噛むとジュワッ!バター&はちみつが溢れ出す
null小野さんのお店で、ランチプレートに添えられている定番のトーストが、今回紹介する「ハニーバタートースト」。ピザトーストと1枚ずつ添えられています。
「お客さんにも人気の付け合わせなのですが、実はとっても簡単です。バゲット、はちみつ、バターの3つがあれば家庭で手軽に作れます。ポイントは先にはちみつを塗ってから焼くこと。これではちみつが中までジュワッと染み込みます。もし霧吹きがあれば、焼く前にシュッと水をひと吹きすると、外はパリッと中はふんわり仕上がって、よりお店の味に近づきますよ。家庭でも再現しやすいので、ぜひ試してみてください」(以下「」内、小野さん)
聞くだけではちみつとバターがたっぷり染みて美味しそう! 早速、作り方をチェックしてみましょう。
【材料】(2人分)
バゲット・・・6切れ
はちみつ・・・大さじ6
バター(有塩)・・・20g
【作り方】
(1)バゲットを切る

バゲットは2cmの厚さに切ります。
「やわらかいバゲットの方が、味が染み込みやすいのでおすすめです」
(2)はちみつを塗る

バゲット1枚に対して、はちみつ(大さじ1)を塗ります。
「はちみつは後からかけるのではなく、最初に塗ってから焼くことで、中までジュワッとはちみつが染み込みます」
(3)バターを切る

バター(20g)は1mm幅に切ります。
「バターを切る時は、上下にストンと包丁を落とすと薄く切ることができます」
(4)霧吹きでスプレーする

焼く前に軽くシュッと霧吹きで水をスプレーします。
「これで外はカリッと、中はふんわり仕上がります。スプレーしなくても美味しく仕上がりますが、このひと手間でさらにお店の味に近づきますよ」
(5)オーブンで焼く

200℃のオーブンで3分ほど焼きます。
(6)バターをのせて、できあがり!

バゲットを焼いたら、薄切りにしておいたバターをのせて完成です。余熱でバターがトロトロに溶けて、とってもイイ感じ!
早速、ひと口かじると、噛んだ瞬間にバターとはちみつがジュワッと溢れ出して、危険すぎる美味しさ! この背徳感がたまりません。霧吹きで水をスプレーしたことで、外側はパリパリなのに、中はふわふわに仕上がってビックリ! やはり、こういったひと手間がプロのワザですね。このテクは普段トーストを焼く時にも使えるそうです。
「これはバターの薄さもポイントです。余熱でとろっと溶けるよう、今回は1mm程度に薄く切りました。今回は有塩バターを使っていますが、厚みが出るほど溶けにくくなって、塩味が濃くなります。好みの味に調整してくださいね」
とっても簡単なのに美味しすぎて、ハマると危険な味わい。朝ごはんやおやつ、ホムパにもおすすめなので、ぜひ気軽に試してみてくださいね!
取材・文/岸綾香

東京都千駄ヶ谷にあるイタリア料理店『Bistro Coco 路地裏』のオーナーシェフ。提携農家の産直有機野菜や無農薬野菜、地元から直送される父親が釣り上げた魚介類、鹿や熊のジビエなど、鮮度のよい食材にこだわる。イタリア料理、フランス料理を中心に料理長としてのキャリアを積み上げ、店舗立ち上げやメニュー開発などを多数経験。ソムリエの資格も持つ。kufuraの料理動画『プロが教える本格パスタレシピ』も大人気。