配送方法は「メルカリ便」と「それ以外」で分けて考える
nullメルカリの配送方法は「メルカリ便」とそれ以外で区別する必要があります。メルカリ便には主に、ヤマト運輸と連携する「らくらくメルカリ便」と、郵便局と連携する「ゆうゆうメルカリ便」の2つがあります。
●メルカリ便
「らくらくメルカリ便」は、ネコポス、宅急便コンパクト、宅急便(60~200サイズ)の3種類。
「ゆうゆうメルカリ便」には、ゆうパケット、ゆうパケットポスト、ゆうパケットポストmini、ゆうパケットプラス、ゆうパック(60~170サイズ)の5種類があります。
いずれも匿名配送や追跡が可能。かつ、どの発送方法もそれぞれ全国一律の料金設定となっているため、遠方のユーザーが購入した場合でもそれによって送料が上がる(=出品者の利益が減る)ことはありません。
●メルカリ便以外の発送方法
メルカリ便以外では、普通郵便やレターパックなどがメインになってきます。こちらの場合は匿名配送が使えないですし、普通郵便では追跡もできません。
以前は、普通郵便で送ることによってメルカリ便より送料が抑えられるケースも多かったものの、10月から郵便料金が値上げされたことにともない、大きなメリットが出づらくなっているのが現状です。
それぞれの発送方法の金額一覧は、メルカリ公式サイトの「メルカリ発送方法ガイド」でもチェックできます。
大きく3タイプ!「商品ごとの発送方法」
nullメルカリのベストな送り方は、商品の形や素材によって違ってきます。重さやサイズも商品によって様々ですが、概ね「平たい」「小さいけれど厚みがある」「大きくて重い」の3つに分けて考えるといいでしょう。
金額を考慮して選ぶ「おすすめの発送方法」についてはのちほど触れることにして、まずは基本的な考え方をご紹介します。
●「平たい」ものの場合
例えば本やDVD、薄手の衣類などの「平たい商品」の場合には、ネコポス、ゆうパケット、ゆうパケットポスト、ゆうパケットポストminiが向いています。
ただし、ネコポス、ゆうパケットには、厚みが必ず3cm以内でなければならないという決まりがあります。
一方、ゆうパケットポスト、ゆうパケットポストminiはポストに投函できればいいので、厚みが3cmを多少超えても発送できる場合があります。
●「小さいけれど厚みがある」の場合
厚みが3cmを超え、ポスト投函もできないとなれば宅急便コンパクトか、ゆうパケットプラスになります。この2つは専用箱が必要になるので、コンビニなどで購入しておきましょう。
●「大きくて重い」の場合
重さがあり荷物のサイズも大きくなってくる場合には、宅急便やゆうパックを利用します。この2つの使い分けは、重さがポイント。宅急便はサイズ+重さで料金が変わりますが、ゆうパックは重さは一律25kgまでとなっていて、サイズで料金が決まります。
そのため、サイズが「小さめ」で、かつ「重い」ものの場合は、ゆうパックの方が安くなることが多いのです。
同じものでも「梱包の仕方」で料金が変わる
nullメルカリの梱包は、できるだけ小さく、薄くすることがコストを抑えるポイントになってきます。ここで具体的な例を出してみましょう。
●洋服の場合
洋服を可能な限り薄くして発送しようと思うと、たたみ方に注意が必要になってきます。
くるくると丸めると一見コンパクトにはなりますが、この方法では厚みが出てしまいます。これでは宅急便コンパクトやゆうパケットプラスでもおさまらず、宅急便やゆうパックを選ぶことになり、送料が上がってしまいます。
宅急便だと60サイズでも750円になってしまうので、それならば洗濯物をたたむ時のように薄くした方が送料を抑えられます。もしネコポスで送れるならば210円です。
縫い目が重ならないようにたたむと、厚みを抑えることができますよ。
●本やDVDの場合
本やDVDはいくつも重ねると厚みが出てしまうので、重ねるものを少なくしましょう。
例えば文庫本を4冊重ねるとサイズの割に厚みが出てしまい、宅急便コンパクトやゆうパケットプラス、もしくは宅急便やゆうパックを選ぶことになります。ですが、2列に分けて2冊ずつ重ねれば、ネコポスやゆうパケットで送れる場合もあります。
