そこで今回『kufura』では、20~60代の男女500人を対象に「海外旅行」に関するアンケート調査を実施しました。コロナ禍を経た2023年、海外旅行に対する意識にはどのような変化があるのでしょうか。
海外旅行の予定はありますか?
nullまず、海外旅行の予定があるかについて聞いたところ、以下のような結果となりました。
今のところ考えていない・・・220票(44.0%)
普段から海外には行かない・・・192票(38.4%)
来年には行くつもり・・・31票(6.2%)
年内には行くつもり・・・20票(4.0%)
秋に予定している・・・14票(2.8%)
夏休みに予定している・・・10票(2.0%)
年末年始に予定している・・・8票(1.6%)
その他・・・5票(1.0%)
「今のところ考えていない」「普段から海外には行かない」を合わせると、8割以上の人が海外旅行の予定はないと回答しています。一方で、今年~来年にかけて海外旅行に行くつもりだという人は2割弱となりました。
規制が緩和されたといっても、以前のように海外旅行を楽しむには、もう少し時間がかかるのかもしれません。
今年、周りで海外旅行をした人はいる? どう感じた?
null続いて、自身の周りで今年海外旅行をした人がどれくらいいるかを質問しました。
0人・・・282票(56.4%)
1~2人・・・101票(20.2%)
わからない・・・77票(15.4%)
3~5人・・・28票(5.6%)
6人以上・・・12票(2.4%)
半数以上が「0人」と回答しました。次いで「1~2人」となり、それほど多くないことがわかります。3人以上と答えた人は少数派となりました。海外への渡航はまだ自粛する人が多いのでしょうか。
アンケートでは、今、海外旅行をしている人に対して、どのような気持ちを抱くかについても聞いています。
【うらやましい】
「行きたい時に海外旅行に行ける経済力と機動力がうらやましく思う」(41歳男性/その他)
「今の時期は金銭的に厳しい人が多いと思うのに裕福な生活をしていてうらやましい」(47歳女性/研究・開発)
「海外旅行に行ける経済力と体力がうらやましい」(64歳女性/主婦)
とにかく多かったのは「うらやましい」という声でした。行動力と経済力があってすごい!というコメントも目立ちました。
【円安なのに】
「円安でコスト高だと思う。今爆発的に旅行者が増えており、どこへ行っても混んでいて大変そう」(69歳男性/会社経営・役員)
「やはり円安は行動を躊躇させます。ツアー代金はいざ知らず、現地でショッピングを楽しみたくても高くつくでしょう」(52歳女性/その他)
「旅行代金が高くなっているし、円安で現地での買い物も高いのにすごいなあと思います」(64歳女性/主婦)
円安を気にする声も多くありました。続く円安と燃料高などからも、海外旅行への足取りは重くなっているようです。しかし、できることならば行きたい!というのが本音かもしれません。
【コロナが心配】
「海外のコロナ事情は大丈夫だろうか」(58歳女性/主婦)
「コロナはまだ完全に収束していないので不安ではないのかと思う」(69歳女性/営業・販売)
「旅行先でコロナのような感染にかかった時の対応などの備えが大変」(63歳男性/その他)
少しずつコロナ禍以前の状況に戻りつつあるものの、海外ではどうなのかを気にする意見も。旅行先での感染を不安視する声もありました。
【治安は大丈夫?】
「世界情勢が不安定でテロに巻き込まれないかどうか心配」(38歳男性/その他)
「治安や物価はどうなんだろう」(27歳女性/主婦)
「現地の治安は大丈夫だろうか?」(29歳男性/その他)
最近の世界情勢などの影響もあり、治安を心配するコメントもありました。
海外旅行する人が羨ましい反面、物価高や治安への不安、コロナの流行などが心配で、自分は躊躇してしまうという人が多いことがうかがえます。
海外旅行、行きたい国ランキング
nullさまざまな心配事が頭をよぎったりもしますが、それでも旅行先を考えるのは楽しいもの。この先、海外旅行を現実的に考えるとしたら、どこに行きたいかについても聞きました(複数回答)。トップ10は以下の通りです。
第1位:ハワイ・・・195票(39.0%)
第2位:台湾・・・144票(28.8%)
第3位:オーストラリア・・・106票(21.2%)
第4位:アメリカ本土・・・92票(18.4%)
第5位:韓国・・・87票(17.4%)
第5位:英仏以外のヨーロッパ・・・87票(17.4%)
第7位:グアム・・・79票(15.8%)
第8位:ニュージーランド・・・67票(13.4%)
第9位:カナダ・・・61票(12.2%)
第10位:フランス・・・59票(11.8%)
第1位は「ハワイ」でした。リゾート地として根強い人気を誇っています。広大な自然もショッピングも楽しめる、リピーターも多い観光地ですね。日本語が通じる場所が多いというのも安心できるポイントです。
次いで第2位には、日本からも近く、グルメや夜市、温泉などが楽しめる「台湾」がランクイン。第3位「オーストラリア」、第4位「アメリカ本土」と続きます。
また、第5位には、時差なく気軽に楽しめる「韓国」、美しい街並みや世界遺産も見ることができる「英仏以外のヨーロッパ」が同率で選ばれました。
これからの海外旅行、最も重視するポイントは?
null最後に、今後海外旅行をする際に最も重視するポイントを聞きました。
第1位:現地の治安・・・258票(51.6%)
第2位:航空券代・・・80票(16.0%)
第3位:やりたいことがある・・・60票(12.0%)
第4位:現地の物価・・・47票(9.4%)
第5位:ホテル代・・・33票(6.6%)
第6位:その他・・・15票(3.0%)
第7位:知人が住んでいる・・・7票(1.4%)
半数以上の人が「現地の治安」を選びました。やはり、現在の世界情勢を踏まえても、安全に旅行できることが第一と考える人が多いことがわかります。
第2位は「航空券代」でした。旅行費用の大きな割合を占める航空券代はできればコストを抑えたいですよね。次いで「やりたいことがある」、「現地の物価」が続きました。
現地の治安、世界的な物価高や円安による旅行代金の高騰の2点は、海外旅行を検討するうえでの懸念点であると多くの人が感じていることがわかりました。しかし、旅先でしか体験できない価値があることも事実です。滞在先の情報収集やお得なプランを探すなどの工夫をしながら、海外旅行を楽しめるようにしたいですね。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。