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1,000円超えは当たり前「ゴージャスかき氷」の世界、昭和は遠くなりにけり「ママトモ同志 #38」

コミック連載『ママトモ同志』第38話!

昔はかき氷って、シンプルで駄菓子的なポジションだったと思うのですが、今はそれはもう芸術的なスイーツに進化しています。

子連れでキャッキャと食べるものではないのかも……!?

人気店は2~3時間待ちなど当たり前

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所詮そんなに量が食べられるものではなかった

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山田シャルロッテです。

暑い!……こんな時にいただくかき氷は最高です。

ところで、昨今のかき氷の進化、すごいですね。とにかくゴージャス。水の綺麗な場所の山奥の氷室とかで時間をかけて作られた天然氷などを輸送してきて、そこに、素材を活かしたソースやペースト、クリーム+豪華なトッピングの数々が盛られていく…昭和生まれの筆者が長らくイメージしていた「かき氷」とはベツモノの「ハレの日用スイーツ」という感じです。

昭和~平成初期の「かき氷」は、削った氷に、たぶん果汁1%もなさそうな派手な色のシロップや練乳がかかってるくらいの、シンプルなおやつ。で、溶けないうちに!と急いで食べるとこめかみがキーンとなったりする。……それでもじゅうぶん、「暑い日のトキメキおやつ」だったんですけどね。天然氷だとキーンとなりにくいそうですね。

「令和の豪華なかき氷」、筆者もいくつかトライしたことがありますが、どれもこれも「こんなのはじめて!……これがかき氷!?」と、昭和脳に落雷レベルのおいしさで、ホント、スイーツの進化と、作った方への感謝で震えました。

……ただし、もれなく、その味にたどりつくまでの行列や待ち時間が猛烈に長かった! 外で待ったら熱中症になりそうだし、屋内で時間をつぶすと冷房で身体が冷える。待ちに待ったかき氷とのご対面までに、体温調整の工夫が必要。

そして……値段もゴージャス! 「令和かき氷」の原価や完成度からすれば妥当な価格なのですが、ふと昭和脳が「かつてのかき氷」との違いを比較してしまい「え!? 私、かき氷に1,500円とか使っちゃって……富豪!?」と、愉悦とビビリを同時に感じるのです。

……そんな感じで、ここ数年、毎夏、意を決してゴージャスなかき氷を食べに出かけるたびに「すごい時代になったなぁ……。私、大人になったなぁ…」と、しみじみしてしまうのです。

山田シャルロッテ
山田シャルロッテ

ライター&イラストレーター・漫画家。1児を高齢出産後、都内で子育て中。
仕事をしながら子どものお稽古事やスポーツ活動の委員、PTA活動などもけっこう参加するので、ママ友多数。

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