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1,000万円以上貯めた人の「貯金を楽しく続けるコツ」挫折しそうな時、こんなことを考えていた

宝くじなどに当選しない限り、貯金を成功させるためには、日々のコツコツとした積み重ねが大切。ただ、この“コツコツ”というのが曲者で、家計の切り詰めでストレスがたまったり、急な出費で計画通りにいかず自己嫌悪に陥ったりで、つい挫けそうになってしまうという人は多いのではないでしょうか。

そこで、『kufura』では、貯金1,000万円以上の男女71人を対象に“貯金を楽しく続けるコツ”や“モチベーションを保つ秘訣”についてアンケート調査を実施しました。

目標があればがんばれる

「楽しい老後を想像する」(39歳男性/研究・開発)

「貯めたらすること、買う物を意識する」(57歳女性/その他)

「自分ではなく、我が子のために貯めている。子どもが成長して結婚したときに渡すのが楽しみ」(44歳女性/その他)

「労働者や経営者で終わるのではなく、資産家になりたいというのが何よりのモチベーションになった」(58歳男性/金融関係)

自分のしたいことや欲しいものを我慢する節約生活では、フラストレーションがたまる一方。「もうこんなのやめたい!」と爆発しそうなときは、“貯金がいくらあれば~~ができる・買える”というご褒美をイメージすると、モチベーションの回復につながりそうです。

単に、自分の欲だけでは踏ん張りがきかなくても、大切な人の喜ぶ顔を思い浮かべると、より効果的かもしれませんね。

ネガティブな感情がモチベーションに?

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「貯金しなければ不安だから貯めている。楽しいと思ったことはないのでコツはない」(58歳女性/主婦)

「将来に向けて貯めておかねばならないという焦りもあるので、そんなにうれしくはないです」(49歳男性/コンピュータ関連技術職)

“貯金があれば~~できる”というプラスのモチベーションだけでなく、将来への強い不安が貯金の原動力になっているという人も。

あまりクヨクヨとネガティブ思考にとらわれるのも考えものですが、何事においても「そのうち何とかなるだろう」とお気楽な筆者などは、「自分が貯められない元凶はここか!?」と痛いところを突かれた気分です。

数字が増えること自体が楽しい!

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「通帳を見てニヤニヤすること」(53歳男性/その他)

「通帳残高が増えていくことが楽しめると無理なく貯金できます」(57歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「若い頃から地道に貯めていて趣味みたいになっています」(40歳女性/総務・人事・事務)

「赤字のときはその金額を記録して、不用品を売ったり臨時収入で少しずつ埋めていく。ゲーム感覚で赤字の数字を減らすのを楽しむ」(44歳女性/研究・開発)

貯金は“毎月●円節約しなければならない”などと、義務感に駆られるとしんどくなってしまうもの。通帳や家計簿の数字をゲーム感覚でとらえることも、楽しく貯金を続ける秘訣のようです。

たとえば、家計のやりくりがうまくいかず、予算がオーバーしてしまったときも、ただ「失敗した!」とショックを受けて節約を諦めてしまうのではなく、「来月はどうすればクリアできるか?」「穴を埋めるには?」「そもそもハードルが高すぎるからもう少し低めに設定してみるのは?」などと淡々と戦略を練ってみてはいかがでしょうか?

モチベーションより仕組み作りが大切?

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「自動引き落としで定額を貯金し、あとは無理をしない。貯金しようと思うとストレスになるため」(48歳女性/主婦)

「自動引き落としされるので、残りでやりくりするしかない」(56歳男性/金融機関)

「自動積立してしまい、ないものと思って諦める」(59歳女性/その他)

貯金というと、“収入の中から生活費などを差し引いた残り”というイメージもありますが、貯め上手な人は発想が根本的に違う! 金融機関の自動積立サービスなどを利用して、毎月一定額を強制的に貯金に回してしまっている人もいるようです。

なるほど、この方法をとれば、モチベーションの有無や意思の強弱とは無関係に確実にお金は貯まっていきますよね。

成功の秘訣はモチベーションにあらず?

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今回のアンケートのテーマは、“貯金を楽しく続けるコツ、モチベーションを保つ秘訣”ですが、実は最も多かったのは、下記のような回答。

「途中経過をあまり気にせず少しずつ貯め続ける」(59歳男性/研究・開発)

「無駄遣いしなければモチベーションに関係なく貯まっていきます」(51歳男性/その他)

「貯金を特に意識しているわけではなく、あまり大金を使わないんです。欲しいものが基本的にそんな高いものではないし、車は20年以上乗っていますし、ブランド物も買わないので」(54歳女性/主婦)

「家計簿をつけることで、無駄な出費が減るため、自然と貯まる」(37歳男性/研究・開発)

コツやモチベーションは関係なく、“特に意識せずコツコツと”、“無駄遣いしなければ自然と貯まる”、という人が多いようです。物欲や煩悩の塊のような筆者としては、「その“無駄遣いをしない”秘訣を教えてくださいよー!」と涙目状態ですが、小手先で何とかしようというその考え方自体が甘いのかもしれませんね。

ダイエットの第一歩が体重計にのることであるのと同様に、まずは家計の現状把握から。家計簿をきちんとつけるのは荷が重いので、まずは“コンビニで毎月いくら使っているか”などミニマムなことから始めてみようかと思いました。

その他、こんな意見も…

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「我慢することなく使うときは使い、フラストレーションをためない」(51歳男性/営業・販売)

「一年我慢して貯金を続ければある程度貯まるので使うのがもったいなくなります」(49歳女性/総務・人事・事務)

「節約は限界があるので、ダブルワークをして収入を増やす」(51歳女性/その他)

「株やiDeCo、純金積立の活用」(51歳女性/総務・人事・事務)

貯金といえば、ストイックな生活を思い浮かべる人(筆者含め)が多いかと思いますが、それだけが正解ルートとは限りません。“まずは期間限定でやってみる”とか“支出を減らすより収入を増やすことに注力する”など、言われてみると納得!……なアドバイスですね。

 

いかがでしたか? 貯金しなきゃ……と頭では思いつつも、なかなか行動に移せなかったり習慣化が難しかったりする人は、貯め上手な人たちの金言をぜひご参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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