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今の日本から「追い出したい鬼」といえばズバリ?…男女445人に聞きました 【節分の日】

2月3日の「節分」は、1年間の無病息災を願う行事。とりわけ、正月早々からネガティブなニュースが相次いでいる2024年においては、社会が少しでも明るい方向にむかうように「鬼は外、福は内!」と声を大にしたい人が多いのではないでしょうか。

そこで、『kufura』では、男女445人を対象に、“今の日本から追い出したい鬼”についてアンケートを実施しました。

自然災害

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災害の鬼なんて出ていけ! 皆に幸せになってほしい」(49歳男性/その他)

災害で暗くなっている心の鬼。日本が元気になるようポジティブになりたい」(38歳女性/主婦)

不安の鬼。地震のニュースなど不安がある人も多いと思うがみんなで乗り越えていけたらと思う」(37歳女性/主婦)

能登地方を中心に甚大な被害を及ぼした能登半島地震。被災地の厳しい状況が日々、報じられるのを見て、心を痛めている人は多いのではないでしょうか。地震をはじめとする自然災害は人間がコントロールしようがない事象ではありますが、被災地外からはせめて一刻も早い復興を祈るとともに、自分たちは当たり前の日常を送れることに感謝し、穏やかな気持ちで過ごすことがひとつの道かもしれません。

疑惑がある政治家

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国民のことを第一に考えていない国会議員。志を高く持っていただきたい」(58歳男性/公務員)

今の政治家を一斉に変えたいです。もう自分の私利私欲しか考えない政治家にはウンザリです」(49歳男性/営業・販売)

政治を腐敗させている国会議員という鬼。昨今の裏金問題など、いい加減我慢の限界にきているから」(36歳男性/その他)

能登半島地震と並んでニュースを騒がせたのは“政治と金を巡る問題”。いまだ真相は解明されていませんが、さまざまな疑惑が報じられる中、「国民の信頼を裏切る政治家なんていらない!」と怒りをあらわにする声が相次ぎました。

増税、物価高

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増税の鬼。税金が安くなって暮らしが少し楽になるとよい」(37歳男性/その他)

物価高の鬼。みんなが暮らしやすく不自由なく暮らせたらいい」(57歳女性/その他)

給料が上がらない鬼」(42歳男性/その他)

これも政治に関する不満の一種ですが、増税や物価高を日本から追い出したいとの声も続出。昨年2023年は、過去30年間でも例を見ない規模の値上げラッシュの一年だったといわれますが、2024年ははたしてどうなるやら……。

犯罪

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安易で人のことを考えない犯罪者。最近、強盗や通り魔的な犯罪が増えて、今後が不安だから」(50歳女性/主婦)

犯罪者。せめて不特定多数の命を狙うような犯罪者がいなくなるように」(57歳女性/総務・人事・事務)

特殊詐欺など、弱者を食いものにする犯罪」(58歳女性/その他)

近年、凶悪な通り魔事件や無差別殺傷事件などが、たびたび発生していることもあり、日本の安全神話が崩壊しつつあることを不安視する声も。

また、2023年にフィリピンを拠点とする特殊詐欺グループの事件がクローズアップされた影響か、詐欺を糾弾するコメントも少なからず寄せられました。

過度に攻撃的な人たち

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人をとことん追い詰めて、失敗を決して許さない鬼。正直、有名人の不倫等、関係ないのに再起不能なまでに叩いていい、というような風潮が大きすぎて怖い」(52歳女性/コンピュータ関連技術職)

言葉で人を傷つけたり、虐めたりする鬼。人の人生を狂わしてしまうので、いなくなってほしい」(34歳女性/出版・マスコミ)

SNSで他人を攻撃する人。お互いに尊重し合える社会になってほしいから」(57歳男性/研究・開発)

たしかに、不正や不祥事は非難されて然るべきですが、あまりにも不寛容な姿勢やいきすぎた叩きを問題視する声も。誰でも匿名でコメントができるSNSが普及した影響もあるかもしれませんね。

筆者自身、メディアで情報発信する一員として、表現には細心の注意を払わなければ……との思いにも至りました。

自己中心的な人たち

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自分さえ良ければいいという鬼。自分さえ良ければ他の人が困っても構わないと言う人が、私の周りには多いです」(52歳女性/その他)

自分さえよければ周りのマナーや迷惑など関係ないとする心。それをすればその後どうなるのかを考えてみんなが行動したいものです」(47歳女性/その他)

喫煙所以外でたばこを吸う人。妊娠してから匂いに敏感になり、赤ちゃんにも悪影響を与えそうで嫌だ」(31歳女性/主婦)

自己中心的な考え方の人、およびそうした意識が行動に現れたマナー違反などを“鬼”と捉える発想も。「鬼は外!」と唱えることでこれらが消滅するわけではありませんが、せめて反面教師として自分自身は周囲を思いやれる存在を目指したいところですね。

人目を気にしすぎる人たち

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同調圧力の鬼。違いを認め合いたい」(49歳女性/その他)

すぐに同調してしまう全体主義的な鬼を追い出したい。日本がどんどん息苦しくなる元凶だと思うから」(38歳女性/広報・宣伝)

人目を気にする鬼。他人からの評価を気にせず、自由に生きたい」(28歳女性/総務・人事・事務)

自己中心的で傍若無人なのも考えものですが、逆に、人目を気にして委縮する風潮を問題視する声も。たしかに、他者に遠慮して自己主張や個性の発揮ができない社会のありかたも窮屈で不健全かもしれませんね。このへんのバランスは非常に難しいところです。

 

以上、“今の日本から追い出したい鬼”をご紹介しましたが、皆さんの考える“鬼”は含まれていたでしょうか? 2月3日の節分には、それぞれの鬼を思い浮かべつつ、自分自身や社会の平穏のために「鬼は外、福は内」を唱えたいところですね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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