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いつまでに行けばいい?神社・お寺でのお参りの手順は?今さら聞けない初詣マナー【年末年始のマナー】

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初詣は何日までに行けばいいの?神社とお寺で違いはある?など、毎年お正月になれば何となく行ってるけど、「初詣」の正しい作法って意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。初詣の基本から、ニューノーマルに対応した2021年ならではの初詣の方法まで、マナーアドバイザーの松本繁美さんが詳しく解説します。

初詣の基本マナー

本来の初詣とは、地元の氏神様をお祀りするところに行って1年間無事に過ごせたことを感謝の気持ちをこめて報告し、新しい1年も見守ってほしいと祈願をするものです。一方、人気スポットにある神社や、行列覚悟の有名神社に人があふれる場面をテレビなどで見かけるのも、毎年恒例の初詣の風景。

まずは、初詣の基本マナーについて。ここでは感染症等の影響がない場合の、通常のお参りについてご説明します。

初詣は何日までに行けばいい?

できれば三が日(1月1日~3日)、遅くとも松の内にお参りすると良いでしょう。松の内とはお正月の松飾りをしている期間のことで、地方による違いもありますが、一般的に関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされています。

喪中・忌中には初詣に行っていい?

「喪中には初詣には行かないもの」という人もいます。「喪中」は葬儀からの約1年間を指しますが、喪中であっても忌中でなければ初詣に行っても大丈夫。宗派によっても多少異なりますが、仏式での「忌中」は一般的に四十九日までで、その間は故人を偲んでお祝い事や祭り事には参加しないものとされています。仏式では四十九日の法要、神道では五十日祭のあとを「忌明け」とします。

仏式で葬儀をし、忌明けをしたから神社に初詣に行ってもよいかというのも、本来矛盾がある話ではあります。日本では神道と仏教が生活の中で共存していることがほとんどなのでこういった混乱が起こりがちですが、そこはあえて難しく考える必要はないでしょう。

神社仏閣に手を合わせに行くことは、新年を寿ぐだけでなく、亡くなった人のための祈りの意味もあります。それが、初詣の時期と重なったとしても、神社もお寺も拒むことはしないと思います。忌が明け、自然な気持ちで新しい年に手を合わせれば、故人も喜んでくれるのではないでしょうか。

 

神社での初詣の作法

神社は神聖な場所であり、鳥居は聖域を区切るものです。鳥居のすぐ前まで来たら、一礼してからくぐります。鳥居がいくつもある神社では、一の鳥居から順にくぐります。

中央は神様が通る道とされているため、参道の真ん中を歩かないことも覚えておきましょう。ただし混雑しているときは神社の誘導に従って歩きます。

参拝の前に、参道の脇などにある手水舎(てみずや)で手と口を清めます。

【手水の順序:手と口を清める】

  1. ひしゃくを右手で持って水を汲んだら、左手に水をかけて清める。
  2. ひしゃくを左手に持ち替え、右手に水をかける。
  3. 再び右手でひしゃくを持ち、少しの水を左の手のひらで受けて口に含み、静かに軽く口をすすいで出す。ひしゃくには直接口をつけないこと。
  4. 左手に少し水をかけたら、ひしゃくを立てて残った水で柄を流し、元の場所に置く。

お清めを済ませてご神前に進んだら、まず会釈(15度の角度のお辞儀)をします。お賽銭は神様に捧げるものなので腕を振り上げて投げるのではなく、手を腰のあたりに下ろした状態から静かに入れます。鈴があれば振って鳴らします。そして「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼します。

【拝礼の手順:二礼二拍手一礼】

  1. 深いお辞儀(最敬礼)を2回する(二礼)。姿勢よく背筋を伸ばし、ゆっくりと腰を45度~60度くらいまで曲げて頭を下げる。
  2. 胸の高さで2回、拍手をする(二拍手)。肩幅くらいに両手を開いてたたく。
  3. 指先を揃えて手を合わせ、神様に感謝し、お祈りをする。
  4. 最後にもう一度、深いお辞儀をする(一礼)。

参拝が終わったら、鳥居をくぐりぬけた後、振り返ってもう一度最後に会釈して退きます。

お寺での初詣の作法

お寺の山門は俗界との境界にあたります。静かに合掌し、一礼してくぐりましょう。左右に仁王像が安置されているときは、それぞれに手を合わせます。

神社とは違い、お寺の参道は中央を歩いても問題ありません。手水舎で手と口を清める順序は神社と同じです。左手、右手、口の順に清めたら、左手、ひしゃくの柄をすすぎ、ひしゃくを元に戻します。

境内にお線香を焚く大きな常香炉がある場合は、煙を浴びて身を清めましょう。体の調子の悪いところに手で煙を導くようにすると良くなるとも言われています。

本堂に進んだら、一礼をしてお賽銭を入れます。お賽銭は乱暴に投げ入れたりせず、そっと手を近づけて入れます。鈴があれば鳴らし、胸の前で静かに両手を合わせて合掌します。心を込めてお祈りをしたら、手を合わせたままで深くお辞儀をします。参拝が終わったら、感謝を込めて会釈し、退きます。

どうなる?2021年の初詣

新型コロナウイルスの流行で、2021年は初詣も大きく変化しそうです。話題になっている分散参拝、バーチャル初詣、オンライン初詣などについてご紹介します。

1.分散参拝

例えば、東京都内でも有数の参拝者数を誇る神田明神では、商売繁昌を祈願しての会社単位での参拝も多く、仕事始めに当たる1月4日、5日には昇殿参拝の人数の制限、ホールでの祈祷の際の人数の制限、昇殿参拝の時間延長などを予定しています。

個人での初詣に関しては制限を設けていない神社がほとんどのようですが、できるだけ混雑を避けて参拝するようにひろく呼びかけられています。松の内に限らず1月中は初詣と考えゆっくりお参りするのも良いのではないでしょうか。

境内のライブカメラ映像から混雑状況を確認できるようにする神社(神田明神、鶴岡八幡宮など)、お守り、祈祷したお札の郵送に対応してくれる神社(浅草寺、出雲大社など)、年内からお札や破魔矢などの授与を始めている神社(春日大社、氷川神社など)など様々な対応を行っています。自分が行く予定にしている神社についても事前に調べておくとよさそうです。

2.スマホで初詣!?オンライン対応の神社も

縁結びのお神様として有名な福岡県の鳥飼八幡宮では、神社への賽銭、参拝、おみくじ、絵馬の奉納、お守りの授与まで体験できるオンライン初詣が話題になっています。

また、バーチャル参拝ができるのが、世界遺産である東大寺。「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)もいつもとは違った角度から見ることができます。

 

誰もが大きな変化に対応せざるを得なかった2020年、新しい年が良いものになるようにとの願いもいつもの年とは違ったものになりそうです。初詣に関しても、遠くてあきらめていた神社のお札を郵送してもらえたり、Web上で参拝気分が味わえたりといった新しい形が生まれつつあります。変化に直面する年末年始をポジティブな気持ちでとらえ、新年を楽しく迎えてくださいね。

 

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