『kufura』が女性157人を対象にアンケート調査を実施したところ、「いつでも人を呼べる」が27票(17.2%)、「少しがんばれば人を呼べる」が43票(27.4%)と肯定的な回答は4割あまりでした。家中が散らかって、とても人様に見せられる状態ではない……という人(筆者含め)にとっては、お客様ウェルカム状態のおうちというのは憧れますよね。
そこで、“人を呼べる”と回答した人70人に、普段の生活でどのようなことを心がけているかについて尋ねてみました。
こまめに掃除している
null「週に2回は掃除機をかけるし、それ以外でも気になればモップを使って床掃除している」(43歳/総務・人事・事務)
「ものすごく綺麗に掃除をしなくていいから、いつもこまめにちょこちょこする」(52歳/主婦)
「ホコリなどがないように家具等を毎日拭き上げる」(46歳/金融関係)
「ちらかしても寝る前にはちゃんと片付ける」(35歳/主婦)
ものがスッキリ片付いて、埃や汚れも目立たない状態をキープするには、やはりこまめな掃除が鉄則。ものや汚れをためこむと、ますます掃除へのハードルが高くなって悪循環にもなりがちなので、汚れに気づいたらすぐに対処したり、片付けを後回しにしないようにしたりなど、日々の積み重ねが肝のようです。
ものを出しっぱなし、置きっぱなしにしない
null「普段使うものは決まった場所にしまうと見つからず探してかえって散らかることが少ない」(56歳/コンピュータ関連技術職)
「なるべく床に物を置かないようにし、服などもクローゼットにしまったりするようにしている」(42歳/総務・人事・事務)
「ものを置きっぱなしにしない。 余計なものが出ていなければスッキリして見えるので掃除機さえかければお客は呼べます」(44歳/主婦)
使ったものは元の位置に戻す。この子どもの頃から繰り返し言われてきたシンプルなお約束を徹底して守ることも、おうちを散らかさないための秘訣。
ついつい出しっぱなしにしてしまうのは、ものの定位置を決めていなかったり、あるいは、頻繁に使うものなのに取り出しにくくしまいにくい場所に収納していたりすることも原因かもしれません。自宅の収納ルールを見直して、すっきり片付いた家を目指しましょう。
ものを必要最小限にする
null「ものがなければ散らからない。収納スペースがもともと小さいので、物を買わない、増やさないように常に家のものの分量には気をつけている」(52歳/主婦)
「生活の中で必要か不必要かを考えてものを購入する」(29歳/総務・人事・事務)
「必要なもの以外なるべく買わないようにして増やさない。使わないものは売るなどしてなるべく早く手放す」(48歳/総務・人事・事務)
「いらないものはじゃんじゃん捨てる。こまめにリサイクルステーションに出しに行く」(40歳/その他)
ものがなければ散らからない……というのは至言。衝動買いせずに本当に必要なものだけを購入する。もったいない精神を発動せずに不要なものは処分する。そうすれば、家の中にものがあふれることなく、コンパクトに収納することができそうですよね。
また、収納スペースにものが入りきらない場合、さらに収納スペースを増やそうとするのも、家が片付かない人あるある。限られたスペースにおさまるように、ものを減らすのが得策かもしれません。
人に見える範囲はきれいにしておく
null「リビングだけは物少なめにして、人がいきなり来ても大丈夫なような意識をしてる」(44歳/主婦)
「リビングとかダイニングとか共有スペースは常に整理整頓してある」(50歳/総務・人事・事務)
「人が来るときだけ見せたくない物をしまう」(57歳/主婦)
「子どもが散らかしたものなどを、それ専用の箱にすぐにしまえるようにしてる」(29歳/主婦)
モデルルームのようなお宅にお邪魔すると「几帳面ですごいな、一体どうやっているんだろう?」と感心してしまいますが、必ずしも家全体が常に片付いているとは限らないようです。
特に、小さいお子さんがいる場合など、家を完璧に整理整頓するなど無理難題。リビングルームだけはきれいにしておいたり、いざというときに一時的にものを片付けられるスペースを設けたりといった工夫で、おうちを“きれい見せ”するのもアリかもしれませんね。
その他、こんな心がけも…
null「玄関の整理整頓は注意している」(53歳/主婦)
「カーテンなどのファブリックの洗濯をよくする」(43歳/その他)
“おうちの顔”ともいわれる玄関は、その家の第一印象の決め手となるスポット。ここがすっきり片付いていたり、せめて靴を出しっぱなしにしないようにしたりするだけも、きちんとしている感が一気に高まります。
あとは、見た目だけでなくにおいもかなり重要! その家に住んでいる当事者は気づかなくても、カーテンやクッションなどにしみついたさまざまな生活臭でお客様を不快にさせてしまうおそれもあるので、おうちの清潔感を保つにはこまめな洗濯も欠かせません。
いかがでしたか? 家が片付いている人は、特別なマジックを使っているわけではなく、日々のちょっとした心がけが、素敵ルームかそうでないかの分かれ道になるのかもしれませんね。みなさんもぜひご参考にしてみてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。