『kufura』(クフラ)編集部は、小中学校に通う子どもを持つ女性122人に臨時休校の経験について聞いてみました。さらに、共働き家庭の女性には、臨時休校時に仕事や育児に関してどのような対応をしたのかについても尋ねました。
4人中3人が「臨時休校の経験あり」と回答
nullまず、台風などで臨時休校になった経験について聞いたところ、4人中3人が「ある」と回答しています。子どもが小学校低学年の場合は、まだ経験がない人も見受けられます。
「つい最近の台風で一番下の娘の小学校が台風で休校になりました。当日朝のメール連絡でした」(46歳・その他)
「公立小学校。台風のために登校時間が遅れが事前に決定し、台風当日の朝に停電になり給食センターが稼働出来ず臨時休校になった」(33歳・主婦)
「強風、豪雨、大雪などで何回か休校になった」(44歳・主婦)
「遅延はあるが休校はない」(35歳・営業・販売)
前回、保育施設に子どもを通わせる女性にもアンケートをとりましたが、保育園の休園経験率が4割だったことを踏まえると、かなり高めの数字だと言えるのではないでしょうか。
突然の休校時に共働き家庭ではどう対応?
null今回のアンケートでは、122人中、共働き家庭は52人。臨時休校の当日、仕事や子どものケアをどうしたのか聞いてみました。災害の度合いは、全てのケースで異なりますが、今回のアンケートでは以下のような結果になっています。
6位・・・学校も仕事も休みになった(2人)
「自分も自宅待機になったので一緒に過ごせた」(43歳・総務・人事・事務)
5位・・・親の職場に子どもを連れて行った(3人)
「自営なので職場に連れていく」(39歳・その他)
「私の職場に連れて行って、テレビや本ゲーム機で遊ばせていた」(44歳・デザイン関係)
4位・・・夫が仕事を休んだ・休みの日だった(4人)
「夫の休みの日と重なったのでお願いした」(36歳・主婦)
「私がどうしても休めなかったので、無理言って主人に休んでもらいました」(30歳・総務・人事・事務)
3位・・・祖父母に子どもを預けた(8人)
「近くに住む祖母にお願いした」(31歳・その他)
「おばあちゃんに見てもらう」(30歳・公務員)
2位・・・母親が仕事を休んだ・休みの日だった(10人)
「基本的に母親である自分が休む」(35歳・その他)
「私が仕事を休んで子どもの面倒を見た」(39歳・主婦)
1位・・・留守番できる年齢なので留守番させた(11人)
「中学生と高校生なので、昼食など日頃用意してる食べ物で補ってくれているので特に問題はない」(48歳・その他)
「子どもたちに留守番させて自分たちは仕事に行きました」(50歳・技術職)
子どもの年齢が中学生以上の家庭では、留守番をさせて仕事に行く家庭が目立ちました。他にも夫婦で休めるほうが休んだり、祖父母の手を借りたり、午前半休と午後半休を夫婦で順番にとって調整したりと、家庭によって対応法は様々でした。
臨時休校の経験は頻繁にあることではないので、回答者からは「そのときの状況を見ながら、そのときに使える手段を使った」という雰囲気が伝わってきました。
臨時休校時に望むこと…「できれば早めに決定して欲しい」の声が多数
null先の回答を見ると、多くの共働き家庭では、臨時休校時に職場と家庭の調整に追われていたと思われます。続いて、突然学校が休みになったとき、どのようにすれば共働き家庭の負担が軽減されるか聞いてみました。その内容は3つに集約されていました。
(1)6割超が回答「できるだけ早い決定を」
52人中33人と圧倒的に多かった回答は、「できるだけ早い段階で臨時休校を決めて欲しい」との内容でした。
「前日までにわかれば仕事の調整ができるので助かる」(35歳・その他)
「子どもが小さいときは、当日の連絡は仕事に影響が出るので、台風や警報なら待機ではなく、休校にして欲しい」(48歳・その他)
「お弁当など作った後に連絡が来るので 前日までに知らせてほしい」(35歳・その他)
(2)低中学年ママにとっては「子の居場所確保」は切実な問題
さらに、急に仕事を休むことができず、子どもに留守番をさせることもできない女性からは、臨時の預け先を望む声も。
「臨時託児所の設置」(44歳・総務・人事・事務)
「急な臨時休校の際でも預かってくれるような公共の施設を作ってくれたらありがたいけど、現実問題難しい気もします」(40歳・主婦)
(3)緊急時の「職場の理解」も必要
災害が予想されるような悪天候時、やむをえず仕事を休まなければならないことに対して職場の理解を求める女性もいました。
「臨時休校になるということは非常事態のことが多いので、急に休める職場の対応が大切だと思う」(43歳・総務・人事・事務)
「突発的な事で、仕方ないと思うので、職場の理解が重要」(47歳・主婦)
災害の進行時にはいろんなケースを想定しながら、必要に応じて仕事を休んだり、仕事によっては自宅作業を望む女性は少なくありませんでした。
今回は、臨時休校時の共働き親子の過ごし方についてのアンケートをご紹介しました。
自然災害は事前に予測不可能なことが多いからこそ、万全な準備をすることは難しく、臨時休校が決まって当日にあわててしまう事態は珍しくありません。共働き家庭が増加する今、災害時の休校については早めの連絡を受け、どうしても仕事に行かなければならない場合には子どもの居場所確保を望む親が少なくないようです。