長芋はヌルヌルする面を下にして置くとすべらない!
nullヌルヌルしてすべりやすく、切るのが面倒な長芋。触るとかゆくなる人も多いと思います。私も触ると手がかゆくなるタイプなので、大好きな食材ですが、あまり気軽に調理できません。どうにかできないか、沼津さんに聞いたところ、画期的な方法がありました!
「私はいつも長芋は食べたい分だけカットして、ヌルヌルする断面を下に向けて置き、皮を縦に削ぎ落としていきます。この方法だと、長芋の白い部分にあまり触らず皮をむくことができます。
長芋の白い部分はヌメリがあるのでまな板に吸い付きやすく、断面を下にして置くとずれにくいため、軽い力で押さえるだけで切ることができますよ」(以下「」内、沼津さん)
なるほど、いままでは手に持って皮をむいていました。こんな切り方があったんですね! 早速見てみましょう。
(1)食べたい分量だけ切る
おがくずや汚れを取り、食べたい分量を決めて切ります。
「水で洗うとヌメリが出てしまうので、ペーパーなどで払い落としてください」
(2)長芋の切り口を下にして置く
長芋の切り口を下にしてまな板の上に置き、縦に包丁を入れ、削ぐように皮をむいていきます。始めは皮を持ってむいていき、皮が少なくなってきたら、長芋の上部を指で軽く押さえながらむきましょう。
「ヌルヌルした部分を触ると、かゆくなるので注意してください。気になる人はペーパーなどで長芋を押さえても◎」
(3)好きな大きさに切る
皮がむけたら、好きな大きさに切ります。今回は細めの拍子木切りに。そのまま置き方を変えず、上部を指で軽く押さえながら切っていきます。
「長芋は粘り気があるので、まな板に吸い付いてすべりにくい。そのため、軽く支えるだけで切ることができますよ」
(4)ほとんど触れずに切れた!
これで長芋にほとんど触れることなく、切ることができました!
青のりの風味が香る「長芋月見」
nullさらに手軽にもう一品! 箸休めにもおつまみにもぴったりな超お手軽な副菜です。
【材料】(作りやすい分量)
長芋・・・適量
うずらの卵・・・1個
青のり・・・適量
しょうゆ・・・少量
器に盛り、うずらの卵黄をのせ、青のりを振りかけます。しょうゆを少量かけたら完成です。
シャキシャキした長芋に卵を絡めて食べると最高!
「生のまま食べてもいいですが、長芋は火を通すとホクホクした食感になります。私はポン酢とバターで炒めたり、ベーコンや豚肉などお肉と炒めたりします。長芋を手軽に消費でき、食べ応えのあるおかずにもなって便利ですよ!」
凍らせてすりおろせば、ヌルヌルしない!
nullさらに、すりおろす場合は「実は凍らせるとおすすめ!」と沼津さん。
長芋はおがくずや汚れを落とし、皮付きのままポリ袋に入れて凍らせます。保存期間は冷凍で約1カ月が目安。
使いたい分だけポリ袋から出し、ピーラーなどで皮をむき、そのまま皮ごとすりおろせばOK!
「凍ったまますりおろすと、雪のようなパウダー状になります。このまま、まぐろなど食べたいものにかけて山かけに。長芋が冷たいので、冷え冷えのままおいしくいただけます」
食べてみると、最初はふわふわなのに、口に入れるとスッと溶けてネバネバになってこれは不思議。新感覚のとろろです!
次回は、旬の「菜の花」について紹介します。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」