常に一定量の食品が家庭に備蓄された状態をキープできること、買い置きのスペースを少し増やすだけで済むといった利点があり、ローリングストックと非常食をバランスよくストックすることが大切だと言われています。
それでは、ローリングストック用にどんな食品を選んだらいいのでしょうか。
今回『kufura』編集部は、現在ローリングストックを実践している女性61人、過去に実践していた女性14人の合計75人にアンケートを実施。ローリングストックが「うまくいきやすい食品」と「難しい食品」についての経験について聞きました。
「ローリングストック」がうまくいきやすい食品は?
nullまず、家庭内の“消費”と“買い足し”のサイクルがうまく回りやすい食品に関する回答をご紹介します。4つの特徴があげられました。
(1)普段よく食べる常温保存の食品(レトルト・乾麺・シリアルなど)
「ラーメンやレトルトカレー。夫が一人のときに使ってもらえるから」(51歳・主婦)
「コーンフレークやレトルトカレーやカップラーメン。 日常的に食べるのでうまく回っている」(37歳・主婦)
「袋麺。すべて、先入れ先出しで使う 」(36歳・その他)
「パスタやラーメン等、乾麺は日ごろから使っているから常に買う」(42歳・主婦)
「レトルト系や乾麺などは在宅勤務時も消費できるので期限切れでダメにすることが少なくなった」(48歳・コンピュータ関連技術職)
(2)普段の料理に使える缶詰め
「サバ缶など。普段から食べるから」(40歳・その他)
「魚や肉の缶詰め。おかずとして消費しやすいもの」(29歳・総務・人事・事務)
「ツナの缶詰め。定期的に消化するものだから」(59歳・主婦)
(3)菓子類
「スナック菓子でいいと聞いたので、多めに購入しています」(58歳・その他)
「毎回買っているクッキー。 毎朝つまんで、減ったら買っているから」(50歳・主婦)
(4)よく使う乾物・豆類
「切り干し大根や蒸し豆など。普段もよく料理に使うため、期限切れにしてしまうことがない」(52歳・主婦)
「大豆煮。一週間に一袋ずつ使うのでわかりやすい」(48歳・総務・人事・事務)
“ローリングストック”と相性の良い食品には、回答者が普段よく使っている食品が多く寄せられています。
古いものから使い、使った分だけ買い足して新たにストックをしておくというサイクルが定着すると、賞味期限を切らしてしまうことが減るようです。
「ローリングストック」を続けるのが難しかった食品は?
null続いて、“消費”と“買い足し”のサイクルがうまく作れなかった食品には、以下のような特徴がありました。
(1)日常的に使わない保存食品(缶詰、レトルト食品など)
「乾パン。一応常備はしているが、賞味期限が近づいて開けるもあまり食べなかった」(37歳・主婦)
「缶詰めは普段食べないものが多く、賞味期限を切らしてしまった」(48歳・その他)
「普段、自分が料理に使わない缶詰め、インスタントスープなど。ザックやクローゼットなどにしまってストックしてあるものは、ついつい期限を切らしてしまう」(52歳・主婦)
「水で戻して食べられるアルファ米。 高いし、普段食べない。賞味期限が切れて全部捨てた」(49歳・主婦)
「冷凍食品。あること自体を忘れてしまう」(48歳・総務・人事・事務)
(2)好物の食品
「家族が好きなお菓子をストックしておくと、夫や子どもが食べ尽くしてしまう」(42歳・パート勤務)
「お菓子。アメなどは即時栄養補給に良いと思うのですが、あることが分かっていていると、食べてしまいます(笑)」(53歳・その他)
「パン缶、お菓子など。嗜好品として食べてしまうから」(59歳・主婦)
(3)日付管理を忘れがちなペットボトルの水
「水。普段水道水で済ませてしまうので、賞味期限が過ぎたあとの扱いにかえって困ってしまう」(29歳・総務・人事・事務)
「2リットルのペットボトルの水。普段は浄水器の水を飲んだり調理に使用しているので、ついうっかり賞味期限を忘れてしまう」(56歳・その他)
“日常食”ではなく“非常食”の要素が高くなると、消費期限・賞味期限を切らしてしまったり、開封しても余らせてしまうケースが目立ちました。
ローリングストックと非常食をバランスよくストックすることが大切だと言われています。水は必ず必要になるものなので、“非常飲料”として保存しつつ、賞味期限前にうまく活用できるといいですね。
以上、今回は“ローリングストック”と相性の良い食品、難しい食品についてお届けしました。
いつどこで起こるかわからない災害に備え、冷蔵庫や食品棚の在庫を定期的にチェックして、ムダの少ない備蓄サイクルを構築していきたいものです。
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