子どもと温泉など温浴施設に行く際、何歳まで男女で混浴をさせますか? 自治体によっては小学校高学年になっても異性の親と一緒に入ることを認めている地域もあり、その対応には違いがあります。
しかし、頻発する子どもへの性被害を受けて、厚生労働省が公衆浴場での混浴を規制する年齢を、「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に引き下げました。各地で年齢を引き下げる動きがあるようです。
『kufura』では、子どものいる20〜50代の男女に温泉マナーについてアンケートを実施。混浴問題についても、さまざまな意見が寄せられました。
気をつけることが多すぎて、子連れではくつろげない
null子連れで温浴施設に行くかを聞いたところ、約3割が「行かない」と回答。行く派でも「半年に1回」と答えた人が多く、子連れで温浴施設に行くことに抵抗を感じていることがうかがえます。
その理由としては、共同浴場でのマナーを子どもが守れるのかどうかに気を配りすぎて、自分がくつろげないからという回答が特に目立ちました。
「他の人に迷惑をかけないように静かに離れた場所で入浴していました」(女性43歳/主婦)
「床で滑ったり、熱いお湯に入ってしまわないようにしていました」(54歳男性/総務・人事・事務)
「滑って転ばないか、溺れないか、飛び込んで水しぶきを他の人にかけないかなど、常に見張っている状況です」(53歳男性/その他)
「大声を出したり、遊んだりしないように注意。また、入浴中に他の人をジロジロと見ないように教えていました」(53歳女性/出版・マスコミ関係)
「湯船の中で用を足さないように気をつけていました」(55歳男性/その他)
広いお風呂では、子どもはついついはしゃぎたくなってしまうもの。それを制するのは、なかなか大変です。ゆっくり入りたいのに「もう出たい」と言われたり……。子どものペースに合わせて温泉や大浴場に入るぐらいなら、行くのを控えようと考える人の気持ちもわかります。
異性のお風呂に入るのは大丈夫?不安に思う人が多数
null温泉施設で親子連れを見かけたときに感じたことでは「異性の親と一緒に入っていることへの違和感」という回答がたくさん寄せられました。
「けっこう大きい男の子が女湯に入っているのを見たときは驚きました」(53歳女性/その他)
「小学3〜4年生の男の子が女湯にいて、ちょっとビックリしました」(40歳女性/主婦)
「小さい子どもとはいえ、男湯に女の子を連れてくるのは、あまりよろしくないと思う」(56歳男性/営業・販売)
未就学児であれば、仕方ないという声もありますが、全体としては性別で分けて入るのが望ましいと考えている人が多い印象です。とはいえ、異性の子を持つシングルマザー、ファザーであったり、子どもがどうしても入りたくない!という場合もあるのが現状。オペレーションの工夫も必要になりそうです。
オムツが取れてない赤ちゃんは大丈夫?
nullお子さんがいる家庭では、赤ちゃんが自宅のお風呂の中で用を足してしまうという事件を経験したこともあるはず。そんな赤ちゃんを公共の温泉施設に連れて来ても大丈夫なのか?と不安視している人も。
「オムツが取れていない赤ちゃんが入っていて、心配になりました」(38歳女性/主婦)
「小さい子どもだと、絶対おしっこしてそうだなー、オムツはずれてないよね……とか思ってしまいます」(50歳女性/公務員)
「明らかに赤ちゃんくらいの子どもを連れて来るのは微妙かな」(25歳女性/営業・販売)
「オムツが取れてるのかわからないくらい小さな子どもの場合は、少し気になります」(45歳女性/主婦)
施設によってはオムツが取れていない子どもは、入浴ができないルールのところも多いよう。100%ダメということではないですが、万が一の粗相がないよう、細心の注意が必要です。
温浴施設は子連れにハードルが高いけど…
null否定的な意見もある一方で、「どの親子もルールを守って静かに入っていたので感心しました」(51歳女性/主婦)や「どのご家族も周りへの気遣いをしていることが多いように思います」(51歳男性/その他)といった肯定的な目で見守っているという方もいらっしゃいました。
中には「お母さんが大変そうだったので、手伝ってあげたかった」(47歳女性/主婦)という方まで!
「子連れで◯◯」は、何においてもハードワークですが、その中でも温浴施設はかなりハードルの高い行為。それでも自宅とは違う大きなお風呂に入るのは、子どもにとっても楽しいことに違いないですよね。
大勢の中に入ることに抵抗がある人は、少し料金は割高になってしまいますが、貸切風呂を利用して「プチ贅沢」をするのもよさそう。周囲を気にすることなく、親子水入らずの時間を楽しんでみるのもいいかもしれません。
山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。