指先に巻いてから“玉”を作るのは案外難しい…
null筆者が小学校の家庭科の授業で習った「玉結び」は、指先に糸を巻いて輪っかにし、指先を動かして糸を撚(よ)り合わせて玉を作る、という方法でした。
しかし、うまく糸を撚り合わせられずに結局玉ができていなかったり、できたと思っても写真のように絡まってしまったり……。
1発できれいな「玉結び」がなかなか作れませんでした。
プロが教える「玉結び」の方法
nullたま先生の「玉結び」は、針を使い、次の(1)〜(4)の手順で玉を作っていきます。
(1)糸の端を横向きにし、そこへ十字になるよう針を縦にのせる
(2)横向きにした糸を2〜3回針に巻きつける
(3)巻きつけた糸を、ギュッと下に引いてひとまとまりにする
(4)指先でまとまった部分を押さえながら、針を引き抜く
「玉結び」の完成!
余分な糸をハサミで切ったら、キュッとしまったきれいな玉結びの完成です!
ポイントは、針に巻いた糸を下に引っ張ること。クルクルと巻きつけた糸がキュッとまとまって扱いやすくなります。針を抜くときは、このまとまりを指先でしっかり押さえて、ゆるまないよう注意しましょう。
この手順とポイントさえ押さえれば、失敗なく玉結びができるはず!
「指先で作った玉結びは、布目が粗いと抜けてしまう場合があります。ご紹介した方法であれば針に2〜3回巻きつけるため、“玉”がやや大きくなり、布から糸が抜けにくくなるというメリットも。布目の粗さや糸の太さによって、巻く回数は調整してくださいね」(たま先生)
結び目がぐちゃっと絡まった玉結びとはこれでおさらば! ぜひお試しください。
次回は、玉結びとともに覚えたい「玉留め」のやり方をお届けします。
構成/kufura編集部
洋裁講師。
文化女子大学(現・文化学園大学)服装学部服装造形学科を卒業後、伊勢丹新宿店にて、紳士服のお直しの仕事に携わる。自身主宰の裁縫教室での講師のほか、ミシンメーカーでのワークショップの開催、出版物へのレシピ提供などで活躍中。現在は、毎月大人・子ども合わせて約40名以上の生徒をレッスン中。
『裁縫の楽しさを一人でも多くの人に』を目標に、Instagram(@nuinui.tamama)などで生徒作品や裁縫のちょっとしたテクニックを発信中。