イタリア・シチリアの伝統的なデザート「カッサータ」
nullカッサータとは、イタリア・シチリアの伝統的なデザートで、正しくは“カッサータ・シチリアーナ”と言います。簡単に言うと冷たいチーズスイーツ。リコッタチーズにドライフルーツやナッツを混ぜ合わせ、冷やし固めて作ります。去年、大手コンビニが商品化したことで一気に注目を浴びるようになりました。最近では、ケーキ屋さんやパティスリーなどでも少しずつ見かけるようになったのですが、結構なお値段……。
今回紹介するカッサータの主な材料はクリームチーズ・生クリーム・はちみつの3つだけ! どれも手に入れやすいですよね。しかも作り方も“混ぜて固めるだけ”。だったら自分で作ってしまいましょう!
宝石みたいな「カッサータ」の作り方
null材料
(縦16×横7××高さ6cmのパウンドケーキ型1台分)
- クリームチーズ 200g
- はちみつ 50g
- 生クリーム(乳脂肪35%) 200g
- 冷凍のミックスベリー(飾り用の適量を含む)100g
- ドライフルーツ(あんず、パイナップル)、グミ、アラザン各適量
下準備
- クリームチーズは室温に戻す。
- ドライあんずは半分に切る。
- パウンドケーキ型に薄紙を敷いておく。
作り方
(1) ボウルにクリームチーズを入れ、なめらかになるまでハンドミキサーで攪拌する。なめらかになったらはちみつを加え、さらに混ぜ合わせる。
クリームチーズはダマになりやすいため、しっかりと攪拌するのがポイント。ハンドミキサーではなく泡だて器を使う場合は特に、クリームチーズを常温でしっかり柔らかくしておく。
(2)別のボウルに生クリームを入れ、七分立てにする。1に少しずつ加え、ゴムベラで全体をさっくりと混ぜ合わせる。
氷水を用意するのが面倒であれば、保冷剤をボウルの下に置くだけでOK。
すくったとき、下に逆三角形になって垂れるくらいが七分立て。
(3)ミックスベリーを加えてさえに混ぜ合わせ、型に入れる。ドライフルーツとグミ、アラザンで飾り、冷凍庫で半日冷やし固める。
食べるときは型からはずし、食べる分だけスライスしてください。ドライフルーツやグミのほか、ナッツを入れても食感が楽しくなります。
カッサータは3つの食感を楽しめることも大きな魅力です。
●出来たてはアイスケーキとして
●少し溶けて、クリーミーな冷たいケーキとして
●完全解凍されてレアチーズ系スイーツとして
ぜひそれぞれのおいしさを堪能してみてください。甘さ控えめの、まさに大人にぴったりのチーズスイーツ! 白ワインやスパークリングとも相性がいいので、“おつまみ”としていただくのもおすすめです。
入れるドライフルーツやグミを変えてみたり、ナッツ(ピスタチオやくるみ、ピーカンナッツなど)を入れてみたりと混ぜ合わせるもののバリエーションの数だけカッサータの味が生まれます。それだけにおうちで作るのが楽しいスイーツ。ぜひ作ってみてください。
太田さちか
ケーキデザイナー。慶應義塾大学卒業後、マーケティング会社に勤務する傍ら、今田美奈子お菓子教室、パリのエコール・ド・リッツエスコフィエにてディプロマを獲得。著書に『メレンゲのお菓子パブロバ』(立東舎)がある。新著は『親子で作れる! 摩訶不思議なサイエンススイーツ』(宝島社)
編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram