ショート動画で時間が溶ける
null通勤時間や寝る前など、暇さえあればついつい見てしまうスマホ。SNS、動画配信サービス(サブスク)、ニュースサイトなど、スマホがあればいくらでも時間が潰せる時代です。
筆者が主にスマホで見ているプラットフォームは、「Instagram」と「TikTok」です。SNSを見ていることが多いですね。とくに「TikTok」は「時間が溶けた」という表現がピッタリなぐらい気づけば長時間見てしまっています。
動画に限っていうと、推しのダンス動画をスマホの「YouTube」で見ることはありますが、「Netflix」などでドラマや映画を見るときには大きな画面がいいので「ファイヤーTVスティック」を使ってテレビで見ています。スマホで見るのは手軽ですが、物語があるものは腰を据えて見たい気持ちがあるのも理由です。
スマホでどんなコンテンツ配信プラットフォームを利用している方が多いのでしょうか。20〜50代の男女別で「スマホを通して見る動画」のアンケートを取ってみました。
男女共に「YouTube」派が圧倒的な結果に
nullQあなたはスマホで動画を見るとき、何を通して見ていますか?(複数回答可)
【男性】
YouTube……73.6%
X……25.8%
TikTok……21.4%
Instagram……19.8%
Amazonプライム……17.0%
【女性】
YouTube……71.4%
Instagram……35.7%
TikTok……29.5%
X……26.8%
TVer……22.3%
Amazonプライム……15.2%
男女ともに、「YouTube」を見ている方が圧倒的に多い結果になりました。筆者として意外だったのは男性にとって「X」が動画を見るプラットフォームであること。「X」は、みなさんの発言を見るものだと思っていたので、動画を中心に見ている方が多いのは驚きでした。女性の動画視聴2位は「Instgaram」、ここで男女差が出た印象があります。「X」ユーザーは男性多め、「Instagram」ユーザーは女性多めなのでしょうか。
「Instagram」と「TikTok」は、もはや動画を見るコンテンツとして定番ですね。筆者もしょっちゅう見てしまいます。「Instagram」も写真を投稿するというよりは、ストーリーズやリールに動画をアップするのが主流のようです。アプリ内で簡単に編集もできるので、発信もしやすいツールになっていると思います。
地上波のドラマやバラエティをチェックするプラットフォームとしては、テレビよりも「TVer」が圧倒的なんだと思いました。リアルタイムで見ないだけで、みなさん地上波の番組はチェックしているのかもしれないですね。
さらに驚いたのが動画配信サービスが「Amazonプライム」しかランクインしていないこと。「Netflix」や「hulu」、「U-NEXT」などは極少数の方のみが回答していました。「Amazon」は、通販サイトとしてプライム会員になっている人も多いと思われるので、動画のためだけに「Amazonプライム」に入っている人はもしかしたら少数かも? あくまで付属品である「Amazonプライム」を楽しんでいそうな気がします。
もっと動画配信サービスを利用されている方が多い結果になるであろうと思っていたのですが、筆者と同じでドラマや映画はテレビでゆっくり見たい派が多いのかもしれません。
スマホで動画を見ない派も、男女ともに20%弱いました。非常に健全だな、と思ってしまいました……!

老若男女問わず、エンタメと投資・政治動画が強い
nullスマホで動画を見ている方々に「スマホでよく見る動画コンテンツ」も伺いました。
【男性】
1位 スポーツ
・野球、プロ野球、サッカー、MLBハイライト
・格闘技、テニス、競馬(『ウマキング』など)
2位 エンタメ・趣味系
・YouTuberの切り抜き動画(『ヒカル』、『ラファエル』、『
・ゲーム実況(『スマブラ』、『遊戯王』、『GTA5』など)
・アニメ(『名探偵コナン』、『弱虫ペダル』、『ワンピース』など)
・パチンコ、パチスロ(『きむちゃんねる』・スロット系YouTuber)
・音楽(ミュージシャンやアイドルのMVなど)
・コント、お笑い(『エガちゃんねる』、『水曜日のダウンタウン』、『秋山歌謡祭』など)
3位 情報・学び系
・経済・ニュース(上念司、資産運用、為替ライブ)
・雑学、ゆる言語学ラジオ
・試験勉強、資格試験、知識系動画
・予知、不思議、都市伝説など
4位 動物の癒し動画
・猫、犬の動画(『もちまる日記』、『みにら日記』、『ねこねこチャンネル』など)
5位 料理
・『リュウジのバズレシピ』、『きまぐれクックKimagure Cook』、『wilderness cooking』など
【女性】
1位 YouTuber、タレントチャンネル
・タレントや有名人のYouTubeチャンネル(『よにのちゃんねる』、『ナスメンチャンネル』、『NAKATA UNIVERSITY』、『辻ちゃんネル』、『ヒカル』、『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい』、『ジャルジャルタワー』など)
2位 ドラマ・映画・アニメ
・地上波ドラマの見逃し配信(TVer)
・韓国ドラマ(『財閥家の末息子』などのドロドロ系全般)
・アニメ(『Dr.STONE』、『
3位 動物癒し動画
・猫、犬などのペット動画(『もちまる日記』、『柴犬とん』、『鳥羽水族館』など)
4位 アイドル・音楽系
・BTS、Stray Kids、SixTONES、嵐、INI、花村想太(Da-iCE)など
・「TikTok」などの短め音楽コンテンツ
5位 健康・美容・料理系
・ストレッチ、筋トレ。ラジオ体操、痩せる運動(たるみケア、クマ解消など)
・メイク、ファッション
・レシピ動画
6位 情報・ライフスタイル系
・政治、投資系(『ABCニュース』など)
・旅行、Vlog、街録チャンネル
・ミニマリスト、片付け系
・作業用BGMやラジオ感覚の配信
男女で見ている動画に大きな違いがありました。しかし「エンタメ要素」、「動物」、「投資・政治」については、どちらもランクイン! 癒しを求めつつも、みなさん現実も見ているのが浮き彫りになる結果となりました。教養や社会系の勉強を本でするよりも、動画で学ぶほうが手軽で、より理解度も深まるということでしょうか。
「何を見ているか」を伺った結果を見ても、ほとんどが「YouTube」で見られるコンテンツであることがわかりました。アニメ、ドラマについても一部「YouTube」で配信しているものもありますし、動物癒し動画や政治系の動画についてはYouTubeチャンネル名を答えている方がほとんどでした。
エンタメ、癒し、政治、料理、ダイエット、どんなコンテンツでも見られる「YouTube」は最強かもしれませんね……!

スマホでの主流は「ながら見できる動画」
nullスマホで見る動画は、よりエンタメ要素の高いものが上位にある傾向がありました。YouTuberの動画であったり、スポーツ動画は「ながら見もできる」動画。通勤の合間、料理をしながら、お化粧をしながら、なんとなく流している動画なので、手軽に見られる「YouTube」でのコンテンツがちょうどいいのだろうという印象を受けました。
男女どちらとも切り抜き動画やショート動画が人気なのは、短くサクッと見て「癒しをくれる」、「知識が増える」、「ちょっと笑える」など、タイパのいい動画を求める人が多いということかもしれません。


山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。