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せっかくだから粋に楽しみたい!知っておきたいお寿司屋さんでの食事マナー

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カウンターで職人さんが握ってくれるお寿司屋さん。美味しいお寿司が食べられるのは嬉しいけれど、行くときにはちょっと緊張してしまうという人も多いと思います。お寿司屋さんには頼み方、好みの伝え方、お醤油の付け方やお箸を使うか使わないかなどちょっとした細かなマナーがたくさんあって、いまいち自信がないんです、という声をよく聞きます。
高級なお寿司屋さんでもリラックスして食事を楽しむために知っておきたいポイントについて、ご自身もお寿司が大好きというマナーアドバイザーの松本繁美さんに、じっくり教えてもらいました!

寿司を美味しく食べるための準備

香水はNG!

寿司は食材の繊細な味や香りを楽しむもの。また、わさびやしょうが、ネタによっては、ゆずなどの香りと共に食します。そのような食事に香水の匂いがしては味わうさまたげになるばかりか、職人さんやほかのお客さんにも迷惑をかけることになります。

たばこもNG!

同じく煙や臭いが美味しさを損なうという点からたばこもNGです。寿司店によっては喫煙可能な所もありますが、できる限り控えます。できればお店に入る直前にたばこを吸うのも避けます。

腕時計・ブレスレットは外す?

「カウンターに座る時は腕時計やブレスレットを外すのがマナー」と言う人もいますが、お店によりけり。高級な寿司店のカウンターは硬く傷のつきにくい素材である檜(ひのき)の一枚板が多く、あまり気にする必要はないとされます。カウンターが杉材などやわらかい木材のお店であれば、外しておく方が無難です。

また、手を動かすと音が出るような大ぶりのブレスレットは、ほかのお客さんの迷惑になるので避けます。

食事中のマナー

食べるのは箸でも手でもOK!

お寿司は手で食べる方が粋? 実際には手・箸どちらでも大丈夫です。手で食べる方が崩れにくい、箸で食べれば手をいちいち拭かなくてよいなどそれぞれ利点もありますので、自分の食べやすい方法を選びましょう。

手で食べる際は親指と人差し指、中指の3本で3方向からつまむようにすると食べやすいでしょう。

醤油の付け方

ネタにあらかじめ煮きり醤油や塩などで味をつけてから提供し、小皿の醤油が出されないところもあります。その場合はそのままいただきます。

にぎり寿司に醤油をつけるときはシャリ(ご飯)ではなくネタに醤油をつけます。シャリ(ご飯)に醤油をつけてしまうと、崩れやすくなるのに加え醤油の量が多くなってしまいがちです。

手で食べる時も箸で食べる時も、にぎりを一旦横にして、ネタを左側(右利きの場合)にし、醤油をつけると失敗がありません。

軍艦の寿司に醤油は必要?

ウニやイクラといった軍艦はひっくり返すことができないので迷うことがあるかもしれません。ガリやきゅうりに醤油をつけて寿司に醤油を塗る、という人もいますが、実は軍艦にするウニやイクラはもともと塩味が濃いので、そのまま食べればいいネタであることがほとんど。

底の海苔とシャリの間に付けるイメージで

お醤油の香りと共に味わいたい時は、職人さんにお願いして刷毛でひと塗りしてもらうか、にぎり寿司ほどシャリが崩れやすいわけではありませんから、醤油を少しだけ付けて食べます。

食べる順番や量はお好みでOK!

食べる順番について、淡泊な味わいの白身のものからと唱える人がいますが、特に決まりはありません。何を頼めばいいか分からないときは、職人さんに「今、何が美味しいですか?」「旬のものは何ですか?」と尋ね、すすめられたものから始めるとよいでしょう。

また、お酒を楽しみながらであれば、いきなりお寿司を握ってもらうのではなく、最初は刺身や焼き物、蒸し物などのお料理からスタートする人がほとんどです。それらを楽しんだ後で、締めで数貫だけ食べるという人も多くいます。ただし、巻物、とりわけ手巻きなどを最初から食べる人はまず見かけません。

また、いろいろ種類を味わいたいけれど満腹になってしまうのが心配というときは、シャリを小さめに握ってもらいましょう。

一番良いのは、知ったかぶりをせずに職人さんとコミュニケーションを取ることです。お腹の空き具合や味の好み、苦手な食材について伝え、どう食べ進むかはある程度お任せしながら食べ進むのがスマートです。

カウンター席でのふるまい、ここに注意!

カウンターに座ると、職人さんと会話をしなければならない気がします。しかし、無理に話す必要は全くありません。話をするなら、ネタの獲れた場所について、その季節のおすすめのネタや美味しい食べ方についてなどの話題が、職人さんも話しやすくその場にふさわしい話題になるでしょう。

また、カウンター席に座っていて、絶対してはいけないのは、隣り合った知らないお客さんに話しかけること。話しかけられるのを喜ぶ人ばかりではありませんから、お店側としてもとても困る行動になってしまいます。

また、職人さんとの会話を独占してしまうのも、粋な行動とは言えません。お客さんはほかにもいるのですから、周囲の様子を見て、適度な会話を楽しみましょう。

また、SNSや自分の思い出に写真を撮影する人が多いのですが、マナー上は考えもの。特にカウンターでフラッシュが光ればほかの人の迷惑にもなります。SNSで公開されたいと考えるお店ばかりでもありません。写真を撮るのはお店の人に許可を取ってからにするのがスマートです。

業界用語を使いすぎない!

知ったかぶりの用語は使わないのが基本ですが、「シャリ」「アガリ」などは今や誰もが知るところですから使っても問題ないでしょう。抵抗がある人は「寿司飯・ご飯」「お茶」と言えばいいだけのことです。

ただ、お会計の合図としての「おあいそ」は、「(お愛想が)なくて申し訳ない」の略語とされていて、本来は店側が使う言葉。普通に「お勘定(お会計)をお願いします」と言えば良いでしょう。または「ごちそうさまでした」と言えば控えめで好印象です。

 

寿司は本来、庶民のファストフード。「高級店では恥をかかずに粋に食べたい」とは誰もが思うところですが、意識しすぎて必要以上に気取って食べる必要もありません。寿司に限らず、お店での食事の基本さえ守れば、どこでも食事が楽しめます。

「食べる音を立てない」「姿勢よく座る」「カウンターやテーブルにひじをつかない」「大きな声でしゃべらない」そして何より「知ったかぶりをしない」。この5つは和洋中、どんなお店でも大切。

お店の人とのコミュケーションも楽しみながら、お寿司を味わってみてくださいね。

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