約15分焼きっぱなしでOK!魅惑のトロトロ食感がおうちで
nullオーブン不要、ケーキの型も不要! おうちにあるフライパンで焼き上げる簡単「ベイクドチーズケーキ」です。
「材料を混ぜてフライパンで焼くだけと、工程自体はとってもシンプル! 冷やして食べるのはもちろん、焼き立てもとってもおいしいんですよ。特別な日だけでなく、ぜひデイリースイーツとしても楽しんでくださいね」(以下「」内、沼津さん)
【材料】(直径15cmのフライパン1個分)
クリームチーズ・・・100g
砂糖・・・大さじ3
レモン汁・・・小さじ2
生クリーム・・・100ml
薄力粉・・・20g
溶き卵・・・1個(50g)
バター(無塩)・・・5g
【作り方】
(1)クリームチーズをなめらかにする
ボウルにクリームチーズを入れ、泡だて器でまぜてなめらかにします。
「クリームチーズは常温に戻しておくと混ぜやすいですよ。もし冷蔵庫から出したばかりなどでかたい場合は、耐熱ボウルに入れて電子レンジで20~30秒ほど温めてからトライしてみてください。ここでなめらかにするひと手間が、極上の食感につながりますよ」
(2)砂糖を2回に分けて入れて混ぜる
1度に入れると混ざりにくいので、2回に分けて砂糖を加え、都度よく混ぜます。
「今回は上白糖を使用しましたが、グラニュー糖、きび砂糖などお好きなものでOKです」
(3)溶き卵を3回に分けて入れて混ぜる
別のボウルに用意しておいた溶き卵を、3回に分けて加え、都度混ぜます。
「溶き卵も1度に入れてしまうと混ざりにくくなるので注意。卵は常温に戻したものを使うのがおすすめです。加えるたびに、しっかり混ぜまてなじませましょう」
(4)薄力粉をふるい入れて混ぜる
茶こしなどを使って、薄力粉を一度にふるい入れます。
「だまにならないよう注意しましょう」
(5)レモン汁を入れて混ぜる
レモン汁を一気に加えます。
「レモン汁の酸味が味を引き締めてくれますよ」
(6)生クリームを少しずつ入れて混ぜる
少量ずつ生クリームを加え、都度よく混ぜたら生地の完成!
「生クリームを入れる前に、ボウルの側面についた生地をゴムベラなどですくい取ってきれいにしておくと、混ざりムラがなくなりますよ。泡立てようと思わず、よく混ぜ合わせるというイメージで手を動かしましょう」
(7)フライパンで焼く。“極弱火”をキープして
フライパンを火にかけ、ある程度温まったら弱火にします。バターを入れて溶かし、フライパン全体に広げます。そこへ生地をすべて流し入れ、蓋をして約15分焼きます。
「フライパンにバターの風味をしっかり移してから焼くと、香り豊かなチーズケーキに仕上がります。生地のくっつき防止という役割もありますよ。
様子見のために途中で蓋を開けてもOKなので、とにかく焦げないようにだけ気をつけましょう! 火加減は“極弱火”をキープすること。なかなか焼けないからと火を強めてしまうと、底だけ焦げて中は生焼け……となってしまうので、それだけはNGです。ここは辛抱強く、焼き上がりを楽しみに待ってくださいね(笑)」
(8)できあがり!
中心部の表面が乾いたら焼き上がり。焼き立てを味わうもよし、冷蔵庫で20~30分ほど冷やしてからいただくもよし(その際は、粗熱を取り、フライパンのままかお皿に移してから冷蔵庫へ)。お好みでミントやブルーベリーソースなどをかけてお楽しみください。
フライパンの蓋を開けたところでバターのいい香りが……! もうこの時点で絶対おいしいと確信できます(笑)。
撮影時は、「ぜひ食べ比べてみてほしい!」と、焼き立てと冷やしておいたバージョン両方をいただきました。切り分けられると、まるで喫茶店に来ているかのようで自然とテンションが上がります。焼き色もきれい!
早速、焼き立てを一口食べてみると、生地が驚くほどとろっとろ! ものすご~くなめらかなスフレといった食感で、思わず「うわっ溶けた!」と声に出ていました。味はコク深くもまろやかで、酸味はほんの少し感じる程度なので、酸っぱいのが苦手なお子さんもこれならきっと大丈夫。湯気にのったバターの香りとトロトロ食感のおいしさは焼き立てならではです。
一方、冷蔵庫で寝かせた方は、全体がしぼんで黄色が濃くなり、見た目にも生地が詰まって濃厚になったというのが分かります。食べてみると、しっとりと口当たりなめらか。焼き立ての時の卵感や生クリーム感が落ち着いて、クリームチーズの濃厚さが際立っている、という印象でした。それぞれ食感も味わいもちょっと異なり、どちらも味わえるのがなんとも贅沢!
筆者は、家にあった直径20cmのフライパンでトライ。我が家はIHなので火加減が難しかったのですが、300Wの火力でレシピ通りの約15分、焦げつくことなく焼き上げることができました! 高さこそ出ませんが、味はバッチリ。家で手軽においしいベイクドチーズケーキが作れたことに感動です。
「卵焼き器を使うと四角く焼き上げられるので、スティック状に仕上げることもできますよ」
なるほど! クッキングシートなどにくるんであげたら、そのまま手に持って食べられますね。日々のおやつやデザートとしてはもちろん、ちょっとした集まりなどにも喜ばれる盛り上げスイーツ。これからのホリデーシーズンに手作りしてみませんか?
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)、『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」