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人って不思議! 来春開催の特別展「人体-神秘への挑戦-」発表レポ

来春、特別展『人体 -神秘への挑戦-』が国立科学博物館で開催されます。その名のとおり、テーマは“人体”。人間の体について研究してきた先人たちの努力や歴史、そして最先端の研究成果が展示されます。

今回は、先立って2017年11月30日に国立科学博物館で行われた記者発表会の内容をレポートします。

最新の研究×偉人たちの功績で、より深く「人体を考える」

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人類にとってもっとも身近で、もっとも謎に満ちているもの、それは“人体”です。

「私たちの体のなかは、いったいどのような仕組みになっているだろうか?」

古代から、たくさんの科学者たちがこの謎に挑戦してきました。

アンドレアス・ヴェサリウス『ファブリカ』 ファクシミリ版1964年より

この「人体-神秘への挑戦-」展は、現在も放送中の番組『NHKスペシャル|人体 神秘の巨大ネットワーク』と連携し、最先端の研究成果で人体の構造や機能を解説。
高精細な4K映像(フルハイビジョンと比べて4倍の解像度の動画)を交えて紹介していきます。

腎臓の糸球体
(C)甲賀大輔・旭川医科学/日立ハイテクノロジーズ/NHK
精巣の精細管
(C)甲賀大輔・旭川医科学/NHK

そして、人体解剖の創始者と言われるアンドレアス・ヴェサリウスの『ファブリカ』や、イタリアのルネサンス期の芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの『解剖手稿』など、人体研究において偉大な功績を残した先人たちの資料や模型、実験器具なども展示。
人類が挑んできた研究の足跡をたどることができるのです。

最新の研究成果だけでなく、歴史上でどのような研究が行われていたのかについてもあわせて観ることで、より深く人体について考えられそうです。

最先端の「人体像」を紹介する番組とのコラボが実現

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記者会見では、国立科学博物館 副館長 兼 人類研究部長の篠田謙一さんが

「国立科学博物館の人体展は1995年以来のことです。NHKスペシャルでは、臓器同士がコミュニケーションを取り合っているなど、従来の概念を超える最先端の“人体像”を紹介しています。“人体-神秘への挑戦-”展でもその内容を紹介するとともに、人体への理解が将来的にどこへ向かうのか。歴史をふりかえりながら考えていきたい」

とコメント。同館名誉研究員の山田格さんも

「博物館が積み上げてきた過去の膨大な資料を、最新の研究成果や表現手法で展示していきます」

と、テレビ番組と博物館のコラボレーションの意気込みを語りました。

右:国立科学博物館 副館長 兼 人類研究部長 篠田謙一さん
左:国立科学博物館 名誉研究員 山田格さん

現在放送中の『NHKスペシャル|人体 神秘の巨大ネットワーク』は、第2集まで放送済み。第3集から7集までは来年以降の放送予定です。

番組を見ておくと、展覧会をよりいっそう楽しめそうですね!

※ 画像の転載は一切禁止させていただきます

(※ 情報は2017年12月現在のものです)

【開催情報】

特別展『人体-神秘への挑戦-』

会場:『国立科学博物館

会期:2018年3月13日(火)~6月17日(日)

休館日:月曜日
※3月26日、4月2日、4月30日、6月11日は開館

開館時間:9:00〜17:00
※入館は閉館時刻の30分前まで
※毎週金・土、4月29日、30日、5月3日は20:00まで/5月1日、2日、6日は18:00まで
※開館時間や休館日については変更の可能性あり

入場料:
一般・大学生 前売り1,400円/当日1,600円
小・中・高校生 前売り500円/当日600円

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