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禁断の「ハニーバタートースト」の作り方。常連客が愛するカリッ&ジュワ~の秘訣公開【プロが教えるおうちイタリアン#31】

東京都千駄ヶ谷にある隠れ家的イタリア料理店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ・小野宗隆さんに、おうちで楽しめるビストロ料理を教えてもらう連載企画。

今回は、はちみつとバターがジュワッと溢れる「ハニーバタートースト」を紹介します。お店ではランチの付け合わせに欠かせない定番の一品で、常連客の方々にも大人気! とっても簡単なので、ぜひお店の美味しさをおうちでも再現してみませんか?

噛むとジュワッ!バター&はちみつが溢れ出す

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小野さんのお店で、ランチプレートに添えられている定番のトーストが、今回紹介する「ハニーバタートースト」。ピザトーストと1枚ずつ添えられています。

「お客さんにも人気の付け合わせなのですが、実はとっても簡単です。バゲット、はちみつ、バターの3つがあれば家庭で手軽に作れます。ポイントは先にはちみつを塗ってから焼くこと。これではちみつが中までジュワッと染み込みます。もし霧吹きがあれば、焼く前にシュッと水をひと吹きすると、外はパリッと中はふんわり仕上がって、よりお店の味に近づきますよ。家庭でも再現しやすいので、ぜひ試してみてください」(以下「」内、小野さん)

聞くだけではちみつとバターがたっぷり染みて美味しそう! 早速、作り方をチェックしてみましょう。

【材料】(2人分)

バゲット・・・6切れ

はちみつ・・・大さじ6

バター(有塩)・・・20g

【作り方】

(1)バゲットを切る

バゲットは2cmの厚さに切ります。

「やわらかいバゲットの方が、味が染み込みやすいのでおすすめです」

(2)はちみつを塗る

バゲット1枚に対して、はちみつ(大さじ1)を塗ります。

「はちみつは後からかけるのではなく、最初に塗ってから焼くことで、中までジュワッとはちみつが染み込みます」

(3)バターを切る

バター(20g)は1mm幅に切ります。

「バターを切る時は、上下にストンと包丁を落とすと薄く切ることができます」

(4)霧吹きでスプレーする

焼く前に軽くシュッと霧吹きで水をスプレーします。

「これで外はカリッと、中はふんわり仕上がります。スプレーしなくても美味しく仕上がりますが、このひと手間でさらにお店の味に近づきますよ」

(5)オーブンで焼く

200℃のオーブンで3分ほど焼きます。

(6)バターをのせて、できあがり!

バゲットを焼いたら、薄切りにしておいたバターをのせて完成です。余熱でバターがトロトロに溶けて、とってもイイ感じ!

早速、ひと口かじると、噛んだ瞬間にバターとはちみつがジュワッと溢れ出して、危険すぎる美味しさ! この背徳感がたまりません。霧吹きで水をスプレーしたことで、外側はパリパリなのに、中はふわふわに仕上がってビックリ! やはり、こういったひと手間がプロのワザですね。このテクは普段トーストを焼く時にも使えるそうです。

「これはバターの薄さもポイントです。余熱でとろっと溶けるよう、今回は1mm程度に薄く切りました。今回は有塩バターを使っていますが、厚みが出るほど溶けにくくなって、塩味が濃くなります。好みの味に調整してくださいね」

とっても簡単なのに美味しすぎて、ハマると危険な味わい。朝ごはんやおやつ、ホムパにもおすすめなので、ぜひ気軽に試してみてくださいね!

 

取材・文/岸綾香

小野宗隆
小野宗隆

東京都千駄ヶ谷にあるイタリア料理店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。提携農家の産直有機野菜や無農薬野菜、地元から直送される父親が釣り上げた魚介類、鹿や熊のジビエなど、鮮度のよい食材にこだわる。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの料理動画『プロが教える本格パスタレシピ』も大人気。

 

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