掛けふとんの「選び方」がわからない
null
良質な睡眠をとるため、枕をオーダーしたり機能的なマットレスを選んだりすることもありますが、意外と見逃しているのが掛けふとんではないでしょうか。筆者自身もそうですが、どんな掛けふとんを選んだらいいのかわかりませんし、そもそも何を基準にしたらいいのかもわからないのです。
そのような声もあってnishikawaでは「SLEEP INDEX」のサービスを提供しています(2025年4月現在では、nishikawaの公式オンラインショップや一部の店舗での提供)。
「SLEEP INDEX」では一人ひとりの基礎代謝量と、寝室の環境の2つから眠りの快適指数「Si」(保温の目安)を導き出します。これを基にすることで、一人ひとりに合った季節ごとの理想的な掛けふとんが見つかるのです。
基礎代謝や住環境、季節などによって使う掛けふとんは違う
null筆者が「SLEEP INDEX」の体験をさせていただいたのは、栃木県にある東武宇都宮百貨店内の「nishikawaショップネムリム」。

使用するのはショップにある専用のデバイスで、店員さんと一緒に進めていきます。まずはパーソナルデータや寝室の環境を入力していきます。性別や身長や体重、年齢から基礎代謝量を導き出します。

ちなみに、体重や年齢は店員さんに見えないようになっています。こういう心遣いも嬉しいですね。寝室環境の方は、住んでいる都道府県、住宅タイプ、夏の室温、冬の室温を入力します。住んでいる地域や寝室の温度管理でも理想的な掛けふとんは全く違ってきます。

入力の結果、筆者の季節ごとのSiがわかります。Siは保温の目安なので、夏よりも冬の方が高くなっていますね。

また季節や住環境、基礎代謝量に関係なく、ふとんの内部は湿度が33±1度、湿度が50±5%が理想とされています。『SLEEP INDEX』で選ばれる掛けふとんは、この数字に近づけるようなものになっています。この数字、「サンサンゴウマル」とすると覚えやすいですよ。
季節ごとの「理想的な掛けふとん」はこれ!
null
筆者の場合、春と秋のSiが6.6と診断されています。これに合う掛けふとんは、3パターンです。
・1.2kgの羽毛掛けふとん1枚
・0.3kgと0.5kgの肌掛けの羽毛掛けふとん2枚
・0.5kgの肌掛け羽毛掛けふとんと0.7kgの合い掛け羽毛掛けふとん1枚ずつ
この中から、自分の好みや予算に合わせて選んでいきます。

これは0.5kgの肌掛け羽毛掛けふとんと0.7kgの合い掛け羽毛掛けふとん1枚ずつの組み合わせです。春・秋の場合には3つの提案があったので、この中から予算などに合わせて選んでいきます。

カシミアの毛布
夏のSiは2.0と診断されました。これに合う掛けふとんは、以下の結果に。
・カシミヤ毛布1枚
・ウォームアルファブランケット1枚
夏の夜は寝苦しさもあって、できるだけ薄手のタオルケットなどを使いたくなりますが、ずっと冷房をつけている家庭も少なくないでしょう。そうすると体が冷えてしまうこともあるので、基礎代謝量も考慮し夏でもカシミヤの毛布やブランケットが選ばれたようです。

冬はSiが高くなり8.6となります。診断の結果、以下の2通りに。
・1.2kgの羽毛掛けふとんと薄手のインナーケット(WARMFEER)
・0.5kgの肌掛け羽毛掛けふとん、0.7kgの合い掛け羽毛掛けふとん、薄手のインナーケット(WARMFEER)

0.5kgの肌掛け羽毛掛けふとん、0.7kgの合い掛け羽毛掛けふとん、薄手のインナーケット(WARMFEER)
このどちらかを選ぶことになります。価格も気になりますが、使う掛けふとんの枚数で選ぶのもよさそうだなと思いました。2枚の場合、バラバラに使うこともできますから、冬は2枚セットで使っても、春や秋には1枚で使うなど自分で調整ができるかもしれません。

2枚になると保管場所の問題も出てきそうですが、専用のケースに入れると少し圧縮されて小さくはなります。写真は身長158cmの人がケースを持っています。このケースは掛けふとんのボリュームで高さは異なるものの、縦と横のサイズは同じですから、綺麗に重ねることができますよ。
今回「SLEEP INDEX」を受けて、これまで使っていた布団では暑いのかもしれないと思いました。もともと寒がりということもありますが、冬は厚手の毛布に羽毛掛けふとん、さらにその上にタオルケットを掛けていました。これでは「サンサンゴウマル」を保てずに、もしかしたら寝苦しさもあったのかもしれません。
自分でよかれと思っていたふとんの組み合わせでも、科学的に見るとそうではない場合もある。そんな発見がありました。
「SLEEP INDEX」を使った診断は、nishikawaの公式オンラインショップでも可能です。家にいながら診断をして、そのまま購入することも可能です。もちろん、店員さんに相談をしながら決めたい場合には、店舗に行って診断してもらうこともできます。
「SLEEP INDEX」が可能な店舗に関しては、事前に調べておくと安心ですね。
布団の「買い替えの目安」は約10年
null今回ふとんのプロにお話が聞けたので、羽毛掛けふとんの買い替えどきもお聞きしました。一般的には10年が目安になりますが、穴あきや汚れがある、羽毛のへたりが見られるような場合には、早めの買い替えがおすすめ。
もしくは、nishikawaの「リサイクル&リフォーム」を活用することもできます。これは羽毛掛けふとんを一度解体し、中の羽毛を取り出して汚れを取り除き、きれいに洗って新しい側生地に入れて作りなおすサービス。料金はかかりますが、使い慣れた羽毛掛けふとんがよみがえりますよ。
nishikawaのふとんのことでわからないこと、悩んでいることがあったら、近くの店舗に相談に行くのがよさそう。筆者たちは眠りに関しては素人です。やっぱりプロは違いますから、的確なアドバイスを頂けます。そうすることで快適で良質な睡眠を実現して、次の日のパフォーマンスを上げられるのでしょうね。

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。