宅急便コンパクトは450円+専用箱70円で520円、ネコポスなら210円です。
●クッション材をあえて使わない場合も
壊れ物の場合はクッション材で包んで発送するのが大前提になりますが、もし壊れにくいならば、クッション材を使わないで送った方が送料が抑えられます。例えばボールペンを送るとしたら、袋に入れて外側の梱包をすれば210円のネコポスで送れます。
でもクッション材に包んでしまうと厚みが出て3cm以上になってしまうこともあるのです。そうすると宅急便コンパクトになって520円かかります。必ずしもクッション材を使うのではなく、送料を考えて使っていくことも大切です。
商品の梱包の仕方でも送料が大きく違ってくるので、「できるだけ薄く、コンパクト」を意識して梱包していきたいですね。ただ、送料を抑えるためにギュウギュウに詰め込んだりすると購入者からの印象が悪くなるのでNGです。
メルカリマニアの筆者が「おすすめしたい」配送方法
null筆者の経験上、メルカリで利用する回数が多いのは、ゆうパケットポストmini、ゆうパケットポスト、宅急便コンパクトです。もちろん出品する商品のサイズによっては、これ以外を利用することになりますが、洋服や小物などの発送はこれらで対応できることが多いです。
また筆者は匿名配送が絶対条件なので、メルカリ便以外は使用していません。
●ゆうパケットポストmini
ゆうパケットポストminiは送料は160円、専用封筒20円の合計180円で送れる方法です。サイズは21×17cmなので少々小さいですが、厚みはポスト投函ができればOK。ちなみに、重さは2kgまで。例えばトレーディングカードやCDやDVD、アクセサリーなどもこの方法で送れます。
●ゆうパケットポスト
ゆうパケットポストminiと同じようにポスト投函ができるので、とっても楽。サイズは3辺の合計が60cm以内、長辺が34cm以内、重さは2kgまでとなっています。
発送する際には、専用のシール(1枚5円)が必要で、ローソンや郵便局のほかダイソーでも販売されています。ゆうパケットポストminiでサイズオーバーしてしまう場合、筆者はゆうパケットポストを活用しています。
●宅急便コンパクト
ゆうパケットポストで対応できないような厚みのあるものは、宅急便コンパクトを利用しています。専用箱は高さ5cmまで対応するので少し厚みのある洋服、雑貨などに重宝しますよ。
宅急便コンパクトとゆうパケットプラスの使い分けについて聞かれることがよくありますが、この2つ、実は対応している厚みが違うのです。ゆうパケットプラスは7cmまで対応しているので、宅急便コンパクトで厚みがオーバーするようなら、ゆうパケットプラスを使うようにしています。
発送の際に「注意すべき」こと
nullメルカリの発送で注意したいのは、過剰に梱包することで荷物のサイズを大きくしてしまうことです。例えばクッション材も大量に使えばいいというわけではなく、適量で商品をきちんと保護すればいいのです。
とはいえ、逆にクッション材が必要な商品なのに、送料を抑えるために簡易包装にすると商品が破損する恐れもあります。さらに壊れ物や貴重品の場合は、必ず追跡ができる、補償がある方法を選びたいですね。
発送のタイミングについても、もし遅くなってしまうならば購入者に連絡をしておきましょう。相手も商品の到着を心待ちにしていますから、何も連絡がないまま発送されないと不安になり、トラブルに繋がってしまうこともあります。
メルカリでは相手の気持ちを考えることが取引をスムーズに、そして気持ちよく終わらせるために欠かせません。それは発送においても同じです。
要点をしっかり押さえつつ、上手にメルカリを活用していきましょう。
※ 価格はすべて税込みです
※ メルカリのご利用・それに伴うやりとりに関しては、個人の責任のもとで行ってください
フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。