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もうヌルヌルしない!すべらない「長芋」の切り方【沼津りえの神ワザ下ごしらえ #4】

kufuraの連載「ちょこっと漬け」でおなじみ、料理研究家・沼津りえさんの新シリーズ。ちょっとしたひと手間で料理の腕前がグンとアップする「下ごしらえ」を紹介します。 

第4回目は、ヌルヌルしない「長芋」の切り方を教えてもらいました。できるだけ長芋の白い部分を触らずに、安全に切る方法があったんです!

長芋はヌルヌルする面を下にして置くとすべらない!

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ヌルヌルしてすべりやすく、切るのが面倒な長芋。触るとかゆくなる人も多いと思います。私も触ると手がかゆくなるタイプなので、大好きな食材ですが、あまり気軽に調理できません。どうにかできないか、沼津さんに聞いたところ、画期的な方法がありました!

「私はいつも長芋は食べたい分だけカットして、ヌルヌルする断面を下に向けて置き、皮を縦に削ぎ落としていきます。この方法だと、長芋の白い部分にあまり触らず皮をむくことができます。

長芋の白い部分はヌメリがあるのでまな板に吸い付きやすく、断面を下にして置くとずれにくいため、軽い力で押さえるだけで切ることができますよ」(以下「」内、沼津さん)

なるほど、いままでは手に持って皮をむいていました。こんな切り方があったんですね! 早速見てみましょう。

(1)食べたい分量だけ切る

おがくずや汚れを取り、食べたい分量を決めて切ります。

「水で洗うとヌメリが出てしまうので、ペーパーなどで払い落としてください」

(2)長芋の切り口を下にして置く

長芋の切り口を下にしてまな板の上に置き、縦に包丁を入れ、削ぐように皮をむいていきます。始めは皮を持ってむいていき、皮が少なくなってきたら、長芋の上部を指で軽く押さえながらむきましょう。

「ヌルヌルした部分を触ると、かゆくなるので注意してください。気になる人はペーパーなどで長芋を押さえても◎」

(3)好きな大きさに切る

皮がむけたら、好きな大きさに切ります。今回は細めの拍子木切りに。そのまま置き方を変えず、上部を指で軽く押さえながら切っていきます。

「長芋は粘り気があるので、まな板に吸い付いてすべりにくい。そのため、軽く支えるだけで切ることができますよ」

(4)ほとんど触れずに切れた!

これで長芋にほとんど触れることなく、切ることができました!

青のりの風味が香る「長芋月見」

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さらに手軽にもう一品! 箸休めにもおつまみにもぴったりな超お手軽な副菜です。

 

【材料】(作りやすい分量)

長芋・・・適量

うずらの卵・・・1個

青のり・・・適量

しょうゆ・・・少量

 

器に盛り、うずらの卵黄をのせ、青のりを振りかけます。しょうゆを少量かけたら完成です。

シャキシャキした長芋に卵を絡めて食べると最高!

「生のまま食べてもいいですが、長芋は火を通すとホクホクした食感になります。私はポン酢とバターで炒めたり、ベーコンや豚肉などお肉と炒めたりします。長芋を手軽に消費でき、食べ応えのあるおかずにもなって便利ですよ!」

凍らせてすりおろせば、ヌルヌルしない!

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さらに、すりおろす場合は「実は凍らせるとおすすめ!」と沼津さん。

長芋はおがくずや汚れを落とし、皮付きのままポリ袋に入れて凍らせます。保存期間は冷凍で約1カ月が目安。

使いたい分だけポリ袋から出し、ピーラーなどで皮をむき、そのまま皮ごとすりおろせばOK!

「凍ったまますりおろすと、雪のようなパウダー状になります。このまま、まぐろなど食べたいものにかけて山かけに。長芋が冷たいので、冷え冷えのままおいしくいただけます」

食べてみると、最初はふわふわなのに、口に入れるとスッと溶けてネバネバになってこれは不思議。新感覚のとろろです!

 

次回は、旬の「菜の花」について紹介します。

取材・文/岸綾香

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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