切手の貼り方の基本ルール
切手の貼り方の基本ルール基本的に、はがき・封筒どちらでも貼り方は同じです。また、封筒のサイズ(普通サイズか大型か)によっても変わりません。
切手の位置は「縦書きは左上」・「横書きは右上」
切手を貼る位置は原則、「縦書きは左上」・「横書きは右上」と覚えて下さい。横書きの封筒でも左上のスペースに切手を貼ってあることが多いのですが、縦書きの封筒の切手の位置に影響された慣習です。
ちなみに、海外への郵便は横書き封筒の表側の左上に差し出し人の住所氏名を書き、切手は右上に貼ります。
切手を複数貼る場合は?
1枚のはがきや手紙に何枚か切手を貼っても基本的には問題ありません(慶事切手を除く。後述します)。郵便料金の改定が多かったため、1円・2円などの不足分を貼り合わせることも多いでしょう。ただし、特にビジネス上や目上の人に出す場合は「余った切手を寄せ集めて貼った」と見えることがないように最低限の枚数を貼るようにします。
複数枚貼る場合、無理に一か所に収めようとして、切手を重ねたりすることのないようにします。下の切手の金額が分からなくなり、料金不足の扱いになりかねません。
ケース別:切手の選び方と貼り方
ケース別:切手の選び方と貼り方用途別の特別な切手
切手は使用目的別に販売されているものがあります。一般的に馴染みがあるのは「年賀切手」や「お年玉つき年賀切手」。その年の干支などが印刷されています。それ以外に結婚式やおめでたい時の郵便物に使われるのが「慶事用切手」。しかし特に慶事用切手を使わなくてもマナー違反ではありません。
郵便局では、様々な用途のお祝いの封筒に貼ることができるよう「ハッピーグリーティング切手」も販売されていますので、それを使用してもいいでしょう。その他ふさわしい図柄の記念切手などでもOKです。
また、季節やイベントごとの記念切手も多数発売されています。
結婚式などには「慶事用切手」を
結婚式の招待状などには、専用の慶事用切手を使います。ただし、結婚式関連の郵便物に切手を2枚貼るのは、“別れ”を想像させて縁起が悪いとされていますので、1枚だけ貼るように注意します。
喪中・訃報に関することには「弔事用切手」を
自分が喪中であることや、自分の家に不幸があったことを知らせる訃報のはがき、また喪中はがきには「弔事用切手」を選びます。法事のお知らせや、喪中の相手に対する喪中見舞いにも同様の扱いがふさわしいでしょう。
暑中見舞いなど季節のはがきや挨拶状に貼る切手
季節の挨拶や、お中元お歳暮へのお礼状などを出す際、もちろん普通切手でも問題ないのですが、何となく味気なさを感じることも。季節の切手やご当地切手、記念切手など数多く販売されている美しい切手をぜひ活用しましょう。10枚セットのシートのものだけでなく、1枚ずつ購入できるものもありますので、窓口で聞いてみてください。
特に暑中見舞い、残暑見舞いなど夏のご挨拶に使う切手は、7月が「文月」ということもあり、「ふみの日」にちなんだ切手も販売されます。受け取る人の笑顔を思い浮かべながら切手を選ぶのも楽しいものです。
返信用封筒を同封するとき
返信用封筒を同封するとき返信用封筒に貼る切手
相手に送る書類の一部を返送してほしいときなどに、書類とともに同封するのが返信用封筒です。必ず返信がほしいときや、相手に郵便料や手間をかけさせないために切手を貼った返信用封筒を同封することがよくあります。
切手の金額には注意!
ただし、貼った切手の金額が間違っていると相手に余計な手間をかけることになってしまいますので、きちんと計算して切手を貼ることを心がけます。郵便の料金については郵便局のホームページを参照してください。
予想した重量が切手料金の金額が変わるギリギリのところだった場合は、念のため一段階上の料金の切手を貼っておくのがいいでしょう。
切手の貼り方がどんなスタイルであっても、また貼る場所が間違っていたとしても、料金さえ合っていれば相手には届きます。しかし、季節の挨拶を含め、フォーマルな場面で出すことも多い封書やはがきだからこそ、基本のマナーはしっかりと守りたいもの。用事で郵便局に立ち寄ることがあれば、ぜひ切手の売り場で記念切手などもチェックしてみてはいかがでしょうか。