「あれ、もう車必要ない？」からのカーシェア生活
null数年前に車を手放すまで、家にはずっと車がある生活でした。2人の息子が小さいうちは彼らと一緒の移動手段として一番楽でしたし、スポーツをしていた小中学生時代は、毎週末の郊外での練習や試合などに連れて行くのにも必須でした。
子どもたちが中学高校と進み、部活の練習などにも友達同士で行くようになり、家族でのお出かけなんてついてきてくれなくなり（涙）、というのと、夫の単身赴任が決まったのとは同じくらいのタイミングでした。この車、もう私の買い物くらいでしか使わないよね……と。
自動車税や保険、車検、ガソリン代などなど年に10万円以上の維持費がかかっていたため、「よし、車、処分しちゃおう！」と決意。でも車の運転は好きだし、完全になくなるのもさみしいな～と思い、始めたのが「カーシェア」生活です。
会社によっていろいろなシステムがありますが、私が登録しているのは最大手のタイムズのカーシェアリングサービス、『タイムズカー』です。
月の基本料金は880円（利用料金にあてることができるので、月に1回1時間以上使用すれば実質無料）。利用料金は最初の15分が220円から、そのほか利用時間によって6時間までが4,290円、12時間までが5,500円などの時間パックもあります。
私は普段ちょっと遠いスーパーにまとめ買いにしにいくのに、2-3時間借りて2,000円前後という使い方をすることが多いです。1カ月にトータル数千円程度なので、これまでの車の維持費に比べたら激減。
※以上すべて税込み、料金は2023年5月時点。利用料金にはガソリン代や保険料なども含まれています。
旅行先でもいつものように借りられる！
nullさて、先日息子と私の母と3人で金沢旅行に行きました。初めての金沢、2泊3日。金沢市内は観光地もコンパクトにまとまっているので、見て回るのにもとても効率が良く、意外と時間に余裕がありそうです。そこで、日本海が見たい！金沢以外の石川県を見てみたい！ということで、カーシェアを検索。
黄色のマークが予約可能、白は予約不可。金沢駅前だけでかなりの数。
予約アプリ画面で希望の時間やエリアを指定すると、このように借りられる車が表示されます。あとは車種などの条件が合うものを選び、予約完了。普段家の周りで借りているときと全く同じ手順です。
必要なのは会員カードだけ。車の窓に付けられているセンサーにピッと当てると車が解錠されます。カギなどは車の中に保管されているので、エンジンをかけたらすぐ出発OK。
せっかくなので、車があってこその場所に行こう！ ということでこの日は、金沢市内から北東の方向に35kmほど離れた、「千里浜（ちりはま）なぎさドライブウェイ 」という観光地を目指しました。
砂がとてもきめ細かく、水を含んで固くしまった状態なため、普通自動車でも砂浜を走ることができるんです！ 全長約8kmの砂浜ドライブが楽しめます。
その後もいくつか海岸沿いの観光スポットを周りました。電車やバスの時間や駅までの距離などを気にしないでいいので、気楽な散策が楽しめるのが車観光のいいところ。
のんびり海鮮ランチを食べ、午後金沢に戻ってきて、車を元の駐車場に入れて、またカードをピッとすると、車がロックされて返却完了。
車を返却するとすぐにレポートがメールで送信されます。時間を無断でオーバーするとペナルティ料金が発生するようです。
時間あたりの時間料金に加えて、長距離を走ったときは距離料金というものがプラスされます。この日は6時間と少し利用して、走行距離は147km、合計9,502円でした。
※ガソリンは車の中にある給油カードで入れることができます。給油や洗車をすると利用料金の割引が受けられます。
レンタカーを借りるときはガソリンを満タンにして戻さないといけなかったり、初めて利用する会社だとWEB会員登録などの手間がかかったりします。カーシェアだと、いつも車を借りるのとまったく同じ手軽さで予約して、乗ったらそのまま返却すればいいので楽ちん。
気になるけどちょっと行きにくい場所にある観光地って、ありますよね。カーシェアは15分単位で利用できるので、限られた時間の中で足を延ばすのにもとっても便利！
地方だとカーシェアのステーションが少ない場合もあるので、旅行先が決まったら、その地域でカーシェアが利用できるかどうか一度調べてみてはいかがでしょうか。
やっと旅行が身近になってきた今日この頃。旅行の楽しみを増やしてくれる車でのちょこっと観光、「こんな使い方もあるんだ！」と知ってもらえるとうれしいです！
興味があるもの…旅行、本、食べ物全般（作るのも食べるのも）、語学、インテリア。日々の癒しを観葉植物に求めた結果、家の中が植木鉢だらけになりつつある40代。大学生と高校生の息子2人のご飯作りに明け暮れる毎日です。
