そこで『kufura』では「美容皮膚科」や「美容整形」に対しての意識調査を実施。20〜60代の女性に印象や本音を聞いてみました。
美容皮膚科、美容整形を体験したことがある人は約1割!
null20〜60代の女性158人に「美容整形」もしくは「美容皮膚科」を利用したことがあるのかを聞いてみました。すると、驚きの結果に!
ある……12%
ない……88%
なんと、利用したことがあるのは約1割! 大多数の方が利用したことがないという結果になりました。興味がある人は増えている印象でしたが、実際に利用するまで踏み込めている人はまだ少ないようです。筆者もそうですが、「整形する」という言葉の重みに不安があるからなのでしょうか。
印象についてもヒアリングしてみました。

【抵抗がある派】
「メスを使うのは恐ろしい気がします」(56歳/その他)
「本当にキレイになるのか、技術がある医院なのか、不安要素が多いからやりません」(40歳/その他)
「試したいが失敗が怖いです」(63歳/総務・人事・事務)
「一度やったら、やめられなくなりそうで怖いです」(36歳/主婦)
「生まれてきた体に傷をつけたくありません」(53歳/主婦)
「そのお金があったら、別なことに使いたいです」(51歳/その他)
「高価だし、いつまでその効果が続くのかもわからないので、怖いと思います」(54歳/金融関係)
「絶対にしません。顔のパーツに不満がないのと、人工的な顔をして生きるのが嘘つきな人生のようで嫌です。年齢とともに加齢サインが肌に出ていますが、美容整形ではなく、コスメやエステなどで対応したいです」(53歳/その他)
「顔にメスを入れてまでキレイになりたくないです」(52歳/その他)

【興味がある派】
「本来、顔になかったシミなどを除去するのはいいと思います」(49歳/総務・人事・事務)
「自分の体にコンプレックスがあり、それがネガティブな思考に繋がるのであれば、前向きになるためにも整形をするのはいいと思います」(58歳/その他)
「医療脱毛は、毎日の手間も省けるし、やって損はないです」(47歳/営業・販売)
「キレイになるなら、やっていいと思う」(45歳/営業・販売)
「切ったりするのは嫌ですが、シミ取りやシワを減らすのはやってみたい」(48歳/営業・販売)
「自分が納得してやっているのであれば、いいのではないでしょうか。ただ、取り憑かれたように何度もするのはよくないとも思います」(44歳/主婦)
「自分が満足するのならいいのでは。失敗の心配がなければやってみたいです」(50歳/主婦)
「太っているので、たるみも気になりますし、糸リフトを切望しています」(62歳/その他)
「シミ取りくらいでは、整形にならないのでは?」(59歳/主婦)
「切開するものは躊躇するけれど、照射系までならOKと思っています」(53歳/主婦)
「悩みを解決できるのであれば、お金を払ってでも解決したいです」(30歳/その他)
「度が過ぎなければ、メンテナンスとしてフォトフェイシャル程度はOK」(52歳/総務・人事・事務)
賛否両方の意見がありましたが、「抵抗がある派」は、メスを入れることへの怖さや金銭面での不安。また、整形依存になってしまうのではないかと心配する声が目立ちました。
「興味がある派」は、悩みやコンプレックスを解消できるのであれば整形もひとつの手であると考えている人が多いようでした。また、シミ取りや照射系などのメスを入れずに施術ができ、ダウンタウンなども短くて済むものについては「やりたい!」という声が多数。
メスを入れるのか、入れないのかによって、整形することへの抵抗感がだいぶ変わる印象でした。

大多数は医療脱毛経験者
null実際に「美容整形」、「美容皮膚科」を利用したことのある方に何の施術をしたのかも聞いてみました。
医療脱毛……10.5%
二重術……5.3%
ヒアルロン酸注射……5.3%
ボトックス……5.3%
エステサロンで脱毛の施術を受ける人も多いと思いますが、エステサロンでは医療行為である毛根の破壊ができないため、効果は一時的。美容外科や美容皮膚科で受けられる「医療脱毛」は、毛を生やす組織を破壊する医療行為ができるために、その効果は半永久とも言われています。
筆者は「医療脱毛」経験者です。費用はエステサロンより高額でしたが、効果は実感しています。最近は、脇や腕、足だけでなく、VIOの脱毛をしている人も増えているようですね!
二重術ですと、切開している人も多いかもしれないですが、ほうれい線やシワを改善するヒアルロン酸注射や小顔効果があると言われるボトックスなどは、施術時間も短く、ダウンタウン期間がほぼないものも多いので、受けやすい施術なのかもしれません。

整形は、興味はあっても踏み出せない
null身近な存在になってきていると感じていた「美容整形」ですが、まだまだ抵抗のある人が多い結果となりました。とくに「美容皮膚科」については、もっと利用している人が多い結果になるかと思いましたが、費用面などで踏み切れない人がほとんどのようです。
コメントの中には、Z世代にとって「整形」はファッションの一部になっているという声がありました。
筆者の友人の娘(中学3年生)も二重術をしたいと言っていて、高校生になる前に施術を受ける方向で話が進んでいるそう。10代の子たちにとっては、自分を好きになる方法のひとつに「整形」があるのだとか。
二重術を受けることで自信が持てたり、前向きになれるのであれば、選択肢のひとつとして考えてみてもいいのかもしれません。親である筆者としては、子どもが「依存」しないよう注意が必要だと思っています。二重術だけにとどまらず、何度も整形を繰り返すことにならないよう、子どもとよく話し合う姿勢も大切ですね。
昔に比べて整形ができる医院も増え、海外で施術することも容易になりました。しかし整形は「コスパ」では選べない部分が大いにあるので、口コミや事前の情報収集が重要。せっかく利用するのであれば、「安全にキレイになれる」医院を見つけて、失敗のない施術をしてもらいたいものです。


山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。