、リサ・ラーソン本人によると唯一のエナメル画への挑戦作。平面にワントーンで描きながら浮き出てくるような躍動感が感じられる作品です。

「偉大なる舟乗り」製造1978年。
「青いトリ/ユニークピース」1955年、グスタフスベリ社の工房に入社した年に、筆で絵付けされたエナメルの作品。
「リスに似た未知の動物/ユニークピース」製造1968年。

てぬぐい、トートバッグにマグカップ…展覧会限定グッズに目映りしちゃう

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展覧会後のお楽しみなのが、展覧会限定のグッズ。本展では、ショップには展覧会に入場した人のみが入れます。今回の展覧会限定のグッズは、トートバッグやTシャツなど定番の布ものから、マスキングテープ、てぬぐい、ふきんなどが並んでいます。

展示を見たあとならば、陶器に心惹かれる人も多いはず。スウェーデンから届いた製品から本展限定の陶器の動物、日本の陶磁器メーカーとのコラボによるちょっとお手頃なものまでたくさん並んでいます。

「展覧会限定陶器」各1万3,200円(税込/4種類、各20個限り)。お一人様1種類につき1点のみ購入できます。
ミニサイズのトートバッグがついた「パティシエマイキーのサクサククッキーセット」1,760円(税込)。
てぬぐいは1,540~1,760円(税込)。

商品には限りがありますので、気になる方はお早めに足を運んでみてください。

なお、展覧会期間中の5月20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)、6月3日(土)、4日(日)には、特別ワークショップとして「ポップアップカードに色を塗ろう」が開催されるそうです(参加費はお一人様500円)。お子さんと一緒にアート体験をするのもいいですね。

松屋銀座『リサ・ラーソン展』

会期:2023年5月17日(水)~6月5日(月) ※会期中無休
会場:松屋銀座8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
開場時間 :午前10時から午後8時
※日曜日は午後7時30分閉場
※最終日は午後5時閉場
※入場は閉場の30分前まで
入場料:一般・大学生1,500円、高校生・中学生700円、小学生300円、ペアチケット2,500円(ペアチケットは、一般・大学生の方2名が入場できます)
※未就学児の入場料は無料
お問合せ先:03-3567-1211(松屋銀座大代表)

公式サイト

松屋銀座での展示終了後は、日本国内を巡回展示予定
2023年7月8日~8月27日 秋田アトリオン
2023年9月9日~11月19日 北海道立帯広美術館
2024年3月2日~5月26日 滋賀県立陶芸の森陶芸館
2024年6月8日~8月25日 岐阜県現代陶芸美術館

© Lisa Larson / Alvaro Campo

北本祐子
北本祐子

大阪生まれ。IT系出版社に勤務後、「女性にもITをもっと分かりやすく伝えたい!」とIT系編集・ライターとして独立したはずが、生来の好奇心の強さとフットワークの軽さから、気が付けばトレンドライターとして幅広いジャンルを取材・執筆するように。商業施設や店舗の出店や話題の新商品など、時流にまつわるできごとをさまざまな切り口で伝えています。

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