kufura(クフラ) 仕事も家庭も、私らしく!を叶えるヒント

常備菜にぴったり!緑茶のプロに聞く「茶がら」を使った節約時短レシピ

はてなブックマーク facebook Twitter LINE

冬は温かい緑茶が一段と美味しく感じる季節です。いつも何気なく飲んでいる緑茶も、少しの工夫で様々な楽しみ方ができるそうです。

いつもの緑茶をより一層おいしく飲み、さらに残った茶がらまで活用して茶葉ごと味わい尽くす方法を、株式会社伊藤園マーケティング本部販売促進部第七課グループリーダー社内資格ティーテイスター1級保有者の志賀紀子さんにうかがいました。

今緑茶は海外でも人気!ヘルシーな飲み物として愛飲されている

志賀紀子さんによると、和食ブームの高まりを受けて海外でも緑茶人気が高まっているそうです。

「和食が平成25年12月4日ユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあって、緑茶も人気が出ているようです。和食と同じく、健康的なイメージが強いのでしょう。

海外の売り場を見ていると、“ヘルシーなグリーンティー”などというキャッチコピーでよく売られています。世界的には、基本的に紅茶の方がメジャーな飲み物。そして、紅茶にミルクや砂糖を入れて飲むのが一般的です。なので、ミルクも砂糖も入れない緑茶は、海外の人々にとっては健康的なイメージが強いのでしょうね。また、深い緑色の美しさも、評価されているようです」

自分の好みに合わせてお湯の温度に変化を!おいしい水にもこだわって

ここであらためて、緑茶の基本知識と正しい緑茶の入れ方を教えていただきましょう。

「緑茶の味の構成成分は、苦み・渋み・旨みの三つ。このバランスで味が決まるのです。そして、このバランスは茶葉の種類や入れる時の温度によっても変化します。甘み・旨みの強いのが好き、スッキリと渋みが強いのが好きなど、一人ひとり好みがあると思うので、それに応じて温度を変えてください」

志賀さんによると、高い温度で入れると渋みが強く、低い温度で入れると旨みが強く感じられる味になるそう。

「渋みが強いカテキンは、60度くらいから溶け始め、80度くらいで一気に溶け出すからです。そして実は、低温でも“苦み・渋みがないカテキン”が抽出されているのをご存知でしたか。

高い温度で入れた場合は抗菌効果が強いカテキン、低い温度は免疫力をアップさせる効果が高いカテキンが抽出されることが様々な研究機関の研究結果でわかっています。

水出し緑茶は渋みが少なく旨みが強いという理由で、最近とくに海外の方や小さいお子さんに人気ですが、渋くないからと言ってカテキンが摂取できていないというわけではありません」

水にこだわるのもポイントだそうです。

「温度の他にもうひとつ重要なのが、おいしい水で入れるということ。塩素やカルキの臭いが強いと、どんなにいい茶葉でもおいしいお茶になりません。硬水と軟水では、軟水の方が色も味も出やすいです。日本の家庭の水道水は一般的に軟水なので、浄水器を通したり沸騰させてカルキを飛ばした水を使うとよいでしょう」

捨ててしまうのはもったいない「茶がら」を活用した時短レシピ

緑茶を飲んだ後に残った茶がらを捨ててしまう人も多いでしょう。しかし、茶がらにも栄養成分は残っています。志賀さんに茶がらを活用したおいしい時短レシピを特別に教えていただきました。

「カフェイン、カテキン、ビタミンCなど、茶葉には様々な栄養素が含まれています。そして、その中でも水に溶け出しやすいものと溶け出しにくいものとに分類されます。

水に溶け出しにくいのが、食物繊維、ビタミンB群、ビタミンE、β-カロテンなどの栄養素。茶がら自体は本来食品として考えられていないので食品として栄養素を調べたデータはないのですが、おそらく水に溶けにくい成分は残っているだろうと考えられます。

5~6年前に“健康によい”という理由で深蒸し緑茶ブームがありましたが、あれは茶葉が細かいので茶こしを通って茶葉ごと飲めるというものでした。だったら、深蒸し緑茶以外でも茶葉ごといただいたらいいのではないかと思い、レシピを考案しました」

志賀さんによると、茶がら料理に適しているのは新芽のうちに摘んだ柔らかい茶葉。

「一番茶(新茶)、玉露の茶葉は、本当においしいです。私はゆでた青菜のような感覚で料理に使っていますよ」

茶がらの佃煮

【材料】

茶がら……茶葉4~12g分茶がら

醤油・みりん・砂糖……各大さじ1

白ごま……お好み

水……大さじ1~2

「よく絞った茶がらと調味料をフライパンに入れ、水気がなくなるまで焦がさないように炒ります。味見をしながら調味料を調整し、焦げそうな時は水を足して。仕上げに白ごまをふります。

常備菜としておすすめ。味見の時は苦く感じるかもしれませんが、味がなじむと苦みが気にならなくなます」

茶がら入り厚焼き卵

【材料】

茶がら……茶葉1g分の茶がら

卵……2個

醤油・みりん……各少々

サラダ油……適量

「ここでも、茶がらの水気をよく切って冷ましてから、溶き卵に調味料と混ぜてください。お茶の風味がほんのり漂う卵焼きになります」

お茶ゆで豚

【材料】

豚かたまり肉……500~800g

お茶液(1~3煎目)と水……400cc

「こちらは、茶がらではなく茶液を使った料理です。あまり口に合わなかったお茶や、安いお茶でもOK。お酒やネギを入れなくても、お茶でゆでるだけで肉の臭みをとってくれるんです。圧力鍋だと10分ほど。ゆで汁につけたまま冷めるまで置いておきます。そうすることで柔らかくなります」

 

緑茶の基礎知識と茶がらレシピについて伊藤園の志賀さんに教えていただきましたが、いかがでしょうか?

多くの人が日常的に飲んでいる緑茶ですが、その奥深さと魅力にあらためて気づかされます。

 


 

【取材協力】

志賀紀子(しがのりこ)

株式会社伊藤園マーケティング本部販売促進部第七課グループリーダー。伊藤園ティーテイスター1級、栄養士、日本茶インストラクター、紅茶アドバイザー、静岡県茶手揉保存会教師補資格保有。ティーテイスターとは2017年に厚生労働省より認定された伊藤園の社内検定制度で、 「お茶の伊藤園」として社員がお茶に関する高い知識を持ち、社内外にお茶の啓発活動が行えるよう1994年より運営している。

はてなブックマーク facebook Twitter LINE