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【ふらりと大人美術館】vol.1 国宝89件! 夜も楽しめるトーハク「東京国立博物館」

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最後に美術館に出かけたのはいつですか? 仕事に家事にと毎日忙しなく過ごしていると、美術館や博物館に足を運ぶ機会も少ないものかもしれません。ですが、知識が増えて経験を積んだ今だからこそ、以前と違った味わい方もできるはず。

【ふらりと大人美術館】では、生活の刺激に、そして息抜きになるような“大人が楽しめる美術館の魅力”を美術ライターの浦島茂世がお伝えしていきます。

vol.1は、日本最古の博物館として140年以上の歴史を持つ東京国立博物館。「トーハク」の愛称で親しまれている博物館です。週末の夜は21時まで開館しているトーハク、仕事帰りに訪ねてみませんか?

日本美術ベストアルバムのようなラインアップの本館

明治5年(1872年)に誕生したトーハクの収蔵品数は、なんと約11万6,000件以上、そのうち国宝は89件、重要文化財は639件(2017年9月現在)という、質も量も日本一の博物館です。

展示館も本館や平成館、表慶館など6つもあり、どこから入っていいのか迷ってしまうほど、どこも魅力的。そして敷地は本当に広大です。

東京国立博物館 本館

ですので、トーハクを初めて訪れ、迷ってしまう方は、まずは正面にある本館をめざしましょう。

重厚感ある本館のエントランス・大階段

映画やドラマのロケでもよく使われるトーハク本館の設計は、銀座の商業施設『和光』の設計も手がけた建築家・渡辺仁。

館内は寄託品(トーハクが所有者から預かって保管・展示している作品のこと)など一部の作品を除き写真撮影もOKなので、写真好きな方はカメラを片手に訪れて館内も撮影してみてください。モザイクタイルが埋め込まれた1階のラウンジなんて、雰囲気があっておすすねですよ。

作品がより美しく見えるよう照明も綿密に計算されている

本館はじめ「総合文化展」は、通常の美術館の常設展示にあたるもの。縄文時代の土器から江戸時代の浮世絵、そして現在一部の方の間でブームになっている刀剣まで、教科書にも出てくる名品が並びます。

とくに、トーハクが管理している国宝がひと月ごとに1点ずつ展示される「国宝室」は、いつ見てもうっとり。しかも、特別展では人だかりができるような名品でも時間によっては独り占めできることも……!

本館の国宝室
奥にあるのは、長谷川等伯『松林図屏風』(現在は展示していません)
国宝室の展示スケジュールはトーハクのwebで確認できます

ちなみに、収蔵品のコンディションを保ち保護するため、本館の展示品は4~8週間ごとに入れ替えされています。つまり、頻繁に訪れても異なる展示作品が見られるということ。これもうれしい点です。

バラエティ豊かな東洋館・法隆寺宝物館

本館の展示だけでも、じっくり見ていると2〜3時間はかかってしまいますが、トーハクの見どころは本館だけではありません。

中国からエジプトまでの美術や工芸品を展示する東洋館や、法隆寺の献納宝物を展示する法隆寺宝物館へ足を運んでみましょう。

東洋館/本館から向かって右側
谷口吉生の父、谷口吉郎の設計
東洋館の展示室
法隆寺宝物館
『ニューヨーク近代美術館(MoMA) 新館』を設計した谷口吉生の設計

東洋館では、日本美術とは違った流れで美術の歴史が存在すること、法隆寺宝物館では、ひとつのお寺のなかにも、さまざまな歴史があり宝物があることを実感します。なにより、見た目にキュートな展示物が多いのも楽しい!

また、こちらのふたつの展示館には、老舗の高級ホテル『ホテルオークラ』が運営するレストランがそれぞれ併設。ちょっとお腹がすいたときに立ち寄ってみてください。

いつも見どころたっぷり! 平成館

そして、いつも話題の特別展を行っているのが、本館から向かって左側にある平成館。大規模な企画展が年3~5回のペースで行われています。展覧会によっては入場するまでに行列ができることも。

平成館の外観

現在、開催されているのは「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」(2017年11月26日まで)。日本史の教科書に必ず登場する、鎌倉時代の仏師・運慶の大回顧展です。運慶の作品がここまで一堂に集まるのは史上初なのだとか……!

国宝『無著菩薩立像』運慶作

鎌倉時代・建暦2年(1212年)頃
奈良・興福寺蔵/写真:六田知弘
(「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」で2017年11月26日まで展示)

『無著菩薩立像(むじゃくぼさつりつぞう)』など教科書で見たことのあるものでも、実際に間近で見て、はじめてその大きさや像の質感などを実感できることが多いもの。

どうしてそこまで運慶という人が高名なのか、その目で確かめてみてくださいね!

 

とにもかくにも見どころいっぱいのトーハク。1日中いるもよし、見たい展示館だけサッと訪れるのもよし、いろいろな鑑賞法が楽しめる博物館です。敷地内のレストランでの休憩もおすすめですよ!

【DATA】

東京国立博物館

東京都台東区上野公園13−9
※ 展示をご覧になる方は正門からご入館

開館時間:
火曜~木曜・日曜/9:30〜17:00(最終入館16:30)
金曜・土曜/9:30〜21:00(最終入館20:30)

休館日:月曜、年末年始
※祝日の場合は開館、翌平日休館、臨時休館あり
※ゴールデンウィーク期間、お盆期間(8月13日~15日)は原則無休

最寄り駅:
JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車(徒歩10分)
東京メトロ 銀座線・日比谷線 上野駅 または千代田線根津駅下車(徒歩15分)
京成電鉄 京成上野駅下車(徒歩15分)

ドラマティックな夜の美術館へ

美術館に興味はあるけれど、休日は他にやることがいっぱい。定時で仕事が終わったとしても、もう美術館は閉まっているし……という方!

じつは都内には、開館期間を延長していて夜に訪れることができる美術館もあるのです。そんな、仕事終わりに夜も鑑賞できる美術館をピックアップしてみました。

いつも遅くまで開いている美術館

森美術館:水曜〜月曜は22:00まで

21_21 DESIGN SIGHT19:00まで

ワタリウム美術館19:00まで、水曜は21:00まで

東京オペラシティ アートギャラリー19:00まで、金曜・土曜は20:00まで

 

週末の夜は遅くまで開いている美術館

三菱一号館美術館:金曜と会期最終週は21:00まで

Bunkamura ザ・ミュージアム金曜・土曜は21:00まで

東京国立博物館金曜・土曜は21:00まで

サントリー美術館金曜・土曜は20:00まで

国立西洋美術館金曜は常設展・企画展とも20:00まで、土曜は常設展のみ20:00
※企画展は展覧会によってことなる

東京国立近代美術館金曜・土曜は常設展のみ20:00まで
※企画展は展覧会によってことなる

東京都美術館金曜は20:00まで
※特別展開催中のみ

渋谷区立松濤美術館金曜は20:00まで
※特別展開催中のみ

出光美術館金曜は19:00まで

東京都写真美術館:木曜・金曜は20:00まで

 

そのほか、原美術館が毎週水曜に20:00まで開館しているなど、都内で夜に入れる美術館は意外に多くあります。

ちょっと仕事が早く終わった日は、ふらりと美術館に行ってリフレッシュしてみませんか?

(※情報は2017年10月現在のものです)

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